「テイタム&ブラウンのデュオは頭打ち」セルティックスOBが2人のコンビ解消を提言「コート外で関係強化できていない」<DUNKSHOOT>

「テイタム&ブラウンのデュオは頭打ち」セルティックスOBが2人のコンビ解消を提言「コート外で関係強化できていない」<DUNKSHOOT>

近年のセルティックスを牽引してきたテイタム(右)&ブラウン(左)のデュオだが、パーキンスはコンビ解体を推奨している。(C)Getty Images

今季のプレーオフのイースタン・カンファレンス決勝で、マイアミ・ヒート相手にシリーズ1勝3敗と劣勢に立たされているボストン・セルティックス。昨季、NBAファイナルで敗れたリベンジを期すなかで苦戦を強いられており、フランチャイズOBのケンドリック・パーキンスは、ジェイソン・テイタム&ジェイレン・ブラウンのコンビ解体を推奨している。

 ロサンゼルス・レイカーズと並び、NBA最多の優勝17回を誇る名門は、2019年のカイリー・アービング(現ダラス・マーベリックス)退団以降、テイタムとブラウンの攻撃的デュオを中心にチーム作りを進めてきた。

 2019-20シーズンは、2枚看板がともに平均20点以上をマーク。昨季は2010年以来となるNBAファイナル進出を果たすと、今季はテイタムがリーグ6位の平均30.1点、ブラウンが同13位の平均26.6点とともに自己ベストを更新して、イーストの第2シード(レギュラーシーズン57勝25敗)を獲得した。
  プレーオフ1回戦でアトランタ・ホークスをシリーズ4勝2敗で葬ると、カンファレンス準決勝ではフィラデルフィア・セブンティシクサーズに先に王手をかけられながら、第6戦、第7戦と連勝し4勝3敗と逆転でシリーズを突破。

 しかし、第8シードから勝ち上がってきたヒートとの対戦となったカンファレンス決勝では、ホームでまさかの2連敗。敵地での第3戦はテイタムが14得点(フィールドゴール6/18、3ポイント1/7)、ブラウンが12得点(フィールドゴール6/17、3ポイント0/7)と不振で、102-128と完敗し3連敗を喫した。

 迎えた第4戦で116-99と勝利し、スウィープ負けでのシーズン終了こそ回避したが、4戦先勝方式のプレーオフで0勝3敗と追い込まれたチームが逆転でシリーズを制した例はなしと、奇跡が必要な状況に変わりはない。

 2008年にケビン・ガーネット、ポール・ピアース、レイ・アレンのビッグ3とともにセルティックスのリーグ優勝に貢献し、現在はNBAアナリストを務めるパーキンスは『ESPN』の番組『First Take』で、テイタムとブラウンのデュオについて言及した。
 「2人(テイタムとブラウン)の関係値はもう頭打ちだ。私は2年前にもそう言ったが、セルティックスはNBAファイナルに進出したし、私は非難を浴びた。でも今、デュオを解体させる時が来た。確信を持ってそう言おう」

 セルティックスはテイタムが活躍するとブラウンが“消える時間”が長くなり、その逆もまたしかりのケースが多い。1試合で両者がともにハイスコアを叩き出すことは稀で、パーキンスはその要因はコート外の相性、関係性にあると分析する。

「彼らのプレーを見ていると、お互いを上手く補完し合えていない。デュオが親友である必要はないが、夏に会って関係強化を図っているのを一度も見たことがない。ジェイレン・ブラウンのことは好きだし、最も過小評価されている選手の1人だと思うが、コンビを解消する時が来た」
  パーキンスはブラウンに最大限の敬意を払いつつ、放出の必要性を主張。ポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードを獲得するためのトレードを推奨している。

「いいことには必ず終わりが来る。私がセルティックス幹部なら、シリーズ終了後に動くね。デイミアン・リラードとのサイン&トレードを検討する。チームとして見直さないといけないことがある。何か違うことをする時だ」

 セルティックスは今夏、テコ入れに踏み切るのだろうか。

構成●ダンクシュート編集部

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