NBAの“ご意見番”シャックが放言連発!「誰も俺を1オン1で守れない」「スパーズの99年の優勝はカウントされない」

NBAの“ご意見番”シャックが放言連発!「誰も俺を1オン1で守れない」「スパーズの99年の優勝はカウントされない」

シャックはキャリア3年目の95年にファイナルへ進出。しかし、当時はまだ技術も経験も不足しており、オラジュワン(左)擁するロケッツに4連敗を喫した。(C)Getty Images

マイケル・ジョーダンを中心に、シカゴ・ブルズが最後に優勝した1997−98シーズンに密着して撮影したドキュメンタリー10部作『ザ・ラストダンス』が、ついに放映最終週を迎えた。世界中で話題となり、「ジョーダンが引退していなかったら8連覇」「ブルズが解体してなかったら、1999年のスパーズは優勝していたか」「史上最高のプレーヤーはやはりジョーダン」など様々な議論が再び過熱した。

 そのなかで、現在NBAの“ご意見番”であるシャキール・オニールは我が道を行っている。まず5月14日に『The Big Podcast With Shaq』で、ロックアウトの影響で50試合の短縮シーズンとなった1998−99シーズンに初優勝を飾ったサンアントニオ・スパーズと殿堂入りを果たしたティム・ダンカンに向けて、「サンアントニオの皆さん、君たちの優勝回数は4回だけだ。99年の初優勝はアスタリスク。ダンカンを前にしても、5つ目はカウントされない、君が持っているリングは4つだ」と豪語。ロサンゼルス・レイカーズ時代の3連覇とマイアミ・ヒート時代の1回を合わせて計4回の優勝を成し遂げた自分は劣っていない、と主張したのだ。
  そして、次にシャックの“標的”となったのは、ヒューストン・ロケッツでリーグを席巻した名センターのアキーム・オラジュワンだった。9歳年上のレジェンドに対して『NBCスポーツ』にて、「彼はファイナルで俺にぶっちぎりで勝ったかもしれない。でも、本当の意味で“公平な完勝”じゃなかった。俺がボールを持ったら彼ら(ロケッツ)はダブルチームを仕掛けたけど、俺ら(マジック)は彼にダブルチームはしなかった。俺はみんなに、アンストッパブルな存在だと示したかった。誰も俺を1オン1で守ることはできない」と持論を展開した。

 シャックはオーランド・マジック時代の1995年、NBAファイナルで全盛期のオラジュワンと対決。平均32.8点、11.5リバウンド、5.5アシスト、2.00スティール、2.00ブロック、フィールドゴール成功率48.3%でファイナルMVPに輝いたオラジュワンに対し、シャックは平均28.0点、12.5リバウンド、6.3アシスト、0.25スティール、2.50ブロック、フィールドゴール成功率59.5%をマーク。個人スタッツはそこまで大差はないものの、チーム力の違いを見せられてスウィープ負け(4連敗)を喫した。

 マジックのパワーフォワードだったホーレス・グラントはミドルレンジ主体で3ポイントがないため、ロケッツは同じポジションのロバート・オリーをシャックのカバーに行きやすい位置で守らせることができた。逆に、マジックがオラジュワンにダブルチーム、トリプルチームを仕掛けたら、ロケッツの指揮官ルディ・トムジャノビッチはケニー・スミス、マリオ・エリー、サム・キャセール、オリーら3ポイントシューターを配置してスペースを開け、ダブルチームをするのを難しくしていた。
  ただし、当時はプロ3年目の22歳でまだ線が細かったシャック。彼の言う1オン1においても、デイビッド・ロビンソン(元サンアントニオ・スパーズ)やパトリック・ユーイング(元ニューヨーク・ニックスほか)の名センターも止められなかったオラジュワンの必殺技“ドリームシェイク”やフェイダウェイジャンパーに翻弄されるなど悪戦苦闘していた感は否めない。

 95年のファイナル終了から1か月後、シャックの署名が入ったある広告が『USAトゥデー』で全面的に出された。

「アキーム――あのシリーズはすでに終わったことかもしれないが、アンタと俺の間では終わっていない。チームのサポートを受けたアンタは確かにイカしているけど、俺はあんたに1オン1をしてほしい――シャック」

 高校時代初期にガードだったシャックはマジック時代、自らリバウンドを拾うと、巨体を感じさせない軽快なドリブルでボールを運び、そのままフィニッシュまで持ち込むシーンも頻繁に見受けられた。“ポイントフォワード”ならぬ“ポイントセンター”の才能を発揮していたわけだが、自らの1オン1スキルをNBA屈指のオールラウンダーを引き合いに出して表現している。
 「俺の1オン1はグラント・ヒルに似ている。俺はボールを運んで、足の間を通したり、トリッキーなプレーやすべてのことができた。オラジュワンはそれを求めていなかっただろう、対抗する準備はできていなかったはずだからね。俺は一味違ったゲームを見せたかったんだ」

 2019年、シャックは自身が選ぶ歴代ベスト5にコビー・ブライアント、マイケル・ジョーダン、ラリー・バード、カール・マローン、そしてセンターにオラジュワンを選出。トップ5センターの1位にもオラジュワン、自身はカリーム・アブドゥル・ジャバー、ウィルト・チェンバレンに次いで4位に格付けするなどリスペクトを示していただけに、今回は少々意外な主張となった。

 ちなみに、『ESPN』の歴代トッププレーヤー74選でオラジュワンは12位、シャックは10位にランキングされたが、将来的に殿堂入りが見込まれるポール・ピアースは「アキーム・オラジュワンは功績が十分に認められていない。彼はNBA史上、同じ年にシーズンMVP、最優秀守備選手賞、ファイナルMVPを獲得した唯一の選手だ」と偉大なセンターを称賛している。“ご意見番”のシャックも、今回ばかりは分が悪いかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部

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