”神”を上回った唯一の選手は?『HoopsHype』がジョーダンと対決したスター33人の得失点差を発表

”神”を上回った唯一の選手は?『HoopsHype』がジョーダンと対決したスター33人の得失点差を発表

ジョーダンが最も得失点差をつけた相手は1997、98年のファイナルでも対戦したジャズのストックトンだった。(C)Getty Images

4月19日(日本時間20日、日付は以下同)より、『ESPN』で1997−98シーズンのブルズを追跡したドキュメンタリー・シリーズ『ザ・ラストダンス』が公開される。アメリカ以外でもNetflixで視聴が可能で、日本では20日から「Netflix Japan」で配信開始となる。

 マイケル・ジョーダン、スコッティ・ピッペンを中心とした布陣で1990年代に2度の3連覇を成し遂げ、王朝を構築したブルズの『The Last Dance』は、新型コロナウイルスの影響により、スポーツイベントが軒並み中止となったなか、世界中のファンへ珠玉のエンターテインメントを提供してくれることだろう。

 ここでは16日に『HoopsHype』へ掲載された、ジョーダンとスーパースターたちによるスコアリングバトルの戦績を紹介していきたい。

 ジョーダンは通算得点こそ3万2292得点でNBA歴代5位ながら、10度の得点王、キャリア平均30.1点はいずれも歴代トップで、史上最高のスコアラーと評される男でもある。

 では、現役時代にジョーダンが数多くのスター選手たちとマッチアップし、どれだけ多くの差をつけて圧倒してきたのか。まずは2桁点差がついた選手との戦績から見ていこう。
※チーム名は略称、数字は得失点差
 ■ジョーダン対スター選手たちによるスコアリングバトルの戦績@
ジョン・ストックトン(ジャズ/38試合):+20.3
ケビン・ジョンソン(サンズほか/19試合):+19.5
マーク・プライス(キャバリアーズほか/50試合):+18.6
クリス・マリン(ウォリアーズほか/28試合):+15.8
ジョー・デュマース(ピストンズ/70試合):+15.6
シドニー・モンクリーフ(バックスほか/26試合):+14.8
エイドリアン・ダントリー(ジャズほか/22試合):+13.8
ケビン・マクヘイル(セルティックス/38試合):+13.4
ジェイソン・キッド(マーベリックスほか/11試合):+13.3
ゲイリー・ペイトン(ソニックスほか/21試合):+13.2
ジェームズ・ウォージー(レイカーズ/19試合):+12.5
モーゼス・マローン(ロケッツほか/38試合):+12.2
レイ・アレン(セルティックスほか/12試合):+12.1
チャールズ・バークレー(サンズほか/55試合):+11.9
ショーン・ケンプ(ソニックスほか/25試合):+11.5
マジック・ジョンソン(レイカーズ/18試合):+11.2
クライド・ドレクスラー(ブレイザーズほか/23試合):+11.0
レジー・ミラー(ペイサーズ/56試合):+10.9
アイザイア・トーマス(ピストンズ/65試合):+10.8
パトリック・ユーイング(ニックスほか/70試合):+10.5

 最も多く対決してきたのはデュマースとユーイングの70試合で、続いてトーマスにミラー、バークレー、プライスが50試合以上を記録。トーマスとデュマースが所属していたピストンズとは1980年代後半に4年連続、ユーイング率いるニックスとは1991年から3年連続プレーオフで激突した。試合数の多い好敵手たちについては、プレーオフでも戦ってきたことで数字が伸びたことを意味する。
  なかにはフォワードやセンターの選手もいるため、ジョーダンが直接マッチアップしたケースは少ないこともあるのだが、ジョーダンは88年に最優秀守備選手賞に輝いたほか、3度のスティール王、9度のオールディフェンシブチーム選出を誇る攻守兼備のスーパースターだった。得失点差が大きく開いている選手にガードが多いのは、ジョーダンにディフェンスされていたからだろう。では、得失点差が1桁だった選手たちを見てみよう。

■ジョーダン対スター選手たちによるスコアリングバトルの戦績A
デイビッド・ロビンソン(スパーズ/14試合):+9.0
アキーム・オラジュワン(ロケッツほか/23試合):+8.9
ケビン・ガーネット(ウルブズほか/9試合):+8.9
アレックス・イングリッシュ(ナゲッツほか/12試合):+8.4
ラリー・バード(セルティックス/34試合):+7.6
ジュリアス・アービング(シクサーズ/8試合):+7.5
カール・マローン(ジャズほか/36試合):+7.4
グラント・ヒル(ピストンズほか/15試合):+6.4
バーナード・キング(ニックスほか/23試合):+6.4
シャキール・オニール(レイカーズほか/21試合):+3.5
ドミニク・ウィルキンズ(ホークスほか/48試合):+2.0
コビー・ブライアント(レイカーズ/8試合):+1.7
アレン・アイバーソン(シクサーズほか/13試合):−6.3
  ロビンソン、オラジュワン、シャックといった当時リーグを代表するセンター、ガーネットにマローンといったフォワード陣とは直接マッチアップする機会が少なかったこと、そして彼らには平均20点を軽々クリアする得点力があったため、得失点差は大きく開かなかったのだろう。

 そんななかで、ジョーダンを見て育ち、アイドルかつ目標としてスーパースターへと成長したコビーとアイバーソンがトップ2に入ったことは特筆すべき結果と言っていい。特にアイバーソンは、ジョーダンと対戦した13試合で平均29.8点と大暴れ。レギュラーシーズンのキャリア平均26.7点を上回る数字を叩き出している。

 公開間近となった『The Last Dance』は、ジョーダン率いるブルズが6度目の優勝を飾った1997−98シーズンで、今から20年以上も前のこと。レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)がNBA入りする前であり、ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)やザイオン・ウィリアムソン(ニューオリンズ・ペリカンズ)はまだ生まれていなかった。

 だがバスケットボールを超越した存在であり、57歳となった現在も絶大な影響力を持つジョーダンとブルズのドキュメンタリーは、是非とも観ておきたい珠玉のコンテンツだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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