リラードが通算得点数で球団トップに!他球団の記録保持者は?【チーム別ランキング/ウエスト編】<DUNKSHOOT>

リラードが通算得点数で球団トップに!他球団の記録保持者は?【チーム別ランキング/ウエスト編】<DUNKSHOOT>

通算得点で球団トップに立ったリラード(左上)。カリー(右上)やコビー(左下)、ノビツキー(右下)らレジェンドの仲間入りを果たした。(C)Getty Images

現地時間12月19日、ポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードが、オクラホマシティ・サンダー戦で28得点を記録。試合には121-123で敗れたものの、通算得点でクライド・ドレクスラーの記録を抜き、球団トップに立った。

 2012年のNBA入りから今季で11年目。ブレイザーズ一筋のリラードは、1983~95年に11シーズン半在籍したレジェンドを超えたことについて、「素晴らしい気分だ」とコメント。「目標だった。このリストには本当に多くの選手たちがいる。チームの素晴らしい歴史だ。だからNo.1になれたことは特別なことであり、誇らしく思う」と、記録更新の意義を語った。

 NBA全30チームのうち、球団の得点記録を保持している現役選手は10人。そのうち、1度も移籍をせずに1つのチームに在籍し続けているのはリラードとステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)の3人だけだ。

 ここからは各チームにおける通算得点トップ5を紹介する。まずはウエスタン・カンファレンス編だ。
 【球団別得点ランキング】
※記録はレギュラーシーズンが対象。*付きは現所属、**は現役だが今は他球団に在籍。得点の後のカッコ内は当該球団での出場試合数。

■ポートランド・トレイルブレイザーズ

1位デイミアン・リラード*/1万8064点(731試合)
2位クライド・ドレクスラー/1万8040点(867試合)
3位ラマーカス・オルドリッジ/1万2562点(648試合)
4位テリー・ポーター/1万1330点(758試合)
5位CJ・マッカラム**/1万710点(564試合)

■ダラス・マーベリックス

1位ダーク・ノビツキー/3万1560点(1522試合)
2位ローランド・ブラックマン/1万6643点(865試合)
3位マーク・アグワイア/1万3930点(566試合)
4位デレック・ハーパー/1万2597点(872試合)
5位マイケル・フィンリー/1万2389点(626試合)

■デンバー・ナゲッツ

1位アレックス・イングリッシュ/2万1645点(837試合)
2位ダン・イッセル/1万4659点(718試合)
3位カーメロ・アンソニー/1万3970点(564試合)
4位ニコラ・ヨキッチ*/1万1032点(554試合)
5位デイビッド・トンプソン/9834点(415試合)

 マーベリックスは2019年に現役を引退したノビツキーが、2位以下を大きく引き離してトップ。21年間のキャリアすべてをマブズに捧げ、リーグ歴代6位の大記録を打ち立てた。なお、現エースのルカ・ドンチッチは5年目にして7896点を積み上げ、球団7位につけている。

 ナゲッツは80年代にエースを務めたイングリッシュが唯一の2万点超え。2003年から7年半を過ごしたカーメロが3位につけ、今季8年目のヨキッチがそれを追いかけている。■ゴールデンステイト・ウォリアーズ

1位ステフィン・カリー*/2万843点(852試合)
2位ウィルト・チェンバレン/1万7783点(429試合)
3位リック・バリー/1万6447点(642試合)
4位ポール・アリジン/1万6266点(713試合)
5位クリス・マリン/1万6235点(807試合)

■ヒューストン・ロケッツ

1位アキーム・オラジュワン/2万6511点(1177試合)
2位ジェームズ・ハーデン**/1万8365点(621試合)
3位カルビン・マーフィー/1万7949点(1002試合)
4位ルディ・トムジャノビッチ/1万3383点(768試合)
5位エルビン・ヘイズ/1万1762点(572試合)

■ロサンゼルス・クリッパーズ

1位ランディ・スミス/1万2735点(715試合)
2位ブレイク・グリフィン**/1万863点(504試合)
3位ボブ・マッカドゥー/9434点(334試合)
4位エルトン・ブランド/9336点(459試合)
5位コーリー・マゲッティ/8835点(512試合)

 ウォリアーズは2021年4月、カリーが伝説の巨人チェンバレンを超えて現在も記録を更新中。出場試合数でもトップに立っており、名実ともに球団No.1プレーヤーと言っていいだろう。その他の現役ではクレイ・トンプソンが1万3117点で7位、6位のネイト・サーモンドまで74点に迫っている。

 ロケッツ、クリッパーズはともに、現在は他チームでプレーする現役が2位にランクイン。現76ersのハーデンはロケッツ時代の8シーズン半で平均29.6点(球団1位)、アシストは最多の4796本を記録。現セルティックスのグリフィンは7シーズン半で平均21.6点(同6位)とチームを牽引した。
 ■ロサンゼルス・レイカーズ

