【箱根駅伝予選会】東海大、早大、明大…混戦模様の“立川決戦”!駅伝ライターが「通過10校」をリアル予想
2022年10月14日 16時12分THE DIGEST

15日に箱根駅伝の予選会が行なわれる。果たして10枚の切符を巡る争いはどうなるのか?写真:滝川敏之
今年正月の箱根駅伝は、2019年に初優勝を飾った東海大が最終10区でブレーキ。全日本大学駅伝で6位と7位に入った早稲田大と明治大もシード権(10位以内)に届かなかった。
そのため10月15日に行なわれる第99回箱根駅伝予選会は上位校のレベルが高い。さらに今季は前回予選会14位の上武大、同15位の城西大にケニア人留学生が入学。今回は例年以上の大混戦が予想されている。
予選会の選考方法は従来通りで、各校10名以上12名以下がハーフマラソンに出走し、上位10人の合計タイムで争われる。秋の“立川決戦”には43校がエントリー。チーム登録状況から難関を突破する10校をリアル予想してみたい。
まずは上位校候補から。東海大、神奈川大、早大、明大の4校がトップを争うと予想する。東海大は主力数人が登録から外れたものの、昨季は故障で三大駅伝すべてを欠場したエースの石原翔太郎(3年)が復帰。7月には5000mで13分29秒21の自己ベストを叩き出しており、日本人トップの期待も高い。神奈川大は6月の全日本大学駅伝関東学連推薦校選考会(以下、全日本選考会)で東海大、東洋大、創価大を抑えてトップ通過。予選会の戦い方も熟知している。
早大は10000m27分台の井川龍人(4年)、5000mで高校歴代3位の13分35秒16を持つ山口智規(1年)ら好選手が揃う。選手層に不安はあるが、6月に就任した花田勝彦駅伝監督は上武大監督時代に予選会で抜群の手腕を発揮してきた。明治大は昨年の予選会をトップで通過。エントリーした上位10人の10000m平均タイムはナンバー1を誇る。
それから6月の全日本選考会を5位と6位で突破した大東大と中央学院大も通過は有力だ。大東大は昨季、ケニア人留学生を初採用すると、今季から仙台育英高を全国高校駅伝の優勝に導いた真名子圭監督が就任。10000m上位10人の平均タイムで3位につけており、4年ぶりの箱根復帰を上位通過で飾る可能性が高い。中央学大は主力数人がエントリーから外れているが、昨年の予選会も同じような状況で7位通過を果たしている。
順当なら残りは4校。ここからは大混戦で、日体大、国士舘大、山梨学院大、駿河台大、専修大、拓殖大、筑波大、上武大、城西大、立教大、東京農業大、慶應大、日本大などが僅差の戦いを繰り広げるはずだ。
このなかで4校を挙げるとすれば、日体大、国士大、山梨学大、城西大ではないだろうか。前回は難なく3位通過した日体大はエース藤本珠輝(4年)が登録メンバーから外れたが、10000m平均タイム6位の総合力がある。伝統の力で苦境を乗り切り、初出場から継続している連続出場を「75」に伸ばしたい。
国士大は激動の予選会を6年連続で突破中。主力選手の漏れは少なく、仕上がりも順調な印象だ。山梨学大は10000m平均タイムで7位。留学生が2人いるため、調子の良いほうを起用できる。城西大は全日本選考会で次点の8位。ヴィクター・キムタイ(1年)の加入が大きい。
一昨年、昨年は新型コロナウイルス感染防止対策として陸上自衛隊立川駐屯地内の滑走路を周回する公認コースで行なわれていたが、今年は3年ぶりに従来のコースに戻る。終盤7kmは国営昭和記念公園内の起伏があるコースを走るため、レースの組み立て方が少し変わってくるはずだ。
2年連続通過中の専大、前回初出場を決めた駿河台大はどんなコース対応を見せるのか。名門・日大は全日本選考会を7位通過したが、小川聡監督が8月に定年退職。前回はチームワーストの21位に沈み、今回はエース格の松岡竜矢(4年)がエントリーから外れている。
予選会は日本テレビが9時25分から生中継する(スタートは9時35分)。筆者は20年以上、箱根駅伝の取材をしてきたが、予選突破の「10校」すべて的中させるのは非常に難しい。例年は2~3校を外している。今回はどんな“サプライズ”が待っているのだろうか。
