かつてジョーダンを「恐れていた」シャックが、90年代のブルズに勝てると豪語!「鍵を握るのは、俺の存在と……」

かつてジョーダンを「恐れていた」シャックが、90年代のブルズに勝てると豪語!「鍵を握るのは、俺の存在と……」

シャック(右)は3連覇時のレイカーズは90年代のブルズに勝てると大胆発言。その理由はブルズのセンターは誰も自分を止められないからだという。(C)Getty Images

1997−98シーズンのシカゴ・ブルズに密着して撮影したドキュメンタリー10部作『ザ・ラストダンス』がついに放映される。マイケル・ジョーダン、スコッティ・ピッペン、デニス・ロッドマンの“三銃士”を擁し、2度目のスリーピート(3連覇)を果たすチームがテーマに挙がる機会が増えるなか、現役時代に怪物センターとして鳴らしたシャキール・オニール(シャック)が、1990年代に黄金期を築いたブルズを倒せたと豪語している。

 ブルズは“バッドボーイズ”と呼ばれたデトロイト・ピストンズの壁を乗り越えた1990−91シーズンに初優勝を果たすと、3連覇を達成して“王朝”を築いた。ジョーダンは93年に電撃引退し、MLBを目指していたが94−95シーズン途中に最初の復帰。

 同シーズンは本来のキレが戻らずファイナル進出を逃したが、その年のオフにトレードでリバウンド職人のロッドマンを電撃獲得して“三銃士”を中心とした強力布陣が完成する。当時の年間最多となる72勝と圧倒的な強さを見せた95ー96シーズンからブルズは再び3連覇を成し遂げた。

 1992年ドラフト1巡目1位でオーランド・マジックに入団したシャックは、1990年代前期・後期、そして2度目の現役復帰を果たしたワシントン・ウィザーズ時代のジョーダンと対戦。キャリア当初は「ジョーダンを恐れていた」という。テレビの中の憧れの存在と同じ舞台に立ったからこその感覚を『ESPN』で明かしている。
 「子どもの頃、まるで神を見ているようなものだったからね。それが神と同じコートに立ったんだ。子どもの頃に見たものは真実だった。彼は飛び、空中でぶつかっても、相手が落ちていくなかでも空中に留まっていることができた。彼はパーフェクトな状態で、ジャンプショットはクレイジーだった。彼がスティールして速攻に持ち込むと、彼のダンクを待つファンが全員立ち上がっていた」

 シャック自身、ロサンゼルス・レイカーズ時代の2000〜02年に3連覇を達成。コビー・ブライアントとの強力デュオはジョーダン&ピッペンに匹敵すると言われ、歴代最強チームのひとつとして常に名前が挙げられてきた。

「スリーピート時のレイカーズは、MJの全盛期のブルズ(1991〜93、96〜98年)を倒せるか?」

 シャックは誰もが思いを巡らせてきたテーマに対し、「もちろんだ。たやすくね」と質問に被せ気味で回答している。

「俺がルーク・ロングリー、ビル・ウェニントン、ビル・カートライトをぶちのめしただろうからね」

 1990年代のブルズには、シャックやアキーム・オラジュワンのような支配的なセンターはいなかった。その分、パワーフォワードにホーレス・グラントやロッドマンといった職人が君臨し、パス主体でバリエーション豊富に攻める“トライアングル・オフェンス”を武器としていた。
  ジョーダンが万全ではなかったエクスキューズは残るが、ブルズは1994−95シーズンにカンファレンス準決勝でマジックと対戦し、シャックにシリーズ平均24.3点、13.2リバウンド、4.0アシストという活躍を許して2勝4敗と苦杯を舐めた。シャック&コビーのコンビが誕生した1996−97シーズンからの2年間の直接対決は2勝2敗。“ラストダンス”の97−98シーズンに限って言えば、シャックが欠場した1997年12月の試合では21点差で勝利するも、シャックが出場した98年2月の25点差で大敗している。

 シャックは「鍵を握るのは、俺の存在とフリースローだ」と豪語。「フィル・ジャクソンがどちらのチームを指揮するか、それが決め手かもしれない」と両チームを率いた名将の名前を挙げ、仮に敵として対戦した場合の試合展開を予想している。

「彼(ジャクソン・ヘッドコーチ)は“ハック・ア・シャック”を試みただろう。それでも、俺は28〜29点は取れるはずだ。鍵になるのはフリースローの成功率だ。俺のフリースロー成功率は50%程度。それ以上ならレイカーズが勝つし、それ以下だったらブルズが勝つだろう」
  ちなみにシャックは以前、2015−16シーズンにブルズを超える史上最多の73勝を挙げ、2015年からの5年間で3度チャンピオンシップを獲得したゴールデンステイト・ウォリアーズにも「簡単に勝てると思う」という言葉を残している。

「ウォリアーズや他の人間はそうは感じないかもしれない。でもプレーオフで15勝1敗だった2001年は歴代でも最高のチームのひとつだった。16勝0敗のはずだったが、AI(アレン・アイバーソン)がタロン・ルーをまたいで(ファイナル第1戦のオーバータイム終盤に値千金のミドルを決め、目の前に倒れたルーをまたいで帰陣)、俺たちから勝利を奪い去って行った」

 リーグの風潮も異なるため、一概に同じ基準で比較はできないが、1990年代後期のブルズを中心とした「最強チーム決定論」は今後も続いていくだろう。

構成●ダンクシュート編集部

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