手に汗握る展開で「チーム・レブロン」が熱戦を制す!初代“コビー・ブライアントMVPアウォード”はレナードの手に【NBAオールスター2020】

手に汗握る展開で「チーム・レブロン」が熱戦を制す!初代“コビー・ブライアントMVPアウォード”はレナードの手に【NBAオールスター2020】

15回目の出場となったレブロンは23得点、5リバウンド、6アシストの活躍。「チーム・レブロン」が大熱戦の末に157−155で「チーム・ヤニス」を撃破した。(C)Getty Images

NBAは2月16日(日本時間17日)、シカゴのユナイテッド・センターで第69回オールスターゲームが開催され、「チーム・レブロン」が大熱戦の末に157−155で「チーム・ヤニス」を撃破。1月26日にヘリコプター墜落事故で亡くなったコビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)を追悼し、「コビー・ブライアントMVPアウォード」と名称が変わったMVPには、30得点、7リバウンドをあげた「チーム・レブロン」のカワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)が輝いた。

 コビー追悼の意を込め、今年は試合フォーマットが変更。第3クォーター(Q)まではQごとに得点がリセットされ、各Qで勝敗を決定する(同点の場合は次のQに持ち越し)。第4Qは第3Qまでの合計得点が高いチームに「24」を足したスコアが「ファイナル・ターゲットスコア」に設定され、先に到達したチームが勝利するルールとなった。

 コビーの次女ジアナの背番号「2」を着用した「チーム・レブロン」は、レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス(ともにロサンゼルス・レイカーズ)、ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)、ジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)、レナードが先発。一方、コビーの背番号「24」をつけた「チーム・ヤニス」は、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)、ケンバ・ウォーカー(ボストン・セルティックス)、トレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)、パスカル・シアカム(トロント・ラプターズ)、ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)がスタメンに名を連ねた。
  ティップオフ前に故コビーの現役時代の背番号にちなんで8秒間の黙祷が捧げられた一戦は、レナードの3ポイントで幕開け。負けじと「チーム・ヤニス」もウォーカーの連続3ポイントやアデトクンボの豪快ダンクで応戦する。しかし、第1Q中盤にレナードが23秒間で6得点を叩き出し、徐々に「チーム・レブロン」が優勢に。途中出場のクリス・ポール(オクラホマシティ・サンダー)とベン・シモンズ(シクサーズ)の活躍もあり、53−41で第1Qを制した。

 第2Qは「チーム・ヤニス」の主将アデトクンボが爆発。3本連続でダンクを叩き込むなど、このQだけで14得点をあげる。さらにカイル・ラウリー(ラプターズ)が効果的に加点するとともに、終了間際にはヤングが鮮やかなハーコフートショットを決め、「チーム・ヤニス」が51−30で制して勝負の後半戦に突入した。
  第3Qは一進一退の攻防となり、「チーム・レブロン」はレナードとレブロン、「チーム・ヤニス」はアデトクンボを中心に攻撃。シーソーゲームが続くなか、残り22.9秒にニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)が3ポイントを決めて「チーム・レブロン」が40−39と逆転に成功すると、「チーム・ヤニス」はタイムアウトを取って逆転を狙う“真剣モード”に。2点ビハインドの残り2.2秒にはヤングの絶妙のパスからルディ・ゴベア(ユタ・ジャズ)がダンクを決めて同点に追いつき、41−41で第3Qを終えた。

 第1Q〜第3Qまでの合計得点が高かった「チーム・ヤニス」の133点に24点を足した157点が「ターゲット・スコア」に設定された第4Q(時間無制限)は、時間の経過とともに両チームのボルテージが上がっていく。「チーム・レブロン」が136−142と6点差に詰め寄った局面では、アデトクンボがレブロンのジャンパーをブロック。アデトクンボがその直後にもデイビスのダンクを防げば、デイビスもアデトクンボのジャンパーを止めるなど試合はヒートアップ。その後、ハーデンが3ポイントを決めて「チーム・レブロン」が146−146の同点に追いつくと、本気モードはいっそう高まった。
  エンビードがゴール下でファウルを受け、フリースローと判定された場面では、「チーム・レブロン」が「チャレンジ」を要求。これが成功してジャンプボールに変わった。さらに、154−153の局面でレブロンがレイアップを狙い、アデトクンボが後ろからブロックした際には、1度はゴールテンディングで得点が認められたが、再び「チャレンジ」。ボールが最高点から落下する前にブロックしていたとして、レブロンのゴールは取り消しとなった。その後、ハーデンからオフェンスファウルを誘発したラウリーは飛び跳ねて喜びを表現するなど、手に汗握る展開が続いた。

 レブロンの得点で156−153と王手をかけた「チーム・レブロン」は、ゴール下のミスマッチを突いて、地元シカゴ出身のデイビスがフリースローを獲得。1投目はミスしたが、2本目を冷静に沈めて先に157点に到達し、157-153で激闘を制した。

 20分間の出場で30得点(うち3ポイント14本中8本成功)、7リバウンド、4アシスト、2スティールを記録して「チーム・レブロン」の勝利に貢献したレナードが、「コビー・ブライアントMVPアウォード」と名称が変わったトロフィーの最初の受賞者に。

 コビーやデビッド・スターン元NBAコミッショナーの追悼のため、様々な趣向が凝らされた今年のオールスターウィークエンドは、大盛況のまま幕を閉じた。

構成●ダンクシュート編集部

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