ヒート&レイカーズは史上6例目のアップセットなるか? NBAプレーオフにおける第7、8シードの下剋上一覧<DUNKSHOOT>
2023年04月26日 20時30分THE DIGEST

ヒートとレイカーズはともに3勝1敗で1回戦突破に王手。次戦でシリーズに決着をつけられるか。(C)Getty Images
リーグの頂点を決めるNBAのプレーオフは開幕から約10日が経過。1回戦全8カードのうち、すでに3カードで上位シードが勝ち上がりを決めているが、その一方、2カードで下位シードがアップセット目前まできている。
イースタン・カンファレンスでは第8シードのマイアミ・ヒートが第1シードのミルウォーキー・バックス相手に3勝1敗。ウエスタン・カンファレンスでは第7シードのロサンゼルス・レイカーズが第2シードのメンフィス・グリズリーズに同じく3勝1敗と王手をかけている。
東西カンファレンス各8チーム、計16チームが出場する現行のプレーオフ制度は1984年に開始。今年は40年目を迎えているが、その中で第8シードと第7シードが1回戦を突破したのはそれぞれ5回のみ。各シードとも、昨季までの39年間の計78カードにおける突破確率は、わずか6.4%となっている。
下位2シードによるアップセット達成例は以下の通りだ。
(2002年まで1回戦は3戦先勝方式、03年から現在の4戦先勝方式に)
■第8シードが第1シードを破った例
1994年デンバー・ナゲッツ
(3勝2敗/対シアトル・スーパーソニックス)
1999年ニューヨーク・ニックス
(3勝2敗/対マイアミ・ヒート)
2007年ゴールデンステイト・ウォリアーズ
(4勝2敗/対ダラス・マーベリックス)
2011年メンフィス・グリズリーズ
(4勝2敗/対サンアントニオ・スパーズ)
2012年フィラデルフィア・76ers
(4勝2敗/対シカゴ・ブルズ)
■第7シードが第2シードを破った例
1987年シアトル・スーパーソニックス
(3勝1敗/対ダラス・マーベリックス)
1989年ゴールデンステイト・ウォリアーズ
(3勝0敗/対ユタ・ジャズ)
1991年ゴールデンステイト・ウォリアーズ
(3勝1敗/対サンアントニオ・スパーズ)
1998年ニューヨーク・ニックス
(3勝2敗/対マイアミ・ヒート)
2010年サンアントニオ・スパーズ
(4勝2敗/対ダラス・マーベリックス)
興味深いのは、第6シードのチームは過去18回の1回戦突破があるのに対し、下位2シードでは7位でも8位でも難易度は変わらない点。上記の10チームのうち、最もレギュラーシーズンの戦績で差がある“最大の下剋上”となったのは2007年のウォリアーズ。シーズン42勝ながら、リーグ最高の67勝をあげたマーベリックスを打ち負かした番狂わせは、史上最高のアップセットと記憶されている。
今回の2チームを見ると、ヒートは44勝で58勝のバックスとは14勝差、レイカーズは43勝で51勝のグリズリーズとは8勝差となっている。
なお、ヒートはシーズンの勝率では7位だったが、プレーイン・トーナメントの初戦で敗れたため第8シードに。レイカーズは2月のトレード期限で別のチームに生まれ変わり、オールスター後はウエストNo.1の戦績(16勝7敗)を記録。これらの点も、それぞれが“恐怖の下位シード”となっている要因と言えるだろう。
両カードの第5戦はともに現地26日(日本時間27日)、それぞれの敵地で行なわれる。史上6例目のアップセットが見られるのか注目だ。
構成●ダンクシュート編集部
イースタン・カンファレンスでは第8シードのマイアミ・ヒートが第1シードのミルウォーキー・バックス相手に3勝1敗。ウエスタン・カンファレンスでは第7シードのロサンゼルス・レイカーズが第2シードのメンフィス・グリズリーズに同じく3勝1敗と王手をかけている。
東西カンファレンス各8チーム、計16チームが出場する現行のプレーオフ制度は1984年に開始。今年は40年目を迎えているが、その中で第8シードと第7シードが1回戦を突破したのはそれぞれ5回のみ。各シードとも、昨季までの39年間の計78カードにおける突破確率は、わずか6.4%となっている。
下位2シードによるアップセット達成例は以下の通りだ。
(2002年まで1回戦は3戦先勝方式、03年から現在の4戦先勝方式に)
■第8シードが第1シードを破った例
1994年デンバー・ナゲッツ
(3勝2敗/対シアトル・スーパーソニックス)
1999年ニューヨーク・ニックス
(3勝2敗/対マイアミ・ヒート)
2007年ゴールデンステイト・ウォリアーズ
(4勝2敗/対ダラス・マーベリックス)
2011年メンフィス・グリズリーズ
(4勝2敗/対サンアントニオ・スパーズ)
2012年フィラデルフィア・76ers
(4勝2敗/対シカゴ・ブルズ)
■第7シードが第2シードを破った例
1987年シアトル・スーパーソニックス
(3勝1敗/対ダラス・マーベリックス)
1989年ゴールデンステイト・ウォリアーズ
(3勝0敗/対ユタ・ジャズ)
1991年ゴールデンステイト・ウォリアーズ
(3勝1敗/対サンアントニオ・スパーズ)
1998年ニューヨーク・ニックス
(3勝2敗/対マイアミ・ヒート)
2010年サンアントニオ・スパーズ
(4勝2敗/対ダラス・マーベリックス)
興味深いのは、第6シードのチームは過去18回の1回戦突破があるのに対し、下位2シードでは7位でも8位でも難易度は変わらない点。上記の10チームのうち、最もレギュラーシーズンの戦績で差がある“最大の下剋上”となったのは2007年のウォリアーズ。シーズン42勝ながら、リーグ最高の67勝をあげたマーベリックスを打ち負かした番狂わせは、史上最高のアップセットと記憶されている。
今回の2チームを見ると、ヒートは44勝で58勝のバックスとは14勝差、レイカーズは43勝で51勝のグリズリーズとは8勝差となっている。
なお、ヒートはシーズンの勝率では7位だったが、プレーイン・トーナメントの初戦で敗れたため第8シードに。レイカーズは2月のトレード期限で別のチームに生まれ変わり、オールスター後はウエストNo.1の戦績(16勝7敗)を記録。これらの点も、それぞれが“恐怖の下位シード”となっている要因と言えるだろう。
両カードの第5戦はともに現地26日(日本時間27日)、それぞれの敵地で行なわれる。史上6例目のアップセットが見られるのか注目だ。
構成●ダンクシュート編集部
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