「彼らを称えるしかない」ビールがウォリアーズを称賛。プレーオフ進出に向け、ウィザーズは必勝の戦いが続く

「彼らを称えるしかない」ビールがウォリアーズを称賛。プレーオフ進出に向け、ウィザーズは必勝の戦いが続く

ビールが43得点を叩き出すもウィザーズは敗戦。試合後にエースは「彼らを称えるしかない」とウォリアーズを称賛した。(C)Getty Images

2月3日(日本時間4日、日付は以下同)、ワシントン・ウィザーズは本拠地キャビタル・ワン・アリーナでゴールデンステイト・ウォリアーズと対戦。ホーム3連勝中のウィザーズだったが、117−125で敗戦を喫した。

 故障者続出により調子が上がらないウォリアーズは、ここまで11勝39敗でウエスタン・カンファレンス最下位に沈んでいる。この試合でもチームトップの平均23.8点、6.3アシストをマークする攻撃の要ディアンジェロ・ラッセルを欠いたものの、アレック・バークスがベンチから30得点を稼ぎ出したほか、グレン・ロビンソン三世が22得点、6リバウンド、7アシストとマルチな働きを見せ、デイミオン・リーも19得点、6アシストを記録。八村塁とモリッツ・ヴァグナーが戦列に復帰し、ほぼベストメンバーが揃ったウィザーズに対し、最大19点差をつけるなど約44分間に渡ってリードを保ち、今季12勝目を手にした。
 「俺たちはコートへ出て、競い合わなきゃいけないんだ。相手は(サンアントニオ)スパーズのように、出場した選手たちがすぐさま機能する。誰がオンコートだろうと、与えられた機会を生かしている。彼らを称えるしかない」

 ゲームハイの43得点をマークしたブラッドリー・ビールは、試合後にウォリアーズの戦いぶりを称賛。ウィザーズは3人のセンター(イアン・マヒンミ、トーマス・ブライアント、ヴァグナー)に加え、フォワードには八村とダービス・ベルターンスが揃い、フロントコートの人員は充実していたものの、エリック・パスカルに4本のオフェンシブ・リバウンドを献上。相手にペイントエリアを荒らされ、チーム全体のオフェンシブ・リバウンド数で2−12と大差をつけられてしまった。

 今季49試合を終えたウィザーズは、オフェンシブ・レーティング(100ポゼッションあたりの平均得点)でリーグ10位の111.5と高数値を残す一方で、ディフェンシブ・レーティング(同平均失点)は116.4と、依然としてリーグワーストに沈んでいる。
  2月はオールスターブレイクがあるため、11試合と比較的スケジュールに余裕がある。ウィザーズとしてはプレーオフ出場争いへ参戦するべく、何としてでも勝ち越しておきたいところだ。

 ウィザーズは2月に入って1勝1敗の戦績をマーク。残りの9戦中6戦がホームゲームと日程には恵まれているが、タフな対戦相手が待ち構えている。

 7日に戦うダラス・マーベリックス、そして9日のメンフィス・グリズリーズは、激戦区のウエストで勝率5割以上を記録。ウエストは順位争いが熾烈を極めており、1試合の結果が大きく影響するほどの団子レースが展開されているため、“格下のウィザーズ戦は取りこぼせない”と必勝を掲げて向かってくるだろう。

 24日に激突するミルウォーキー・バックス、28日に敵地でぶつかるユタ・ジャズはリーグ上位の強豪チーム。前回の対戦でバックスはヤニス・アデトクンボ、ジャズはドノバン・ミッチェルとマイク・コンリーが不在のなかでウィザーズを下していることから、大物食いできる可能性は低いと言わざるを得ない。

 また、11日と23日に対決するシカゴ・ブルズ、そして26日のブルックリン・ネッツは、どちらもウィザーズとプレーオフ争いを繰り広げているイースタン・カンファレンスのライバル球団。勝率が並んだ場合は直接対決の戦績でシーズン順位が決まるだけに、絶対に落とせないゲームが続くと言っていい。
  ウィザーズが2月を勝ち越すためには、オフェンスではビールを中心に、アイザイア・トーマスや八村、ベルターンス、ブライアントといった攻撃の主軸のハイパフォーマンスが不可欠。また課題のディフェンス面では、ゲイリー・ペイトン二世やマヒンミ、トロイ・ブラウンJr.、ジョナサン・ウィリアムズら守備に秀でた選手たちが、相手チームのスコアラーに楽に仕事をさせないような働きを見せる必要がある。

 約2か月間の戦線離脱から復帰したばかりの八村とヴァグナーに無理をさせるのは禁物だが、ともにチームの主戦力なだけに求められる役割は大きいはず。なるべく早い段階でベストコンディションを取り戻し、コート上で暴れ回ってほしいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
 

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