文●酒井政人
【PHOTO】青山学院大が大会新記録で2年ぶり6度目の優勝!第98回箱根駅伝を振り返る
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そのため10月15日に行なわれる第99回箱根駅伝予選会は上位校のレベルが高い。さらに今季は前回予選会14位の上武大、同15位の城西大にケニア人留学生が入学。今回は例年以上の大混戦が予想されている。
予選会の選考方法は従来通りで、各校10名以上12名以下がハーフマラソンに出走し、上位10人の合計タイムで争われる。秋の“立川決戦”には43校がエントリー。チーム登録状況から難関を突破する10校をリアル予想してみたい。
まずは上位校候補から。東海大、神奈川大、早大、明大の4校がトップを争うと予想する。東海大は主力数人が登録から外れたものの、昨季は故障で三大駅伝すべてを欠場したエースの石原翔太郎(3年)が復帰。7月には5000mで13分29秒21の自己ベストを叩き出しており、日本人トップの期待も高い。神奈川大は6月の全日本大学駅伝関東学連推薦校選考会(以下、全日本選考会)で東海大、東洋大、創価大を抑えてトップ通過。予選会の戦い方も熟知している。
早大は10000m27分台の井川龍人(4年)、5000mで高校歴代3位の13分35秒16を持つ山口智規(1年)ら好選手が揃う。選手層に不安はあるが、6月に就任した花田勝彦駅伝監督は上武大監督時代に予選会で抜群の手腕を発揮してきた。明治大は昨年の予選会をトップで通過。エントリーした上位10人の10000m平均タイムはナンバー1を誇る。
それから6月の全日本選考会を5位と6位で突破した大東大と中央学院大も通過は有力だ。大東大は昨季、ケニア人留学生を初採用すると、今季から仙台育英高を全国高校駅伝の優勝に導いた真名子圭監督が就任。10000m上位10人の平均タイムで3位につけており、4年ぶりの箱根復帰を上位通過で飾る可能性が高い。中央学大は主力数人がエントリーから外れているが、昨年の予選会も同じような状況で7位通過を果たしている。
順当なら残りは4校。ここからは大混戦で、日体大、国士舘大、山梨学院大、駿河台大、専修大、拓殖大、筑波大、上武大、城西大、立教大、東京農業大、慶應大、日本大などが僅差の戦いを繰り広げるはずだ。
このなかで4校を挙げるとすれば、日体大、国士大、山梨学大、城西大ではないだろうか。前回は難なく3位通過した日体大はエース藤本珠輝(4年)が登録メンバーから外れたが、10000m平均タイム6位の総合力がある。伝統の力で苦境を乗り切り、初出場から継続している連続出場を「75」に伸ばしたい。
国士大は激動の予選会を6年連続で突破中。主力選手の漏れは少なく、仕上がりも順調な印象だ。山梨学大は10000m平均タイムで7位。留学生が2人いるため、調子の良いほうを起用できる。城西大は全日本選考会で次点の8位。ヴィクター・キムタイ(1年)の加入が大きい。
一昨年、昨年は新型コロナウイルス感染防止対策として陸上自衛隊立川駐屯地内の滑走路を周回する公認コースで行なわれていたが、今年は3年ぶりに従来のコースに戻る。終盤7kmは国営昭和記念公園内の起伏があるコースを走るため、レースの組み立て方が少し変わってくるはずだ。
2年連続通過中の専大、前回初出場を決めた駿河台大はどんなコース対応を見せるのか。名門・日大は全日本選考会を7位通過したが、小川聡監督が8月に定年退職。前回はチームワーストの21位に沈み、今回はエース格の松岡竜矢(4年)がエントリーから外れている。
予選会は日本テレビが9時25分から生中継する(スタートは9時35分)。筆者は20年以上、箱根駅伝の取材をしてきたが、予選突破の「10校」すべて的中させるのは非常に難しい。例年は2~3校を外している。今回はどんな“サプライズ”が待っているのだろうか。
文●酒井政人
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