「どっちが出るかはコーチが決めること」エンビードの控えの座を若手と争うハレル「大きな問題にはならない」<DUNKSHOOT>
2022年10月07日 18時55分THE DIGEST

元最優秀シックスマンのハレルは、今夏にシクサーズと2年契約を結んだ。(C)Getty Images
今季のイースタン・カンファレンス上位候補の一角に挙げられているフィラデルフィア・セブンティシクサーズには、ジョエル・エンビードというリーグ最高級のビッグマンがいる。
その周囲にはジェームズ・ハーデン、タイリース・マキシー、トバイアス・ハリス、PJ・タッカーという強力なメンバーがスターターとして並ぶ。ベンチにもディアンソニー・メルトンやシェイク・ミルトン、フルカン・コルクマズ、マティス・サイブル、ダヌエル・ハウスJr.、ジョージ・ニアンが控えている。
そしてセンターを務めるエンビードの控えはモントレズ・ハレルとポール・リードの2人。選手層の厚みという点では、ここ数年バックアップを務めてきたアミール・ジョンソン、ドワイト・ハワード、アンドレ・ドラモンド(現シカゴ・ブルズ)、ディアンドレ・ジョーダン(現デンバー・ナゲッツ)と比較しても決して悪くはない。
プレシーズンゲームここまで2戦負けなしのシクサーズは、マキシーがいずれも20得点以上と爆発しており、新加入のハレルも平均11.5点、4.0リバウンド、2.5アシストにフィールドゴール66.7%と好調を維持している。
キャリア8年目のハレルは201cm・108kgの28歳、一方のリードは3年目の206cm・95kgの23歳。現時点における実績では圧倒的にハレルに分があり、ロサンゼルス・クリッパーズ時代の2019-20シーズンには平均18.6点、7.1リバウンド、1.7アシスト、1.1ブロックにフィールドゴール58.0%を残して最優秀シックスマン賞に輝いている。
当時のクリッパーズには、現在シクサーズで指揮を執るドック・リバースHC(ヘッドコーチ)とサム・キャセールAC(アシスタントコーチ)がおり、今夏にシクサーズ入りした背景には彼らがいたことも要因のひとつと言えるだろう
では、リバースHCがハレルとリードという2人のビッグマンのうち、どちらをエンビードの控えとして主に配置するのか。ハレルは現地時間10月6日に公開された『USA TODAY Sports』の記事のなかでこう話していた。
「実際のところ、俺はそのことについてはあまり考えていないんだ。だって自分次第で決まることじゃない。コーチたちが(ミーティングなどで)話し合って、どっちがコートへ出るか決めんだから。俺はこのリーグで8年目になるから、最後はどうなるかはわかっている。プロになるためのノウハウも理解している。シンプルなことで、俺は今そういう位置にいるってことさ」
ハレルにとって、ハーデンはヒューストン・ロケッツ、ハリスはクリッパーズ時代のチームメイトで、シクサーズにはダリル・モーリーというロケッツ時代のGM(ゼネラルマネージャー)がバスケットボール運営部代表を務めており、シクサーズに馴染むのに時間はかからないだろう。
ただ、3ポイントとスペーシングがメインで、スイッチが多用されている現代のバスケで、3ポイントがレパートリーにないビッグマンを2人も同時期用するのはリスクがある。
「俺たちはリム周りでフィニッシュできるし、ハイレベルなエナジーを持ち込んで動き回る。チームのためにさらなるポゼッションをもたらすべく、いつだってオフェンシブ・リバウンドに絡んでいく」と、ハレルはリードとのプレーの共通点をそう話しつつ、両選手の共存について「大きな問題にはならない。俺たちはしっかり練習もしている」と問題視することはなかった。
シクサーズはあと2試合プレシーズンゲームをこなし、18日に昨季のイースト覇者ボストン・セルティックスとのレギュラーシーズン開幕戦に臨む。
現状では、アグレッシブなスタイルでリング下からミドルまでのエリアで点を取れるハレルをメインに起用しつつ、リードが上背のあるビッグマン相手のディフェンスに難を抱えるハレルをカバーする形になりそうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
その周囲にはジェームズ・ハーデン、タイリース・マキシー、トバイアス・ハリス、PJ・タッカーという強力なメンバーがスターターとして並ぶ。ベンチにもディアンソニー・メルトンやシェイク・ミルトン、フルカン・コルクマズ、マティス・サイブル、ダヌエル・ハウスJr.、ジョージ・ニアンが控えている。
そしてセンターを務めるエンビードの控えはモントレズ・ハレルとポール・リードの2人。選手層の厚みという点では、ここ数年バックアップを務めてきたアミール・ジョンソン、ドワイト・ハワード、アンドレ・ドラモンド(現シカゴ・ブルズ)、ディアンドレ・ジョーダン(現デンバー・ナゲッツ)と比較しても決して悪くはない。
プレシーズンゲームここまで2戦負けなしのシクサーズは、マキシーがいずれも20得点以上と爆発しており、新加入のハレルも平均11.5点、4.0リバウンド、2.5アシストにフィールドゴール66.7%と好調を維持している。
キャリア8年目のハレルは201cm・108kgの28歳、一方のリードは3年目の206cm・95kgの23歳。現時点における実績では圧倒的にハレルに分があり、ロサンゼルス・クリッパーズ時代の2019-20シーズンには平均18.6点、7.1リバウンド、1.7アシスト、1.1ブロックにフィールドゴール58.0%を残して最優秀シックスマン賞に輝いている。
当時のクリッパーズには、現在シクサーズで指揮を執るドック・リバースHC(ヘッドコーチ)とサム・キャセールAC(アシスタントコーチ)がおり、今夏にシクサーズ入りした背景には彼らがいたことも要因のひとつと言えるだろう
では、リバースHCがハレルとリードという2人のビッグマンのうち、どちらをエンビードの控えとして主に配置するのか。ハレルは現地時間10月6日に公開された『USA TODAY Sports』の記事のなかでこう話していた。
「実際のところ、俺はそのことについてはあまり考えていないんだ。だって自分次第で決まることじゃない。コーチたちが(ミーティングなどで)話し合って、どっちがコートへ出るか決めんだから。俺はこのリーグで8年目になるから、最後はどうなるかはわかっている。プロになるためのノウハウも理解している。シンプルなことで、俺は今そういう位置にいるってことさ」
ハレルにとって、ハーデンはヒューストン・ロケッツ、ハリスはクリッパーズ時代のチームメイトで、シクサーズにはダリル・モーリーというロケッツ時代のGM(ゼネラルマネージャー)がバスケットボール運営部代表を務めており、シクサーズに馴染むのに時間はかからないだろう。
ただ、3ポイントとスペーシングがメインで、スイッチが多用されている現代のバスケで、3ポイントがレパートリーにないビッグマンを2人も同時期用するのはリスクがある。
「俺たちはリム周りでフィニッシュできるし、ハイレベルなエナジーを持ち込んで動き回る。チームのためにさらなるポゼッションをもたらすべく、いつだってオフェンシブ・リバウンドに絡んでいく」と、ハレルはリードとのプレーの共通点をそう話しつつ、両選手の共存について「大きな問題にはならない。俺たちはしっかり練習もしている」と問題視することはなかった。
シクサーズはあと2試合プレシーズンゲームをこなし、18日に昨季のイースト覇者ボストン・セルティックスとのレギュラーシーズン開幕戦に臨む。
現状では、アグレッシブなスタイルでリング下からミドルまでのエリアで点を取れるハレルをメインに起用しつつ、リードが上背のあるビッグマン相手のディフェンスに難を抱えるハレルをカバーする形になりそうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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