ジョーダンの「1対1」の強さは今でも健在?元ホーネッツの選手が告白「僕は50歳の男に負けた」

ジョーダンの「1対1」の強さは今でも健在?元ホーネッツの選手が告白「僕は50歳の男に負けた」

52歳当時のジョーダンは「間違いなくできると思う」と自信をのぞかせていた。(C)Getty Images

シカゴ・ブルズが最後に優勝を飾った1997−98シーズンを追跡したドキュメンタリー『ザ・ラストダンス』は、5月17日(日本時間18日、日付は以下同)に放送された第9、10話をもって終了となった。

 ユタ・ジャズとのNBAファイナル第6戦終盤にブルズを6度目の優勝へと導いた“ラストショット”を沈め、完璧なエンディングを飾ったマイケル・ジョーダンは当時35歳。その後2001−02シーズンから2シーズンをワシントン・ウィザーズでプレーし、3度目の現役引退を発表した。

 現在シャーロット・ホーネッツのオーナーを務めるジョーダンは57歳。さすがに現役復帰は考えにくいものの、その激しい闘争心からか、ホーネッツの選手たちと一緒に練習したことは、これまでにも何度かあった。

 そんななか、キャリア2年目を迎えたホーネッツのマイルズ・ブリッジズが、17日に自身のツイッターでジョーダンに関する記事を引用し、「じゃあやりましょう」とコメントしたことが話題になっている。
  ブリッジズがリアクションしたツイートには、2015年にフランスのメディア『L’Equipe』とのインタビューでジョーダンが発した言葉が入っていた。

「今ホーネッツにいる選手たちとプレーできると思っているか?彼らと1対1をしたら勝てるか?」という質問に対し、ジョーダンはこう切り返していた。

「私は間違いなくできると思う。でもそうはしたくない。彼らの自信を粉砕してしまうからね。だから彼らとは距離を置いて、彼らの方がいい選手だと思わせている。でもそうするには歳をとりすぎてしまった」

 当時のジョーダンは52歳。さすがにNBAでフルシーズンをプレーすることはできないだろう。だが1対1であれば話は別。その2年前、13年にホーネッツきってのディフェンダー、マイケル・キッド・ギルクリスト(現ダラス・マーベリックス)は『CSN Houston』へジョーダンと勝負したことを明かしている。

「彼は一度、僕と1対1をしたんだ。でもきつかったよ。僕は負けたんだ。50歳の男にね。彼はボスではあるけど、バスケットボール史上においてベストプレーヤーなのさ」
  2015年のドラフト1巡目9位指名で入団したフランク・カミンスキー(現フェニックス・サンズ)も「彼は僕でも打ち負かしてしまうだろうね」と『The Dan Patrick Show』で語っていた。

 一方で、2017年のドラフト1巡目11位指名で入団したマリーク・モンクは、「彼はさすがに歳をとりすぎてるから、僕なら彼を倒せると思うよ」と地元メディア『The Charlotte Observer』へ話している。
 「じゃあやりましょう」とツイートしたブリッジズは198p・102sのフォワードで、モンクは191p・91sのガード。両選手とも身体能力に秀でており、50歳を超えたジョーダンに対して運動量で圧倒することができそうだ。

 だが『Yahoo! Sports』はジョーダンの発言をジョークとは受け取っておらず、キッド・ギルクリストのコメントを交えて“ジョーダン優勢”としている。通常の試合でマッチアップするのであれば、ジョーダンが不利になってしまうかもしれないが、1対1という状況では経験豊富で心理戦にも長けたジョーダンが経験の浅い若手たちを上回る可能性があるのは事実。

 リング下まで近づけば若手側にアドバンテージがあるものの、ジョーダンが持つミドルレンジショットの精度は歴代随一のレベルにあったこと、そしてトラッシュトークなどメンタル面でジョーダンが仕掛けてしまえば、やはり若手が制する可能性は低いかもしれない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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