ジョン・ウォールが“第2のホーム”ワシントンDCで募金活動を始動。体調は「110%」も、復帰は来季までお預けか

ジョン・ウォールが“第2のホーム”ワシントンDCで募金活動を始動。体調は「110%」も、復帰は来季までお預けか

ウィザーズ入団から10年目を迎えたウォールが、“第2のホーム”ワシントンDCの人々を救済する活動をスタートした。(C)Getty Images

5月22日(日本時間23日、日付は以下同)、ワシントン・ウィザーズのジョン・ウォールが、新型コロナウイルスの影響によって家賃の支払いに困っている人たちを支援する募金活動「202アシストプログラム」をスタートした(※202はワシントンD.C.の市外局番)。

 4月にワシントンD.C.と故郷であるノースカロライナ州へマスクと食料の寄付も行なっていたウォールは、新たに始動したこの募金活動についてこう話している。

「D.C.は私にとってここ10年間、第2のホームとして支えてくれました。地域の皆さんとは強いつながりを感じてきました。新型コロナウイルスが第8区に与えた影響を知り、行動する必要性を感じ、市とともに取り組むことにしました」

 2010年のドラフトでウィザーズから全体1位指名を受けたウォールは、昨年にアキレス腱断裂の修復手術を受けており、今季は1試合も出場していない。それでもスコット・ブルックスHC(ヘッドコーチ)の非公式アシスタントコーチとして、ベンチからチームを支えていた。
  リーグ屈指の司令塔としての評価を確立しているウォールは、昨季までのキャリア9シーズンで平均19.0点、4.3リバウンド、9.2アシスト、1.70スティールをマーク。オールスターに5度選出されたほか、オールNBAチームとオールディフェンシブチームにも1度ずつ選ばれた実績を持つ。

 これまで積み重ねてきた5282アシスト、976スティールはいずれも球団最多で、20日に『ESPN』が選出したフランチャイズ別歴代スターティング5にも、堂々と名を連ねている。

 26日に『Zoom』を使って行なわれた「202アシストプログラム」に関する電話取材で、ウォールは複数の現地メディアへ自身の現在地について語った。

「俺は今、110%の状態にある。いたって健康だ」と切り出すと、「コートに戻りたくてうずうずしているんだ」とし、こう続けた。

「今はコートに戻ることだけにフォーカスしている。あとは(今季エースを務める)ブラッドリーがどれだけ成長したのか、チームがどのように向上したのか。来シーズンに向けて、俺たちはどうやって準備し、この組織の中で変化をもたらすことができるのか。それと自分たちに何ができるのかといったことだね」
  NBAはシーズン再開に向けて着実に動いている。24日にはNBAのCOO(コミュニケーション部門における最高責任者)を務めるマイク・バスが、フロリダ州オーランドのウォルト・ディズニー・ワールド内にあるWide World of Sports Complexという敷地での7月下旬の再開に向けて、ディズニー側と話し合いをしていると発表した。

 とはいえ、ウィザーズの練習施設は26日の時点でまだ解禁されておらず、選手たちは施設内でのトレーニングやワークアウトを行なえていない。「俺は今でもリハビリに時間を要している。できるだけベストなシェイプになりたいんだ」というウォールも、あくまで自宅などでリハビリやトレーニングを行なっている段階だ。

 24勝40敗(勝率37.5%)でイースタン・カンファレンス9位のウィザーズは、プレーオフ出場圏内にいるオーランド・マジック(30勝35敗/勝率46.2%)とは5.5ゲームの開きがある。一部報道があったように70試合で今季の試合数を統一するとなると、ウィザーズには6試合しか残されておらず、プレーオフ進出への巻き返しは非常に厳しいと言わざるを得ない。
  また、3月25日に地元メディア『The Washington Post』へ掲載された記事の中で、トミー・シェパードGM(ゼネラルマネージャー)が「我々はウォールが来シーズンにプレーするまで待ちきれない、とこれまでずっと言ってきた。それが我々の姿勢とスタンスだ。来シーズン、ユニフォームを着た彼を見ることを我々は切に願っている。それは今後も変わらないと思う」と話していたように、エースが今季中にNBAのコートへ立つ可能性は限りなく低い。

 スピーディーかつ破壊力満点なドライブ、左腕から繰り出す豪快なダンク、鋭いパス捌きといったウォールの珠玉のプレー、そして八村塁との共演を観られるのは、来季までお預けとなりそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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