BJ・アームストロングが玄人目線で語る、ジョーダン自身が使い分けるいくつかのキャラクターと、彼に次ぐ“No.2”候補とは?

BJ・アームストロングが玄人目線で語る、ジョーダン自身が使い分けるいくつかのキャラクターと、彼に次ぐ“No.2”候補とは?

アームストロングにとって不動のNo.1選手は、やはりジョーダン。競争心が高く、色々なキャラクターを使い分けているそうだ。(C)Getty Images

「NBA史上最高の選手」を巡る議論は、ほぼ100%の確率で“神様”マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)、コビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)、レブロン・ジェームズ(レイカーズ)の3人を中心に展開されると言っていい。しかし、1990年代前半にブルズ最初のスリーピート(3連覇)を経験したBJ・アームストロングは、玄人目線でジョーダンに次ぐ“bQ”候補の名前を挙げている。

 1984年ドラフト1巡目3位でNBAの世界に飛び込んだジョーダンは、唯一無二の得点力と跳躍力で瞬く間にスターダムを駆け上がった。キャリア当初こそ独力突破を図るスタイルゆえに“ヒール軍団”デトロイト・ピストンズに煮え湯を飲まされたが、スコッティ・ピッペンとのコンビで1990−91シーズンにその壁を乗り越え、ファイナルでマジック・ジョンソン率いるレイカーズを破って初優勝。

 翌年にはクライド・ドレクスラーを擁するポートランド・トレイルブレイザーズ、1992−93シーズンには盟友チャールズ・バークレーを中心としたフェニックス・サンズと当時のライバルたちを立て続けに下し、史上3チーム目の3連覇を達成した。
  1993年にMLB挑戦のため突如引退を発表するも、95年3月に電撃復帰。1995−96シーズンからピッペン、デニス・ロッドマンとの“三銃士”で2度目となる3連覇を果たし、8年間で優勝6回と“ブルズ王朝”を築き上げた。

 その後、コビーやレブロンら数々の選手が“ジョーダンの後継者”として期待され、リーグを支配してきた。しかし、かつてジョーダンの同僚だったアームストロングにとってbPは不動のようだ。『ESPN』の番組“First Take”で「歴代最高の選手は?」と問われると、時代的なスタイルの違いを考慮しつつも、ジョーダンを特別な存在だとしている。

「ジョーダンはすごく、すごく競争力が高かった。文字通り、彼はベストな存在でありたかったんだ。彼は毎日練習に来た。決して『俺は昨晩40分プレーしたから休む必要がある』なんてことはなかったね。
  ジョーダンの中にはたくさんのキャラクターがあるんだ。マイケル・ジョーダン、MJ、コードM……、そしてもうひとつ私が他と切り離して考えているキャラクターがブラック・キャット(ジョーダンのしなやかで俊敏なプレースタイルから付けられた異名のひとつ)だ。このキャラクターは他とはまったく違う。彼はギアを上げて、勝ち負けを超越した世界でプレーしていた。そんな選手は今まで見たことがない。ラリー・バード、ドクターJ、カリーム(アブドゥル・ジャバー)、素晴らしいヒーローたちがいたけど、マイケル・ジョーダンは毎晩それをやってのけた」

 ジョーダンは95年に最初の復帰を果たす直前、ブルズのトレーニング場を訪れて練習に参加する姿が目撃されていた。アームストロングに1対1を申し込み、1年以上のブランクがあるにもかかわらず、コートを脱ぎ革靴を履いた状態で、この前年にオールスターに出場したアームストロングに勝利したという逸話もある。“神”の凄みをその身で体感しているからこそ、彼の見解は重みがあるだろう。

 その一方で、「MJの次に来るベストプレーヤーは?」という質問には、「マイケル・ジョーダンのような選手という意味では何人か挙げられる」と答えている。
 「まずアキーム・オラジュワンは、フィジカルの粘り強さと自分がプレーでもたらすものをマッチさせるだけの肉体的・身体的能力を兼備していると思った最初の選手だった。最も興味深いのはレブロンだ。彼は素晴らしい選手で、他に類を見ないアスリートだ。ただ、私の考えではブルズ、あるいはマイケルに最も問題を与えるであろう選手はティム・ダンカンだね」

 アームストロングが“歴代bQ”に挙げたのは、18年間のキャリアをサンアントニオ・スパーズ一筋で過ごし、5回の優勝リングを手にして「史上最強のパワーフォワード」とまで称されたダンカンだった。

「ティム・ダンカンは驚くべき選手。彼は4番(パワーフォワード)と5番(センター)のポジションでプレーする。スペースを得て、相手に何もさせない。技術的に言えば、私がNBAで見たなかでも他に類を見ないタレントだ。マイケル・ジョーダンはほぼ完璧だったけど、ダンカンもそれが可能だ。攻撃だけでなく守備もでき、ゲームを支配できる。本当に素晴らしい」

 基本に忠実なプレーで“ビッグ・ファンダメンタル”の異名を取ったダンカンは、そのプレースタイルゆえにNBA史上最高の選手を語るうえで名前は挙がりづらいのかもしれない。それでも、熟練のアームストロングはジョーダンに次ぐ存在だと高く評価していた。

構成●ダンクシュート編集部

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