新型コロナがクレイ・トンプソンのリハビリにも影響?指揮官は「9月か10月には最高の状態になる」と期待

新型コロナがクレイ・トンプソンのリハビリにも影響?指揮官は「9月か10月には最高の状態になる」と期待

順調にリハビリを続けていたトンプソンだが、新型コロナウイルスの影響で練習施設が封鎖というまさかの事態に。(C)Getty Images

ゴールデンステイト・ウォリアーズ不動の先発シューティングガード、クレイ・トンプソンが左ヒザ前十字靭帯断裂という重傷を負ったのは、昨年6月13日(日本時間14日)のこと。

 ステフィン・カリー、ドレイモンド・グリーンらとともに5年連続でNBAファイナルへと勝ち上がり、攻守兼備の万能シューターとして多大な貢献をしていたものの、トロント・ラプターズとのファイナル第6戦の第3クォーター途中で左ヒザを痛め、一足早くコートを後にした。

 昨夏トンプソンは制限なしフリーエージェント(FA)になったのだが、ウォリアーズはトンプソンの貢献度を高く評価しており、FA交渉解禁初日に5年1億9000万ドルのマックス額で再契約。ウォリアーズの筆頭オーナーを務めるジョー・レイコブは『The Warriors Insider Podcast』のなかで、「まったく懸念はなかった。我々はクレイにはずっとここにいてほしいと思っていた。世界中で見ても、彼は私にとって大好きな選手の1人だからね」とコメントしている。
  さらには地元メディア『NBC SPORTS BAY AREA』でレイコブは、「個人的な見方ではあるが、私は彼こそがベストなシューティングガードだと思う。今、ポジションレスなバスケットボールが展開されていることはわかっているけど、私はあえてポジション別に見ている。私にとって、地球上で最高のシューティングガードは彼だと思う。彼は(オフェンスとディフェンスの両面において優れた)2ウェイプレーヤーなんだ」と最大級の賛辞を贈っていた。

 カリーが左手の負傷により長期離脱、トンプソンもコートに立てなかったこともあり、今季のウォリアーズはここまでリーグワーストの15勝50敗(勝率23.1%)と低迷。2013年から7年連続で出場していたプレーオフへの道も絶たれてしまったが、チームはトンプソンの完全復活が見込める来季に巻き返すべく、着々と準備を進めていた。

 しかしながら、新型コロナウイルスの感染防止のため、NBAは3月12日からレギュラーシーズンを中断、さらにサンフランシスコの一部事業は4月7日まで停止。これにはウォリアーズのホームアリーナ、チェイス・センターにおける全業務も含まれており、チームは15日を最後に練習施設も閉鎖している。
  トンプソンは昨年11月から軽いトレーニングをスタートし、今年に入ってからはシューティングも始めるなど、復活に向けて練習に取り組んでいる最中だった。

「クレイは個人練習をすることになる。チームトレーナーの1人が彼の自宅に行って練習をサポートできるかもしれない。私も股関節の手術を受けたことがあるが、リハビリ期間中に1人でできることは限られていた。自宅にジムがなければ、練習場所はない。ウエイトルームがあったとしても、家にバスケットボールの練習場を持っている選手はそう多くないからね」

 そう話したのは、17日に地元メディアの電話取材に対応したウォリアーズのボブ・マイヤーズGM(ゼネラルマネジャー)だ。また、21日に『The Athletic』へ掲載された記事の中では、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)も新型コロナウイルスの影響による現状を危惧していた。

「クレイにとって、本当に、本当にハードなシーズンになっている。彼はバスケットボールをプレーすることを心底愛しているだけにね。ステフとは違って、(長期リハビリ中の)彼の場合はこの数か月間離れていたわけではない。だから練習を見て、自分が何もできないことにフラストレーションを溜めていただろう」と指揮官は言う。

 それでもトンプソンは徐々にコンディションを上げてきており、「この数週間、クレイは選手たちとシューティングを始めることができていたし、いくつかのドリルもこなしていたんだ。フロアに出ることができて、彼もすごく嬉しそうだったよ」とカーHCが話したように、チーム練習にも一部参加していた。それだけに、今回のシーズン中断は完全復活への道のりにも影響を及ぼすかもしれない。
  それでも、指揮官は来季に向けて楽観的な姿勢を貫いた。

「彼は来シーズンにプレーできるように準備するだろう。とても楽しみにしているよ。リハビリについても上手くやっているしね。9月か10月には、クレイとステフが最高の状態で揃うことになると私は疑いなく信じている」

 オフェンスではカリーに次ぐ重要なオプションであり、ディフェンスでは相手のスコアラーとマッチアップするトンプソンは、ウォリアーズ王朝の屋台骨とも言うべき存在だ。NBAのシーズン再開が6月中旬以降となった場合、来シーズンの開幕が12月にずれ込む可能性があると複数の現地メディアが報じるなか、トンプソンにはぜひともベストなコンディションで戻ってきてもらいたい限りだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

【PHOTO】美女揃い!妖艶ダンスで人々を魅了するNBAのチアリーダー特集!
 

関連記事(外部サイト)