地元でグリズリーズを圧倒して2回戦進出を決めたレイカーズ。主砲レブロンが語る勝利のカギは?「第7戦のメンタリティだ」<DUNKSHOOT>

地元でグリズリーズを圧倒して2回戦進出を決めたレイカーズ。主砲レブロンが語る勝利のカギは?「第7戦のメンタリティだ」<DUNKSHOOT>

「第7戦のメンタリティ」で挑んだレブロン率いるレイカーズは、ホームでグリズリーズを圧倒。カンファレンス準決勝へ駒を進めた。(C)Getty Images

現地時間4月28日、ロサンゼルス・レイカーズはホームのクリプトドットコム・アリーナでメンフィス・グリズリーズとのファーストラウンド第6戦に臨み、125-85の40点差で快勝。シリーズを4勝2敗で制し、カンファレンス準決勝に駒を進めた。

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 2020年にフランチャイズ史上17度目のNBA王座に輝いたレイカーズにとって、ファンの前でプレーオフを戦うのは13年以来10年ぶり。優勝した20年は新型コロナウイルスのパンデミックのためフロリダ州オーランドのバブル(隔離された施設)で開催、翌21年(1回戦敗退)はホームに戻ってきたが、コロナの影響で無観客だった。

 1万8997人もの観客が駆けつけた一戦でグリズリーズに圧勝し、シリーズ突破を果たしたレイカーズのオースティン・リーブスは「僕らはメンフィスに戻りたくなかった。今夜終わらせたかったんだ。ホームコートでね。だからみんながめちゃくちゃ集中していた」と振り返った。

 レイカーズは5本の3ポイントを沈めたディアンジェロ・ラッセルがゲームハイの31得点に4アシスト、レブロン・ジェームズが22得点、5リバウンド、6アシスト、アンソニー・デイビスが16得点、14リバウンド、5ブロック、リーブスが11得点、6リバウンド、8アシスト、2ブロック、八村塁が6得点、4リバウンド、1スティール、1ブロックで勝利に貢献。
  第4戦終了時点でレイカーズは第2シードのグリズリーズに対し、3勝1敗とシリーズ突破に王手をかけていたものの、第5戦は敵地で完敗。もし第6戦に敗れれば、相手のホームで最終戦に臨むことになっていた。

 そのため、レブロンは「当然、俺たちとしては第7戦のメンタリティだった。自分たちのファンの前でプレーする機会の重要性を理解していた。そこで今夜決着をつけようとしたんだ」と、マスト・ウィン・ゲームとして臨んだことを明かした。

 レイカーズはオフェンスが爆発しただけでなく、ディフェンスでもグリズリーズのフィールドゴール成功率を30.2%(29/96)に封じ、今季最多となる15本ものブロックショットをお見舞いするなどディフェンス面でも冴え渡っていた。

 なかでもデイビスは5ブロック、シリーズを通じて計26ブロック(平均4.3本)をマーク。

ディフェンシブ・アンカーとして抜群の存在感を放った30歳の守護神は、「(攻撃で)ボールが毎回バスケットへ入るかはコントロールできない。だがディフェンスで、俺は多くのことをコントロールできる。しかも、それがオフェンスに繋がる原動力になるんだ。今の俺は、ディフェンス面でゲームに痕跡を残したいのさ」と語った。
  チームは年明け以降に八村、ラッセル、ジャレッド・ヴァンダービルト、マリーク・ビーズリーらをトレードで獲得し、このシリーズで選手層の厚さと多くの武器があることも示した。

 このシリーズのレイカーズは第1戦が八村(29得点)、第2戦がレブロン(28得点)、第3、5戦がデイビス(ともに31得点)、第4戦がリーブス(23得点)、そして第6戦ではラッセル(31得点)と、実に5選手がチーム最多得点を奪っている。

 第7シードのレイカーズがカンファレンス・セミファイナルで対戦するのは、第3シードのサクラメント・キングスと第6シードのゴールデンステイト・ウォリアーズによる勝者。現在シリーズ成績は3勝3敗のタイで、30日に運命の第7戦がサクラメントで行なわれる。
  カンファレンス準決勝は5月2日からスタートするが、ウォリアーズとキングスはともにレイカーズと同じカリフォルニア州を本拠地としている。レブロンは「俺たちは同じ時間帯、同じ州にいられる。どちらも1時間のフライトで、サクラメントはそれ以下、ベイならもう少しかかる。でもそれ(距離が近いこと)は間違いなく助けになるだろう」と語っていた。

 なお、日本人選手として初のファーストラウンド突破を飾った八村にとっては、キングスにはゴンザガ大の先輩ドマンタス・サボニスがおり、ウォリアーズは昨秋にワシントン・ウィザーズの一員としてジャパンゲームズで対戦したチーム。どちらが勝ち上がってきても、楽しみなシリーズになりそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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