レブロンは“心技体”にリーグ最高の能力が備わった選手?「彼のような頭脳を持つ選手は誰1人としていない」と敵将が絶賛!

レブロンは“心技体”にリーグ最高の能力が備わった選手?「彼のような頭脳を持つ選手は誰1人としていない」と敵将が絶賛!

名将リバースはレブロンを「彼のような頭脳を持つ選手は誰1人としていない」と絶賛した。(C)Getty Images

今季でキャリア17年目となったロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズは、昨年12月30日に35歳を迎え、NBAでも大ベテランの部類に入った。

 といっても、今季のレブロンは60試合に出場し平均34.9分、25.7点、7.9リバウンド、1.2スティールにキャリアハイの10.6アシストとハイレベルなプレーを披露している。

 通算3万4087得点は歴代3位で、リバウンド数(9353本)とアシスト数(9298本/歴代8位)も伸ばしており、前人未到の通算3万得点、1万リバウンド、1万アシストも射程圏内に入ったと言ってもいい。

 NBAが新型コロナウイルスの影響でシーズン中断となっている中、3月28日(日本時間29日)に『スポーツイラストレイテッド』へ掲載された記事で、ロサンゼルス・クリッパーズのドック・リバース・ヘッドコーチが興味深いことを口にしていた。

「リーグにはレブロンのような肉体を持つ選手はたくさんいる。だが彼のような頭脳を持つ選手は誰1人としていないんだ」

 選手としてNBAで13年、コーチとして21年のキャリアを持つリバースは、30年以上にわたってNBAを間近で見てきた。そんな彼がレブロンへ最大級の賛辞を送っていることは注目に値する。
  もっとも、レブロンが持つバスケットボールIQの高さはレイカーズのチームメイトも同意しており、今季から加入したガードのクイン・クックは次のように話している。

「彼は皆のことを知ってるんだ。チームの中でベンチに座ってるロースター最終枠の選手であろうと、彼はその選手が左利きか、シューターなのか、ドライブを得意とするタイプなのかといったことを把握してるのさ。彼はゲームに注意を向けつつ、しっかり観て学ぶことも怠らないんだ」

 また、レブロンの頭の中には数多くのデータが入っており、その時にチームメイトたちがどうすべきかも刻まれているとエイブリー・ブラッドリーは言う。

「俺が知らないプレーコールもたくさんある。俺とダニー(グリーン)は互いを見合って『あのプレーは何だ!?』ってなっても、レブロンは全員が何をすべきか、どうやって動くか、そのタイミングさえも分かってるんだ。彼のIQはクレージーの一言に尽きるね」

 今季からレイカーズのコーチングスタッフに加わったアシスタントコーチのジェイソン・キッドは、19シーズンにおよぶNBAキャリアで107回のトリプルダブルを達成した高いバスケIQを誇った名司令塔。だがそのキッドでさえもレブロンが持つIQの高さに太鼓判を押していた。
 「ゲームの流れを掌握するためには残り時間とスコアを把握するだけじゃなく、相手とチームメイトたち、そして自分自身のことも理解しておくことが必要だと私は見ている。まるで映画のようなものさ。もちろん、(NBAでは)物事がもっと速く進むけどね。私が思うに、彼は次に起こることを予期しながらゲームをプレーしている。彼のような高いIQを持っていれば、他の選手たちよりも先に、次に起こることを察知してしまうんだろう。あの高いIQは、彼を40歳までプレーすることを助けてくれるだろうね」

 レブロンには強靭なメンタル、センターライン付近から放たれるディープ3ポイントをレパートリーに加えた豊富なスキル、筋骨隆々の肉体という“心技体”に加えてリーグベストの頭脳が備わっているということなのだろう。
  ちなみに、リバースが指揮を執ったチームとレブロン率いるチームがプレーオフで激突したのは過去4度。そのうち、2008年と10年はリバースHC(ボストン・セルティックス)がレブロン(クリーブランド・キャバリアーズ)に勝利し、11年と12年はレブロン(マイアミ・ヒート)がセルティックスを下している。

 現在レイカーズはウエスタン・カンファレンス首位(49勝14敗)で、クリッパーズは2位の44勝20敗。もし6月中旬以降にシーズンが再開されれば、ぜひともプレーオフでLA対決として両者による“第5ラウンド”を見てみたいものだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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