「サボニスは当確。4位をキープすればフォックスも入れるべき」“キングス信者”ピアースが主軸2人の球宴入りをプッシュ! <DUNKSHOOT>
2023年01月22日 16時31分THE DIGEST

フォックス(右)はスコアラー兼プレーメーカー、サボニス(左)はオールラウンダーとして好調のキングスを牽引している。(C)Getty Images
NBAの2022-23レギュラーシーズンは折り返し地点を過ぎ、現地時間1月20日時点でイースタン・カンファレンスではボストン・セルティックスがリーグベストの34勝12敗(勝率73.9%)、ウエスタン・カンファレンスではデンバー・ナゲッツが33勝13敗(勝率71.7%)で首位に立っている。
そしてウエストでは昨季まで16シーズン連続で負け越し、プレーオフからも遠ざかっていたサクラメント・キングスが26勝18敗(勝率59.1%)で3位と、大健闘を見せている。
今季のキングスはマイク・ブラウン新HC(ヘッドコーチ)の下、オフェンシブ・レーティングでリーグ2位の117.4と、爆発的な攻撃力を発揮して白星を積み重ねている。
計6選手が平均2桁得点を記録するキングスで、主軸を担っているのはポイントカードのディアロン・フォックスとセンターのドマンタス・サボニス。前者は平均24.0点、4.3リバウンド、5.9アシストにフィールドゴール成功率50.5%、後者は同18.8点、12.6リバウンド、7.2アシストにフィールドゴール成功率60.9%をマーク。
フォックスはチームでトップスコアラーを務め、クラッチプレーヤーとしても台頭。昨季途中にインディアナ・ペイサーズからトレードで加入したサボニスは、リバウンドとアシストでチーム1位、さらにリバウンドとダブルダブル(34度)でリーグトップに立っている。
20日に公開された米メディア『SHOWTIME Basketball』の番組「Ticket and The Truth」で、2008年にセルティックスで優勝を経験したポール・ピアースとケビン・ガーネットは今季のキングスに言及。ピアースは昨季サボニスを獲得したトレードをチームの分岐点に挙げていた。
「俺はキングスの信者だよ。彼らはオールスター入りするであろう(タイリース)ハリバートンを失ったが、サボニスを手にしたのさ」
来月にはオールスターゲームが開催されるが、フォックスとサボニスも候補に挙がっている。19日に公開されたファン投票の途中経過第3弾で、フォックスはウエストのガード部門で10位の38万2173票、サボニスが同フロントコート部門で10位の68万6291票。前者は選ばれれば初、後者とっては3度目となる。
ファン投票が50%、現役選手たちとメディアによる投票がそれぞれ25%を占めることから、スターター枠で選ばれることは厳しいが、HC投票でリザーブに選出される可能性に期待が高まる。
「フォックスは分からないが、サボニスは当確だ。もしチームが4位以内をキープすれば、フォックスも入れるべきだと思うね。ウエストにはAD(アンソニー・デイビス/ロサンゼルス・レイカーズ)がいるが、彼はケガに苦しんでいる。ザイオン(ウィリアムソン/ニューオリンズ・ペリカンズ)もそう。それに(デビン)ブッカーとクリス・ポール(フェニックス・サンズ)、(ブランドン)イングラム(ペリカンズ)もコートへ立てていない」
「彼らはトップ4シードにいるんだから、2人ともオールスター入りにふさわしい。だって彼らはほぼ毎晩、一貫してコートに立っている。それに、サクラメントがシーズンのこの段階でトップ4にいるなんて、誰が予想していた?」
ピアースがそう指摘したとおり、キングスをウエストのプレーオフ進出圏内に入ると予想した識者は皆無と言っていい。
「今シーズンの彼らは、俺たちが見てきたこの5年、いや10、15年のサクラメントじゃない。全く違うプレーをしている。一生懸命プレーしているんだ。(すべては)サボニスから始まっているんだ」
また今季のチームにはフォックス&サボニス以外にも高精度なショットが光るケビン・ハーター、攻守両面でチームを支えるハリソン・バーンズ、新人のキーガン・マレー、シックスマンとして活躍を続けるマリーク・モンクがいる。
ベンチにも守備力に定評があるガードのデイビオン・ミッチェル、爆発力が魅力のテレンス・デイビス、ビッグマンのトレイ・ライルズと、近年では屈指の選手層の厚さを誇っている。
