ホーバスHC、八村塁の代表参加に関する発言に異例の補足コメント「日本代表での将来について混乱を招いてしまいました」<DUNKSHOOT>

ホーバスHC、八村塁の代表参加に関する発言に異例の補足コメント「日本代表での将来について混乱を招いてしまいました」<DUNKSHOOT>

普段は日本語で会見を行なうホーバスHCだが、改めて英語で自身の発言の真意を語った。(C)Getty Images

9月22日、日本バスケットボール協会は同3日に沖縄市で行なわれた男子日本代表チームの会見における、トム・ホーバスHC(ヘッドコーチ)の補足コメントをリリースした。

 日本代表“アカツキジャパン”は、9月2日のワールドカップ最終戦で勝利を飾り、来年のパリ五輪出場権を獲得。48年ぶりに自力での五輪出場を決めた快挙に、翌日に沖縄市役所で報告会見を開いたのだが、そこで記者から投げかけられた八村塁(ロサンゼルス・レイカーズ)に関する質問への返答で、「私の意図とは違う意味でメディアによって報道されている」として、指揮官本人が訂正するに至った。

 同会見で、ホーバスHCはすべて日本語で応対し、今回のワールドカップへの参加を辞退した八村のパリ五輪出場について「彼がやりたいんだったら、彼から声をかけると思います」と発言。

「私たちのスタイルは変わらないです。彼が来るんだったら(来ても)うちのバスケをやります、やらせます。彼がやらないんだったら、このメンバーで良いチームを作りましょう。自信あります」と語っていた。
  これが一部メディアの報道と読者の間で“八村不要論”と捉えられ、異例とも言える補足コメント発信の事態に。もっとも、同会見で「彼には入ってほしい」と語っていたように、ホーバスHCは当然、NBAの第一線で活躍する八村の加入を希望している。

 すべて英文で記された今回のリリースでも、「八村選手の日本代表での将来について混乱を招いてしまいました」とした上で、「NBAのシーズン中においても八村選手、そして彼のマネジメントチームと、2024 年のパリオリンピックでのプレーについて話を続けていくことにしています」と、代表参加に向けて交渉を重ねていくことを明かしている。

 ホーバスHCによる英語でのコメント全文と、日本語訳は以下の通りだ。(すべてリリースのママ)“Hello Akatsuki Japan Nation. I realized recently that some of my comments at the press conference on Sept 3rd regarding Rui Hachimura were reported by the media in a different way from what I intended. I also misstated some things in Japanese which I need to correct. I felt it was best to correct those comments in English so there is no misunderstanding. 

 I said in Japanese that Rui “should call us” if he wants to play for the national team which created confusion about Rui’s future with the team. In reality, the JBA is in regular communication with Rui and his management team, and Rui has earned the right to play for Team Japan whenever he can. His contributions to the country and Team Japan over the past 10 years were integral in our growth. 

 He was also very supportive of his teammates throughout the World Cup and the JBA will continue to talk with Rui and his management team during the NBA season about playing in the 2024 Paris Olympics. 

 The World Cup in Okinawa was a great achievement for our team. Paris 2024 is our chance to take an even bigger step in the world of basketball. It will take all of us to get it done. 日本一丸(Nippon Ichigan)…Thank you for all your support and understanding.”
  こんにちは、アカツキジャパンを応援してくれているみなさん。私は、9月3日の記者会見での八村塁選手に関する私の発言が、私の意図とは違う意味でメディアによって報道されていることに気づきました。また日本語の表現も少し違っていた部分があり、誤解のないように英語で訂正した方がいいと思いました。

 私が日本語で、もし代表チームでプレーしたい場合は「彼が私たちに電話するべきだ」と言ったことは、八村選手の日本代表での将来について混乱を招いてしまいました。実際のところ、日本バスケットボール協会(JBA)は八村選手や彼のマネジメントチームと定期的に連絡を取り合っていますし、彼はいつでもチームジャパンでプレーする権利を持っています。彼のこの10年間に渡る日本代表への貢献は、チームジャパンの成長には不可欠なものでした。

 また八村選手はワールドカップ大会期間中、日本代表のチームメイトをとてもサポートしてくれました。NBAのシーズン中においても八村選手、そして彼のマネジメントチームと、2024 年のパリオリンピックでのプレーについて話を続けていくことにしています。

 沖縄でのワールドカップでは、代表チームは大きな成果をあげることができました。 2024年パリ大会は、私たちが、バスケットボール界でさらに大きな一歩を踏み出すチャンスです。それを成し遂げるためには、私たち全員の力が必要です。日本一丸、たくさんのサポートとご協力、本当にありがとうございます。

構成●ダンクシュート編集部

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