角田裕毅、2024年もアルファタウリからF1参戦決定! 専門メディアはリカルドとの共闘に「経験と商業的メリット」の優位性を指摘
2023年09月23日 19時08分THE DIGEST

来季もアルファタウリのドライバーになることが決まった角田(右)とリカルド(左)。(C) Getty Images
F1のアルファタウリが9月23日に2024年のドライバーラインナップを発表。角田裕毅と現在は左手骨折で療養中のダニエル・リカルドが正ドライバーを務め、リカルドの代役として日本グランプリにも参戦中のリアム・ローソンはリザーブドライバーとして所属し続けることになる。
角田は、このイタリア・ファエンツァを拠点にするチームでF1キャリアの4年目を迎えることとなった。今季は一貫性を身につけた結果、持ち前の速さも活かされ、性能に劣る「AT04」を駆って再三ポイント圏内に肉迫し、実際に3レースで計3ポイントを獲得するなど、過去2年に比べて大きな成長を遂げたことで各方面から高い評価を受け、早々に契約延長は確実と見られていたが、母国グランプリ開催中に待望の知らせが届くこととなった。
【PHOTO】各チームニューマシンを発表!2023年シーズンを戦うF1全チームの新車を一挙紹介! チームの公式サイトを通して、角田は「2024年もスクーデリア・アルファタウリに残ることを発表できて、とても嬉しいです。チームやダニエルとともに戦い、そして協力し続けられることを楽しみにしています。もちろん、ドライバーとして進歩するために、残りのシーズン、そしてそれ以降もできる限り努力するつもりです。僕をサポートし信じ続けてくれたレッドブルやホンダとパートナーシップを継続できることをとても嬉しく思いますし、感謝しています」と喜びを表わしている。
F1キャリア14年目をアルファタウリで迎えることになったリカルドも声明を発しており、「来年もユウキと一緒にドライブし、アルファタウリとともに旅を続けられることに興奮している。すでに進展していることや今後の計画などもあり、チームにとっては今が、ワクワクする時期である。我々は構築の段階にあり、素晴らしい気分だ。やるべきことはたくさんあるが、正しい方向に向かって進んでおり、楽しみなことも多くある。2024年を楽しみにしている」と、意気込みを示した。
チームは、「ユウキは2021年にアルファタウリに加入し、年々レースごとに成熟し、猛々しいレーサーとしての地位を確立してきた。彼の疑いようのない天賦の才能と絶え間ない向上心、そしてチームへの適応力は、彼がドライバーとしてさらなる成長を遂げるための、必要な要素と見なされている」と23歳の日本人ドライバーに期待を寄せている。 そして、今季で退任することが決定しているチーム代表のフランツ・トストは、「来季もレギュレーションはほとんど変わらないため、ドライバーラインナップにも継続性を求めるのは当然だった。ユウキがこの2年半にわたってチームとともに見せてくれた成長に、私は非常に満足している。そして、ダニエルの素晴らしい勝利の経験により、2024年に最も競争力のあるドライバーコンビがグリッドに並ぶことになるだろう」と、来季の飛躍に太鼓判を押した。
そして、アルファタウリの新たなCEOとして、チームを引き継いでいるピーター・バイエルは、「我々は特権的な立場にあり、レッドブルを通して世界中から集まった多くの素晴らしい才能にアクセスできる立場にある。これは、長年にわたりヘルムート・マルコ博士が行なってきた仕事の賜物だ。ダニエルとユウキは素晴らしいレーススキルを示すだけでなく、チームとスポーツ全体の素晴らしい国際的な大使でもある」と、各方面へ賛辞を贈っている。
各国のメディアはこの件を一斉に報じているが、イギリスのモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は、この2人の顔ぶれに決まった理由として、「経験と商業的メリット」を挙げており、現時点では妥当な選択だと評価。F1参戦3戦目のシンガポールGPで9位入賞を果たすなど、評価を飛躍的に高めているローソンは、パフォーマンス能力では先輩2人に引けはとらないものの、この「経験と商業的メリット」が欠けていたことで「運命が決まった」と指摘した。
構成●THE DIGEST編集部
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角田は、このイタリア・ファエンツァを拠点にするチームでF1キャリアの4年目を迎えることとなった。今季は一貫性を身につけた結果、持ち前の速さも活かされ、性能に劣る「AT04」を駆って再三ポイント圏内に肉迫し、実際に3レースで計3ポイントを獲得するなど、過去2年に比べて大きな成長を遂げたことで各方面から高い評価を受け、早々に契約延長は確実と見られていたが、母国グランプリ開催中に待望の知らせが届くこととなった。
【PHOTO】各チームニューマシンを発表!2023年シーズンを戦うF1全チームの新車を一挙紹介! チームの公式サイトを通して、角田は「2024年もスクーデリア・アルファタウリに残ることを発表できて、とても嬉しいです。チームやダニエルとともに戦い、そして協力し続けられることを楽しみにしています。もちろん、ドライバーとして進歩するために、残りのシーズン、そしてそれ以降もできる限り努力するつもりです。僕をサポートし信じ続けてくれたレッドブルやホンダとパートナーシップを継続できることをとても嬉しく思いますし、感謝しています」と喜びを表わしている。
F1キャリア14年目をアルファタウリで迎えることになったリカルドも声明を発しており、「来年もユウキと一緒にドライブし、アルファタウリとともに旅を続けられることに興奮している。すでに進展していることや今後の計画などもあり、チームにとっては今が、ワクワクする時期である。我々は構築の段階にあり、素晴らしい気分だ。やるべきことはたくさんあるが、正しい方向に向かって進んでおり、楽しみなことも多くある。2024年を楽しみにしている」と、意気込みを示した。
チームは、「ユウキは2021年にアルファタウリに加入し、年々レースごとに成熟し、猛々しいレーサーとしての地位を確立してきた。彼の疑いようのない天賦の才能と絶え間ない向上心、そしてチームへの適応力は、彼がドライバーとしてさらなる成長を遂げるための、必要な要素と見なされている」と23歳の日本人ドライバーに期待を寄せている。 そして、今季で退任することが決定しているチーム代表のフランツ・トストは、「来季もレギュレーションはほとんど変わらないため、ドライバーラインナップにも継続性を求めるのは当然だった。ユウキがこの2年半にわたってチームとともに見せてくれた成長に、私は非常に満足している。そして、ダニエルの素晴らしい勝利の経験により、2024年に最も競争力のあるドライバーコンビがグリッドに並ぶことになるだろう」と、来季の飛躍に太鼓判を押した。
そして、アルファタウリの新たなCEOとして、チームを引き継いでいるピーター・バイエルは、「我々は特権的な立場にあり、レッドブルを通して世界中から集まった多くの素晴らしい才能にアクセスできる立場にある。これは、長年にわたりヘルムート・マルコ博士が行なってきた仕事の賜物だ。ダニエルとユウキは素晴らしいレーススキルを示すだけでなく、チームとスポーツ全体の素晴らしい国際的な大使でもある」と、各方面へ賛辞を贈っている。
各国のメディアはこの件を一斉に報じているが、イギリスのモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は、この2人の顔ぶれに決まった理由として、「経験と商業的メリット」を挙げており、現時点では妥当な選択だと評価。F1参戦3戦目のシンガポールGPで9位入賞を果たすなど、評価を飛躍的に高めているローソンは、パフォーマンス能力では先輩2人に引けはとらないものの、この「経験と商業的メリット」が欠けていたことで「運命が決まった」と指摘した。
構成●THE DIGEST編集部
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