これから先、主力の長期離脱でもなければ、キングスが今季最大のサプライズチームとなってプレーオフレースをかき回し、17シーズンぶりにポストシーズン進出を決める可能性は十分ありそうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
そしてウエストでは昨季まで16シーズン連続で負け越し、プレーオフからも遠ざかっていたサクラメント・キングスが26勝18敗(勝率59.1%)で3位と、大健闘を見せている。
今季のキングスはマイク・ブラウン新HC(ヘッドコーチ)の下、オフェンシブ・レーティングでリーグ2位の117.4と、爆発的な攻撃力を発揮して白星を積み重ねている。
計6選手が平均2桁得点を記録するキングスで、主軸を担っているのはポイントカードのディアロン・フォックスとセンターのドマンタス・サボニス。前者は平均24.0点、4.3リバウンド、5.9アシストにフィールドゴール成功率50.5%、後者は同18.8点、12.6リバウンド、7.2アシストにフィールドゴール成功率60.9%をマーク。
フォックスはチームでトップスコアラーを務め、クラッチプレーヤーとしても台頭。昨季途中にインディアナ・ペイサーズからトレードで加入したサボニスは、リバウンドとアシストでチーム1位、さらにリバウンドとダブルダブル(34度)でリーグトップに立っている。
20日に公開された米メディア『SHOWTIME Basketball』の番組「Ticket and The Truth」で、2008年にセルティックスで優勝を経験したポール・ピアースとケビン・ガーネットは今季のキングスに言及。ピアースは昨季サボニスを獲得したトレードをチームの分岐点に挙げていた。
「俺はキングスの信者だよ。彼らはオールスター入りするであろう(タイリース)ハリバートンを失ったが、サボニスを手にしたのさ」
来月にはオールスターゲームが開催されるが、フォックスとサボニスも候補に挙がっている。19日に公開されたファン投票の途中経過第3弾で、フォックスはウエストのガード部門で10位の38万2173票、サボニスが同フロントコート部門で10位の68万6291票。前者は選ばれれば初、後者とっては3度目となる。
ファン投票が50%、現役選手たちとメディアによる投票がそれぞれ25%を占めることから、スターター枠で選ばれることは厳しいが、HC投票でリザーブに選出される可能性に期待が高まる。
「フォックスは分からないが、サボニスは当確だ。もしチームが4位以内をキープすれば、フォックスも入れるべきだと思うね。ウエストにはAD(アンソニー・デイビス/ロサンゼルス・レイカーズ)がいるが、彼はケガに苦しんでいる。ザイオン(ウィリアムソン/ニューオリンズ・ペリカンズ)もそう。それに(デビン)ブッカーとクリス・ポール(フェニックス・サンズ)、(ブランドン)イングラム(ペリカンズ)もコートへ立てていない」
「彼らはトップ4シードにいるんだから、2人ともオールスター入りにふさわしい。だって彼らはほぼ毎晩、一貫してコートに立っている。それに、サクラメントがシーズンのこの段階でトップ4にいるなんて、誰が予想していた?」
ピアースがそう指摘したとおり、キングスをウエストのプレーオフ進出圏内に入ると予想した識者は皆無と言っていい。
「今シーズンの彼らは、俺たちが見てきたこの5年、いや10、15年のサクラメントじゃない。全く違うプレーをしている。一生懸命プレーしているんだ。(すべては)サボニスから始まっているんだ」
また今季のチームにはフォックス&サボニス以外にも高精度なショットが光るケビン・ハーター、攻守両面でチームを支えるハリソン・バーンズ、新人のキーガン・マレー、シックスマンとして活躍を続けるマリーク・モンクがいる。
ベンチにも守備力に定評があるガードのデイビオン・ミッチェル、爆発力が魅力のテレンス・デイビス、ビッグマンのトレイ・ライルズと、近年では屈指の選手層の厚さを誇っている。
これから先、主力の長期離脱でもなければ、キングスが今季最大のサプライズチームとなってプレーオフレースをかき回し、17シーズンぶりにポストシーズン進出を決める可能性は十分ありそうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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