【卓球】石川佳純が引退表明も、パリ五輪代表選考は熾烈!4位と出遅れたエース伊藤美誠が「2枠」に食い込む可能性は?
2023年05月03日 16時12分THE DIGEST

パリ五輪の代表選考レースで苦戦を強いられている伊藤。今月6、7日には第4回選考会が行なわれる。(C)Getty Images
卓球のパリ五輪代表選考が熾烈を極めている。特に激しい争いとなっているのは女子だ。今月1日には、五輪3大会メダリストの石川佳純が引退を表明した。「やり切った」というコメントの奥に、厳しい戦いに身を置き続けてきた苦労がにじんでいた。
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石川が選考レースから去るなか、5月6、7日には平塚総合体育館で「第4回パリ五輪日本代表選考会」が開催される。現時点の状況はどのようになっているのか。代表選考レースで苦しんでいる伊藤美誠(スターツ)の巻き返しは可能なのか。石川が抜けた後の代表争いの展望も含めてまとめた。
5月2日、国際卓球連盟は最新の世界ランキングを発表した。女子シングルスは伊藤が日本人トップの7位で、8位は早田ひな(日本生命)。石川が11位、木原美悠(木下グループ)が19位、平野美宇(木下グループ)が20位、張本美和(木下アカデミー)が26位、長崎美袖(木下グループ)が32位と続く。しかし、パリ五輪に向けての日本の選考システムに世界ランキングは関与しない。
日本卓球協会は独自の国内選考システムを採用しており、選考会や国際大会の成績に応じて付与するポイントの合計点で競う仕組みになっている。選考レースはすでに22年からスタート。24年1月の全日本選手権までの計14大会が対象で、これまでに6大会を終えている。現時点で首位を走っているのは232.5ポイントの早田で、2位の木原との差は約70ポイントある。
大混戦となっているのは2位以下だ。特に2位の木原(162ポイント)、3位の平野(147ポイント)、4位の伊藤(135.5ポイント)の3選手は30ポイント差以内にひしめき合っている。なお、石川(128ポイント)は5位、長崎(108ポイント)が6位となっている。
ここで気になるのは、東京五輪で夏季の日本女子初となる金銀銅メダルを獲得し、世界ランキングでも2020年に2位になるなど、ここ数年の大半の期間で日本のトップに立ち続けているエース・伊藤だ。
伊藤は選考レースの最初の大会だった第1回代表選考会で5位と出遅れると、ポイント対象だった8月のノジマカップも準々決勝敗退。9月の第2回選考会では優勝して50ポイントを手にしたが、11月の第3回代表選考会もベスト8で敗退。今年1月の全日本選手権ではベスト16で高校生に敗れて涙した。前述の通り、現在は選考ポイントランキング4位。パリ五輪の女子シングルス出場枠は2つしかなく、最低でも順位を2つ上げなければいけない。
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5月20日に開幕する世界選手権(シングルス)はさらにポイントが大きく、優勝すれば200ポイントで準優勝なら160ポイント、ベスト4なら120ポイント。世界選手権の出場権を持つのは早田、木原、平野、伊藤、長崎の5選手で、大会結果によって順位が大きく入れ替わる可能性がある。
今年は優勝すれば160ポイントを獲得できるアジア選手権(シングルス)もある。また、国際大会で中国のトップ3の選手に勝てばボーナスポイントもつく。
さらに、伊藤の場合は今後の国内大会で最も高いポイントが得られる24年全日本選手権で、自身の獲得ポイントを上積みしつつ、“ライバル”のポイント加算を阻止するケースも想定される。今年の同大会で6回戦敗退を喫したため、来年の全日本選手権のシード入りを逃しており、ドロー次第では早田、平野と6回戦で対戦する可能性があるからだ。
ポイント付与の大きさを見れば、現在首位の早田でさえも安泰とは言えない状況。最後の最後まで熾烈な闘いが繰り広げられることになりそうだ。
文●矢内由美子
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石川が選考レースから去るなか、5月6、7日には平塚総合体育館で「第4回パリ五輪日本代表選考会」が開催される。現時点の状況はどのようになっているのか。代表選考レースで苦しんでいる伊藤美誠(スターツ)の巻き返しは可能なのか。石川が抜けた後の代表争いの展望も含めてまとめた。
5月2日、国際卓球連盟は最新の世界ランキングを発表した。女子シングルスは伊藤が日本人トップの7位で、8位は早田ひな(日本生命)。石川が11位、木原美悠(木下グループ)が19位、平野美宇(木下グループ)が20位、張本美和(木下アカデミー)が26位、長崎美袖(木下グループ)が32位と続く。しかし、パリ五輪に向けての日本の選考システムに世界ランキングは関与しない。
日本卓球協会は独自の国内選考システムを採用しており、選考会や国際大会の成績に応じて付与するポイントの合計点で競う仕組みになっている。選考レースはすでに22年からスタート。24年1月の全日本選手権までの計14大会が対象で、これまでに6大会を終えている。現時点で首位を走っているのは232.5ポイントの早田で、2位の木原との差は約70ポイントある。
大混戦となっているのは2位以下だ。特に2位の木原(162ポイント)、3位の平野(147ポイント)、4位の伊藤(135.5ポイント)の3選手は30ポイント差以内にひしめき合っている。なお、石川(128ポイント)は5位、長崎(108ポイント)が6位となっている。
ここで気になるのは、東京五輪で夏季の日本女子初となる金銀銅メダルを獲得し、世界ランキングでも2020年に2位になるなど、ここ数年の大半の期間で日本のトップに立ち続けているエース・伊藤だ。
伊藤は選考レースの最初の大会だった第1回代表選考会で5位と出遅れると、ポイント対象だった8月のノジマカップも準々決勝敗退。9月の第2回選考会では優勝して50ポイントを手にしたが、11月の第3回代表選考会もベスト8で敗退。今年1月の全日本選手権ではベスト16で高校生に敗れて涙した。前述の通り、現在は選考ポイントランキング4位。パリ五輪の女子シングルス出場枠は2つしかなく、最低でも順位を2つ上げなければいけない。
【PHOTO】伊藤美誠が銅!卓球女子シングルス日本初のメダル獲得に至る激闘を激戦ショットで振り返る!
しかし、今後を展望すると、決して悲観することはない。日本卓球協会が定めている付与ポイントは昨年の2倍になり、今週の第4回代表選考会で優勝すれば、第1回から第3回選考会までの2倍である100ポイントが入る。
5月20日に開幕する世界選手権(シングルス)はさらにポイントが大きく、優勝すれば200ポイントで準優勝なら160ポイント、ベスト4なら120ポイント。世界選手権の出場権を持つのは早田、木原、平野、伊藤、長崎の5選手で、大会結果によって順位が大きく入れ替わる可能性がある。
今年は優勝すれば160ポイントを獲得できるアジア選手権(シングルス)もある。また、国際大会で中国のトップ3の選手に勝てばボーナスポイントもつく。
さらに、伊藤の場合は今後の国内大会で最も高いポイントが得られる24年全日本選手権で、自身の獲得ポイントを上積みしつつ、“ライバル”のポイント加算を阻止するケースも想定される。今年の同大会で6回戦敗退を喫したため、来年の全日本選手権のシード入りを逃しており、ドロー次第では早田、平野と6回戦で対戦する可能性があるからだ。
ポイント付与の大きさを見れば、現在首位の早田でさえも安泰とは言えない状況。最後の最後まで熾烈な闘いが繰り広げられることになりそうだ。
文●矢内由美子
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