最強ダンカー、カーターが残した功績をレジェンドと元同僚が賞賛!「彼は空中でプレーできる信じられないほどのカリスマ」

最強ダンカー、カーターが残した功績をレジェンドと元同僚が賞賛!「彼は空中でプレーできる信じられないほどのカリスマ」

ピッペンは今季限りで引退するカーターについて「最も偉大な選手の1人」と称賛した。(C)Getty Images

ヴィンス・カーターはNBAの歴史において記録にも記憶にも残る選手だ。今季限りでの現役引退を表明したなか、新型コロナウイルスの感染拡大によるシーズンの無期限延期により、本来の“ラストゲーム”を迎えることなくユニフォームを脱ぐ可能性が浮上している。かつてのレジェンドもその功績を認め、花道を飾らせたいと思っているようだ。

 ポール・ピアースやダーク・ノビツキーと同じ1998年ドラフトで1巡目5位指名を受けたカーターは、トロント・ラプターズでプロキャリアをスタート。平均18.3点、5.7リバウンド、3.0アシストを記録して新人王に輝くと、2年目の1999−2000シーズンにはオールスターに出場。同年のスラムダンク・コンテストでも規格外の跳躍力で3回の50点満点を叩き出し、圧巻の優勝をきっかけに瞬く間にスターダムに駆け上がった。

 その後ニュージャージー・ネッツ(現ブルックリン・ネッツ)、オーランド・マジック、フェニックス・サンズ、ダラス・マーベリックス、メンフィス・グリズリーズ、サクラメント・キングスと渡り歩き、昨季にアトランタ・ホークスと契約。今季、NBA史上初めて4つの年代(1990、2000、2010、2020)でプレーした選手として名を刻み、22年間で歴代3位の通算1541試合、同22位の通算2万5728点、同6位の通算3ポイント成功数2290本を積み上げてきた。
  開幕前に今季限りでの引退を表明。3月11日(日本時間12日)にホームで行なわれたニューヨーク・ニックス戦、カーターは延長残り19.5秒にトップの位置から見事に3ポイントを成功させた。ユタ・ジャズのルディ・ゴベアが新型コロナウイルスに感染した影響でシーズンの中断が発表され、カーターは試合後の記者会見で涙を浮かべ、感傷的に言葉を紡いだ。

「これでキャリアが終わるなら不思議な気持ちだよ。まだ15試合残っていたけど、もしそれがないというならこれがラストだったんだ。少なくとも、最後のシュートは決めたんだ。クールだね。バスケットボールのおかげで今の自分がある。良い時も、悪い時もすべて瞬間を楽しんできた。もし今日で終わりなら、一生忘れることはないね」

 アメリカは新型コロナウイルスの感染者数が世界最多に上り、各地で外出制限令も出される状況。シーズン中断から1か月以上が経過した今も再開の目途が立っていない。それはつまり、カーターがこのまま引退を迎える可能性が高まっているという意味でもある。

 そのなかで、“神様”マイケル・ジョーダンの相棒として名を馳せ、自身もバスケットボール殿堂入りを果たしているスコッティ・ピッペンは『ESPN』の番組“The Jump”でカーターの功績について惜しみない賛辞を送った。
 「ヴィンス・カーターは最も偉大な選手の1人だろう。彼は身体能力の塊で、空中でプレーできる信じられないほどのカリスマだ。非常に息の長い選手でもある。彼がプレーできる限り、NBAでの姿を観れるということだ。素晴らしい偉業だよ。このような形で引退を迎えるのは、我々が望んでいたものではない。彼はもしかしたらもう1シーズンプレーするかもしれないが、驚くべきことにずっとキャリアで走り続けてきた。我々は彼を観られたことに感謝しているし、バスケットのゲームにもたらしたもの、そしてトロントで世界的な選手として成長したことを高く評価している」

 ピッペンとともに番組に出演したリチャード・ジェファーソンは、カーターの4歳年下にあたり、ネッツ時代には3年半共闘。3月に自身のインスタグラムで「君が史上最高のダンカーだと、大学のチームメイトたちとよく議論していた。ステフ(ステフィン・カリー)が3ポイントでしたことを、ダンクでやってのけた。自分たちに何ができるかを見てみようと、すべてのアスリートの背中を押したんだ。逆回転ダンク、エルボーダンク……君が再びダンクコンテストをクールなものにした」と綴っていたが、改めて元同僚への思いを口にしている。
 「スコッティが言ったことにすべて同意する。個人的には、これが彼のラストゲームではないと思う。(今季)シーズンが再開できなかったとしても、新シーズンは秋か冬にスタートさせる必要がある。ヴィンス・カーターはアトランタのオープニングゲーム(開幕戦)で、“あるはず”だったもう1試合のコートに立つべきだ。ヴィンス・カーター・ナイトとして祝う1試合は決して悪いものではない。仮に記録としてカウントしなくてもいい。新シーズンのオープニングゲームがもう1試合プレーする瞬間になる」

 カーターにもう一度コートに立ち、花道を飾ってほしい――。その思いは彼の活躍を見届けてきた往年のファン、そして選手・OBたちの総意と言っても過言ではないだろう。

構成●ダンクシュート編集部

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