復帰戦で3位に終わったトゥルソワを世界選手権メダリストが擁護「ひどく捉えてはいけない。もう少し時間が必要」

復帰戦で3位に終わったトゥルソワを世界選手権メダリストが擁護「ひどく捉えてはいけない。もう少し時間が必要」

ロシアGPで3位に終わったトゥルソワ(右)にラジオノワ(左)はエールを送った。(C)Getty Images

ロシアのアレクサンドラ・トゥルソワが、エテリ・トゥトベリーゼ氏が指導する『サンボ70』から、スベトラーナ・ソコロフスカヤ氏が主宰する『CSKAモスクワ』に電撃移籍して約1カ月。北京オリンピック銀メダリストが、現地10月30日にソチで開催されたフィギュアスケートのロシア・グランプリシリーズ第2戦に出場した。

 今年2月。北京オリンピックのフリー後、順位が確定し金メダルを逃したトゥルソワは「私はこのスポーツが大嫌い!」「もう二度とリンクに戻らない」などと号泣。当時のコーチであるエテリ氏に向かって「あなたは全部知っていた!」など激しい言葉を浴びせて以来、初の大会を迎えた。

 ショートプログラムは70.20点で2位につけたトゥルソワだったが、フリーでは冒頭の4回転ルッツでミスが出るなど、動きに精彩を欠き138.35点と点数は伸びず。ショートとの合計208.55点の3位で終えた。

 演技後、トゥルソワは「私にとってはオリンピック後、初の大会でした。ずっと難しさを感じていたし、不安を拭えないままでした。(新プログラムに)取り組んだのは実質3週間というところです。私は小さい頃を除けば、2年続けて同じプログラムを演じたことがない。新しい何かに挑戦するのが好きなので、次ももちろんこれで行きます」と笑顔で今季初戦を振り返っている。

 トゥルソワの初戦の出来に、ロシアフィギュアスケート界の重鎮たちからは厳しい意見が飛び交った。

 日本の浅田真央をはじめ数多の名選手を育ててきた名コーチ、タチアナ・タラソワ氏は「妥当な結果で、皆さんが見た通りでしょう。特に言いたいことはないけど、やはりエテリから離れた影響は大きいと言わざるを得ないわね」と厳しい見解。アイスダンスでオリンピック2大会連続のメダルを獲得したアレクサンドル・ズーリン氏は「トゥルソワはかつての輝きを取り戻せるのか不安に感じさせる程の出来だった。振り付けを見ても内容が空っぽで、全体的に凡庸な構成のプログラムだった」と酷評した。
  だが厳しい意見の中にも、トゥルソワにエールを送る人物がいる。2015年世界選手権銅メダリストのエレーナ・ラジオノワ(23)だ。

 ラジオノワは現役時代、2013・14年の世界ジュニア選手権を連覇。日本の宮原知子(15年世界選手権銀メダル)やユリア・リプニツカヤ(14年ソチオリンピック団体金メダル)、エフゲニア・メドベージェワ(18年平昌オリンピック銀メダル)らとしのぎを削り、ロシアの“天才少女”と呼ばれ、15年の世界選手権では銅メダル。同国のエリザベータ・トゥクタミシェワが金メダルを獲得し、ロシアのダブル表彰台に貢献。2020年9月には、自身のインスタグラムで現役引退を報告した。当時、まだ21歳だった。

 ラジオノワはロシアメディア『Sports.ru』の中で「サーシャ(トゥルソワ)は、まだ体調を整える必要があることが分かります。オリンピックのような難しいシーズンの後では、モチベーションを探す必要があります。自分で自分をコントロールして組み立てるのは簡単なことではありません。サーシャの3位は、ひどいものだと受け止めるべきではないでしょう」とトゥルソワを擁護している。

 さらにラジオノワは、「彼女はオフシーズンにいろいろなことが起こっただけに、体調を整えてリハビリをする時間がもう少し必要です。もうすぐ、また彼女の4回転(ジャンプ)をたくさん見ることができるようになります」と今後に期待を寄せるコメントで締めている。

 はたしてトゥルソワは、ここから巻き返すことができるのか。”お騒がせ”4回転ジャンパーの次戦は現地時間11月18日からの第5戦サマーラ大会に出場を予定している。

構成●THE DIGEST編集部

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