ロケッツのコビントンが憧れのピッペンについて語る「スコッティは偉大な選手の1人であるだけでなく…」

ロケッツのコビントンが憧れのピッペンについて語る「スコッティは偉大な選手の1人であるだけでなく…」

幼少期からピッペンに憧れていたというコビントン。現在着用している33番も偉大なレジェンドを意識したものだという。(C)Getty Images

4月26日(日本時間27日、日付は以下同)。1997−98シーズンのシカゴ・ブルズを追跡したドキュメンタリー“ザ・ラストダンス”の第3、4話が公開され、ファンやメディア、選手たちを賑わせた。

 当時のブルズはマイケル・ジョーダンという世界的なスーパースターが在籍しており、その周囲をスコッティ・ピッペンやデニス・ロッドマン、トニー・クーコッチ、ロン・ハーパー、スティーブ・カーといった個性的な選手たちが固め、知将フィル・ジャクソン・ヘッドコーチが彼らをまとめ上げた歴史に名を残すチーム。

 今から20年以上前となると、現役選手たちにとっては10代あるいは幼少期にあたる。今季途中にミネソタ・ティンバーウルブズからトレードでヒューストン・ロケッツへ移籍したロバート・コビントンもこの「ザ・ラストダンス」を楽しんでおり、27日に行なわれた『NBA TV』の“Q&A session”で、ピッペンに憧れていたことを明かした。

「俺はスコッティ・ピッペンが大好きで、育ってきた。俺が33番(ピッペンの背番号)を着用している理由のひとつでもある」と切り出し、こう続けた。

「彼はどんなに小さなことも、ダーティワークでさえもやってのけた選手の1人で、史上最高の選手の1人でもある。俺はいつも彼のような選手を見てきて、彼のような選手になりたいと思ってやってきた」

 203p・95sのピッペンは、ジョーダンやジャクソンの指導もあって徐々に頭角を現わし、キャリア3年目の89−90シーズンにオールスター初選出。ブルズに在籍した12シーズンで6度の優勝を成し遂げたほか、オールスターとオールNBAチームにそれぞれ7回、オールディフェンシブチームには10回選ばれた。
  ブルズを王朝へと導いたトライアングル・オフェンスでは唯一無二のファシリテーター(推進役)となり、ポイントフォワードという役割を見事に遂行。ディフェンスではポイントガードからパワーフォワードまでカバーし、バスケットボールIQの高さを駆使してコート上を駆け回った。

 ドラフト外でNBA入りしたコビントン(201p・95s)も、複数のポジションをガードする万能ディフェンダーとして活躍しており、ここ数年は3ポイントとディフェンスに秀でた“3&D”としての地位を確立。ロケッツでは14試合で平均32.6分、12.8点、7.9リバウンド、1.1スティール、2.5ブロックと献身的な働きを見せている。

「ゲームの中で、ピッペンよりも競り合うことができる素晴らしい選手はいなかった。マイク(ジョーダン)は確かに偉大な選手の1人。でもスコッティは偉大な選手の1人であるだけでなく、チームを1つに団結させることができたんだ」

 コビントンがそう話したように、ピッペンはスーパースターとして活躍する傍ら、チームに不可欠な“グルーガイ”としての顔も持っていた。ロケッツにはジェームズ・ハーデン、ラッセル・ウエストブルックというリーグ屈指の1オン1プレーヤーがいるため、コビントンのようにボールを持たなくても持ち味を発揮できる選手は貴重だ。

 チャンピオンシップ獲得を目指すロケッツで、ピッペンに憧れてきた29歳のフォワードは今後も名脇役として活躍を続けていくだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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