テイタムがルーキー時代にレブロンの上から決めたダンクを回想「ゲーム7だから、レイアップなんてできなかった」

テイタムがルーキー時代にレブロンの上から決めたダンクを回想「ゲーム7だから、レイアップなんてできなかった」

テイタムがキャリアで印象的なプレーに挙げたのは、新人時代の2018年のカンファレンス決勝でレブロン越しに叩き込んだダンクだった。(C)Getty Images

4月14日(日本時間15日、日付は以下同)、ボストン・セルティックスのジェイソン・テイタムが、『ESPN』の番組“The Jump”に出演した。

 今月上旬、インスタライブでテイタムは「ジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)は昨季、MVPに選ばれるべきだった。彼は間違いなく2年連続のMVPにふさわしかった」と言及。

 実際にMVPに輝いたのは、ミルウォーキー・バックスをリーグベストの60勝22敗へと導いたヤニス・アデトクンボだった。ハーデンは一昨季にMVPを獲得していたものの、昨季も平均36.1点、6.6リバウンド、7.5アシスト、2.0スティールという驚異的な成績を残している。

 テイタムは番組でホストを務めるレイチェル・ニコルへ、昨季のシーズンMVP争いについて自身の見解を述べた。

「2人(アデトクンボとハーデン)のなかからMVPを選んだ昨シーズンは、投票する皆が小さなことにこだわっていた。ジェームズは42試合連続(実際は32試合連続)で30得点以上を記録したんだ。コンビを組んでいたクリス・ポールはケガがちで、チーム全体でもケガ人が多かった。ロケッツのシード順位(53勝29敗でウエスタン・カンファレンス3位タイ)は正確には覚えてないけど、彼がやってのけたことは非常に素晴らしかったと思う」
  ロケッツはシーズン序盤から中盤にかけてポールをはじめ、エリック・ゴードンやクリント・カペラらが離脱し、ハーデンが超絶スコアリングショーを演じ、何とか勝利を手にしてきた。

 そして主力が復帰したオールスター後、ロケッツはリーグベストの21勝6敗(勝率77.8%)を残しており、テイタムの主張はあながち間違いではないように思える。とはいえ、テイタムが所属するセルティックスとアデトクンボが君臨するバックスは、イースタン・カンファレンスで覇権を争うライバル。昨プレーオフではカンファレンス準決勝でバックスに1勝4敗で敗れており、アデトクンボへの牽制だったのかもしれない。

 また、テイタムは自身のキャリアで印象的な2つのプレーについても語った。まずはルーキーシーズンとなった2018年のプレーオフ。クリーブランド・キャバリアーズとのイースタン・カンファレンス決勝、勝利したチームがNBAファイナルへ進出できるという第7戦で飛び出したダンク。

 第4クォーター中盤、67−71と劣勢だった状況で、テイタムはリング下へ中央突破し、カバーに入ったレブロン・ジェームズのブロックをものともせず強烈なダンクを炸裂。その後、レブロンへ胸を当てにいくパフォーマンスでホームのファンを沸かせた。このビッグプレーについて、テイタムは次のように話した。
 「彼がカバーに入ってきたことは覚えてる。俺は『これはゲーム7だから、レイアップなんてできない』って感じだったよ。だから強くリムにアタックして、ファウルをもらおうとしていたんだ。でも俺はダンクすることができた。で、彼にぶつかって叫んだんだ。普段の俺は叫んだり話したりしない穏和なヤツなんだけど、あの時は自分の感情が上回ってしまったのさ」

 試合はレブロン擁するキャブズがセルティックスを振り切り、ファイナル進出を決めたが、当時ルーキーだったテイタムは、最終戦でチームトップの24得点を奪う奮闘を見せた。

 もうひとつは昨年11月20日にアウェーで行なわれたロサンゼルス・クリッパーズ戦。3点ビハインドで迎えた試合終盤、右エルボーへドライブしたテイタムは、ディフェンスに定評のあるポール・ジョージの足元をくじく“アンクルブレイク”を披露し、残り13.1秒に同点弾となる3ポイントを鮮やかに放り込んだ。

 このショットでセルティックスは延長へと持ち込んだのだが、「実はあの時、僕はちょっと彼の足を踏んでたんだと思う。だから彼を相手にアンクルブレイクしたと言うつもりはないよ。だって踏んでたんだから」とテイタムは回想。
  延長に入ると、勢いそのままに先取点となるジャンパーをヒット。だがジョージも負けていない。3ポイントをミスするも、パトリック・ベバリーのリバウンドから再びチャンスを手にし、見事3ポイントを突き刺してリードを奪うと、クリッパーズはそこからセルティックスに逆転を許さずに勝利を収めた。

 22歳のテイタムは3年目の今季、平均23.6点、7.1リバウンド、2.9アシスト、1.4スティールをあげてオールスターに初選出され、セルティックスのスコアリングリーダーへと成長した。だがここまでにあげた2つのプレーは見事だったものの、試合にはいずれも敗れている。今後はチームを勝利へと導き、より印象に残る選手になることができるか、期待したいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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