現役続行を発表したイグダーラへ、指揮官が示す絶対的信頼「彼の存在は我々にとってかけがえのないもの」<DUNKSHOOT>

現役続行を発表したイグダーラへ、指揮官が示す絶対的信頼「彼の存在は我々にとってかけがえのないもの」<DUNKSHOOT>

ウォリアーズ残留を決めた38歳のイグダーラ。現役ラストシーズンは日本から幕を開ける。(C)Getty Images

現地時間9月24日、ゴールデンステイト・ウォリアーズは本拠地チェイス・センターでトレーニングキャンプ初日を迎え、連覇がかかる2022-23シーズンに向けて始動した。

 昨季に4年ぶり通算7度目のNBAチャンピオンとなったウォリアーズは、エースのステフィン・カリーをはじめ、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーン、アンドリュー・ウィギンズ、ジョーダン・プール、ケボン・ルーニーらを中心に今季も強固な布陣を形成。そこにジョナサン・クミンガやモーゼス・ムーディー、ジェームズ・ワイズマンといった若手や、ドンテ・ディヴィンチェンゾ、ジャマイケル・グリーンら新戦力も加わり、チーム史上2度目の連覇を目指す。

 そして23日にはフリーエージェントのアンドレ・イグダーラが、ポッドキャスト番組『Point Forward』で今季もウォリアーズでプレーすることを発表。現役最後のシーズンになることも口にした38歳の大ベテランは、番組内でジョークを交えながらこう語っていた。
 「(現役を続けるのは)何人かのせいだね。ステフ・カリーはその1人。グループとしてはステフ、ドレイモンド、クレイ。スティーブ(カーHC)もそうだし、ボブ・マイヤーズ(ゼネラルマネージャー)もだ。彼らは多大な愛を見せてくれた。彼らがこの決断を助けてくれたよ。特にスティーブがその大きな要因になった。彼は『我々は本当に、君のことをコートで必要としている』と言ってくれた。ドレイモンドも同じくらい大きかったね」

 すると24日にカーHCは、記者たちの前でイグダーラについて言及。「状況は昨年と似ていると思う」としながらも、年齢などを考慮した上で今季の起用法について語った。

「フィジカル面で問題なければ、彼は試合に出場するだろう。彼は今でもプレーできるし、昨年もそれを示してきたからね。ただ同時に、(レギュラーシーズン)82試合すべてには出場できない年齢でもある。そのことを我々は理解している。彼は引退を考えていたくらいだから、土壇場で決めたことだったんだろう」
  昨季3シーズンぶりにチームに復帰し、コート内外で躍進に貢献したイグダーラだったが、複数のケガを抱え、レギュラーシーズンの出場は31試合どまり。平均19.4分のプレータイムで4.0点、3.2リバウンド、3.7アシスト、プレーオフでは7試合で平均8.8分、1.6点、1.0リバウンド、1.7アシストの成績に終わっていた。

 それでも指揮官は、「彼の存在は我々にとってかけがえのないものなんだ。チームにたくさんいる若手を、メンター、コーチとして向上させてくれる」と大ベテランへの信頼を示す。

 それは、カリーとグリーンという2人のリーダーとも“別格”だと指揮官は言う。
 「すごく重要だ。我々はアンドレをコート上やロッカールームで必要としている。偉大なチームやチャンピオンシップを勝ち獲るチームで、リーダーシップというのは重要な鍵になるんだと私は肌で感じてきた。(チーム内における)選手たちというのは序列化されるべきで、年上の選手は若手を助けなければいけない。それが上手くいく唯一の方法なんだ。アンドレはまさにそれを体現する選手。彼が戻ってきてくれて感激したよ」

 ウォリアーズは25日にメディアデーを行ない、30日と10月2日にさいたまスーパーアリーナで行なわれるワシントン・ウィザーズとのジャパンゲームズでプレシーズンの幕を開ける。

 カリー、トンプソン、グリーンのビッグ3にイグダーラという、過去8年間で4度の優勝を飾った“黄金カルテット”を今季も形成した王者ウォリアーズ。万全の体制で新シーズンを迎えることができそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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