1位コビー・ブライアント/3万3643点(1346試合)
2位ジェリー・ウエスト/2万5192点(932試合)
3位カリーム・アブドゥル・ジャバー/2万4176点(1093試合)
4位エルジン・ベイラー/2万3149点(846試合)
5位マジック・ジョンソン/1万7707点(906試合)

■メンフィス・グリズリーズ

1位マイク・コンリー**/1万1733点(788試合)
2位マルク・ガソル/1万1684点(769試合)
3位ザック・ランドルフ/9261点(551試合)
4位パウ・ガソル/8966点(476試合)
5位ルディ・ゲイ/8562点(479試合)

■ミネソタ・ティンバーウルブズ

1位ケビン・ガーネット/1万9201点(970試合)
2位カール・アンソニー・タウンズ*/1万1606点(503試合)
3位アンドリュー・ウィギンズ**/8710点(442試合)
4位サム・ミッチェル/7161点(757試合)
5位ケビン・ラブ**/6989点(364試合)

 NBA屈指の名門球団であるレイカーズは、4人が2万点超えとさすがのラインナップ。そのなかでも20年間一筋を貫いたコビーの記録は頭ひとつ抜けている。得点以外にも出場試合数、フィールドゴール成功数(1万1719本)、3ポイント成功数(1827本)、フリースロー成功数(8378本)、スティール(1944本)など、保持する球団記録は多岐にわたる。

 一方、1995年創設と歴史の浅いグリズリーズは、現在ジャズで活躍するコンリーがガソルを僅差でかわしてトップ。現エースのジャ・モラントも4637点で9位に名を連ねている。

 コビーと同時期に活躍したウルブズのガーネットは、得点を筆頭にリバウンド(1万718本)、アシスト(4216本)、スティール(1315本)、ブロック(1590本)と主要5部門で球団記録を保持。得点2位のタウンズや3年目のアンソニー・エドワーズら現役組がどこまで迫れるか。■ニューオリンズ・ペリカンズ

1位アンソニー・デイビス**/1万1059点(466試合)
2位デイビッド・ウエスト/8690点(530試合)
3位クリス・ポール**/7936点(425試合)
4位ドリュー・ホリデー**/7321点(415試合)
5位ブランドン・イングラム*/4485点(193試合)

■オクラホマシティ・サンダー

1位ラッセル・ウエストブルック**/1万8859点(821試合)
2位ゲイリー・ペイトン/1万8207点(999試合)
3位ケビン・デュラント**/1万7566点(641試合)
4位レニー・ウィルケンズ/1万4018点(963試合)
5位ジャック・シクマ/1万2034点(715試合)

 ペリカンズ、サンダーはともに現レイカーズのデイビスとウエストブルックが並び立つ結果に。

 2002年にシャーロット・ホーネッツが本拠地を移転する形で今のチーム名となったペリカンズは、現サンズのポールや現バックスのホリデーら多くの現役選手がランクイン(2002年以前の記録は現在のホーネッツに含まれる)。5位のイングラムや、実働3年目のザイオン・ウィリアムソンにも今後、上位浮上のチャンスがありそうだ。

 2008年にシアトル・スーパーソニックスから移転&改称したサンダーは、ソニックス時代のレジェンド、ペイトンをおさえてウエストブルックがトップ。3位に現ネッツのデュラントが入っている。
 ■フェニックス・サンズ

1位ウォルター・デイビス/1万5666点(766試合)
2位アルバン・アダムズ/1万3910点(988試合)
3位ケビン・ジョンソン/1万2747点(683試合)
4位ショーン・マリオン/1万2134点(660試合)
5位ディック・ヴァン・アースデイル/1万2060点(685試合)

■サクラメント・キングス

1位オスカー・ロバートソン/2万2009点(752試合)
2位ジャック・トワイマン/1万5840点(823試合)
3位ミッチ・リッチモンド/1万2070点(517試合)
4位タイニー・アーチボルド/1万894点(433試合)
5位サム・レイシー/9895点(888試合)

■サンアントニオ・スパーズ

1位ティム・ダンカン/2万6496点(1392試合)
2位デイビッド・ロビンソン/2万790点(987試合)
3位ジョージ・ガービン/1万9383点(709試合)
4位トニー・パーカー/1万8943点(1198試合)
5位マヌ・ジノビリ/1万4043点(1057試合)

■ユタ・ジャズ

1位カール・マローン/3万6374点(1434試合)
2位ジョン・ストックトン/1万9711点(1504試合)
3位エイドリアン・ダントリー/1万3635点(461試合)
4位ダレル・グリフィス/1万2391点(765試合)
5位サール・ベイリー/9897点(708試合)

 最後の4チームはいずれも現役選手のランクインはゼロ。ただし、サンズで8年目を迎えたデビン・ブッカーは12月21日時点で1万2001点とトップ5入り間近。今季中にマリオンやジョンソンを抜いて、球団3位に浮上するかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部

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