「戦い続ければいい」「彼は試練を乗り越えられる人間」2試合連続でフィールドゴール成功ゼロの八村塁へビールと指揮官がエール

「戦い続ければいい」「彼は試練を乗り越えられる人間」2試合連続でフィールドゴール成功ゼロの八村塁へビールと指揮官がエール

ここ2試合でFG成功ゼロに終わっている八村は「もっと強くいかないと」と反省の弁を述べた。(C)REUTERS/AFLO

2年ぶりのプレーオフ進出を狙うワシントン・ウィザーズは、3月8日(日本時間9日、日付は以下同)にマイアミ・ヒートと対戦。イースタン・カンファレンス4位につけるヒート相手に好勝負を演じたが、第4クォーターに17−28と突き放され、89−100で敗退した。
 
 オールスター後は3勝7敗となり、この日8位のオーランド・マジックが勝利したことから、ゲーム差は5.5に広がった。

 勝ち切れない要因として、ディフェンス面を槍玉にあげる声が多いが、ペイントエリアで相手チームに対抗しきれていないことも、勝率5割以上のチームに6勝20敗と大きく負け越している一因だろう。

 ここ2試合、フィールドゴール0.0%(0/14)と不調に陥っている八村塁は「(もっと)強くいかないと毎回思ってますし、ファウルかファウルじゃないかというところもあるんですけど、それ以上に決めなきゃいけないと思います。僕としても、自分のシュートをやらなきゃいけない。今はあまりそれができていないので、そこは自分で考えていかないと」と反省。

 しかし八村がペイントエリアで安定して点を積み重ねることができれば、ウィザーズはプレーオフチームへと昇華することができるかもしれない。
  もっとも、スコット・ブルックス・ヘッドコーチ(HC)は「オフェンスで流れに乗れていないね。でも必死にやってくれているよ。リズムが良くないけど、彼はよく頑張っている。こういうことだってある。幸い、ルイは今季、ルーキーとしてものすごく安定している。これまでは不調な日の後に必ずバウンスバック(挽回)してきた。今日、バウンスバックを期待していたけどね。それでも、たった2試合の不調じゃないか。シュートが1本でも決まれば落ち着くだろう。それはフリースローでもいい。それでシュートタッチは戻ってくるだろう」と擁護。

 エースのブラッドリー・ビールも「ルイが不調? 俺はそうじゃないと思うね。戦い続ければそれでいい。オールスター後というのは、“ルーキーの壁”があると言われるけど、引き続き戦い続けることだと思う。(NCAAよりも)試合数が増えて、相手がじっくり研究できるほどの映像も増えたからね。その中で、ルイはレベルアップしなければいけないということ。彼は得点面以外でもチームに貢献できるからね。皆がひとつのこと以上で貢献しなければいけないんだ」とエールを送っていた。

 ウエスタン・カンファレンスのチーム相手にアウェー4連戦を終えた後に行なわれた6日のアトランタ・ホークス戦の途中。オフェンス時に八村はヒザに手をついていたことで、「疲労が残っているのか?」と指摘する海外メディアがいたのも事実。
  だがウィザーズは3月に16試合が組まれているというタフなスケジュールで、プレーオフ進出に向けて1試合も落とせない状況が続くため、ルーキーにとって疲労が溜まってしまうのは仕方ないことだろう。

「試練はいいことだ。このリーグは簡単じゃないからね。NBAの長いシーズンを乗り切ることも大変なこと。対戦相手のレベルだってものすごく高い。試練を乗り越えて、成長していくものだ。彼に出会って9、10か月くらいだが、彼は試練を乗り越えられる人間だ。この経験から学んで、バウンスバックするだろう」とブルックスHCも八村の復調を期待している。
  9日に行なわれたチーム練習後、指揮官は「いい練習だった。ルイはフロア上で得点しやすい位置の確認に取り組んだ。彼は自分に対して厳しい。チームに貢献しようと、自分に必要以上のプレッシャーをかけている。精一杯やり続ければ大丈夫。シュートは決まり出す。全部、成長の一環だ」と話していたことから、10日のニューヨーク・ニックス戦で大暴れする可能性を十分秘めていると言っていいだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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