ポール・ジョージがジョーダンのリーダーシップに敬服。サンダー時代の同僚ウエストブルックは「MJと同じ傾向にある」

ポール・ジョージがジョーダンのリーダーシップに敬服。サンダー時代の同僚ウエストブルックは「MJと同じ傾向にある」

大学まで地元で過ごした生粋の“カリフォルニアっ子”だったジョージにとって、コビーは子どもの頃からヒーローであり憧れの存在だった。(C)Getty Images

5月30日(日本時間31日、日付は以下同)、『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者との“#oneteam Speaker Series”に、ロサンゼルス・クリッパーズのポール・ジョージが出演した。

 そこで歴代最強スターター陣について聞かれたジョージは「俺ならブロンをポイントガード、コビーを2番(シューティングガード)に選ぶね」と、バックコートにレブロン・ジェームズとコビー・ブライアントの名を挙げた。

 すかさずウォジナロウスキー記者から「どうしてマイケル・ジョーダンを外したの?」と質問されると、ジョージは「いやぁ、マイケルがベストってことは知ってる。でも俺はコビーを観て育ってきたから、彼を2番に置くね」と持論を展開。

 そしてフロントコートには「3番(スモールフォワード)は、ラリー(バード)。4番(パワーフォワード)はKG(ケビン・ガーネット)を置くだろうな。で、最後の5番(センター)はシャック(シャキール・オニール)になるだろう」と最強の5人をセレクト。

 1990年にカリフォルニア州パームデイルで生まれ、フレズノ州大も含めてNBA入りするまで生粋の“カリフォルニアっ子”だったジョージにとって、コビーは子どもの頃からアイドルで憧れの存在だった。
  今年1月末に起きたヘリコプター墜落事故により、コビーが帰らぬ人となり、ジョージが大きなショックを受けたことは想像に難くない。

 1月29日に開かれたメディアとの囲み取材の中で、ジョージは「もしコビー・ブライアントがいなければ、誰を見習ってアイドルにしていたか俺には分からない。だから俺は混乱していたんだ。俺たちはここで育った。毎日、彼のことをテレビで観ていた。だからカリフォルニア州南部出身のラス(ラッセル・ウエストブルック)やデマー(デマー・デローザン)、俺、カワイ(レナード)にとって、(コビーの死は)他とは違うんだ。彼は俺たちのMJであり、ヒーロー。俺たちのG.O.A.T.(Greatest Of All Time/史上最高の選手)だったんだ」と熱い思いを口にしていただけに、ジョーダンではなくコビーを2番に置きたい気持ちが分かる。

 するとトークの話題は『ザ・ラストダンス』に。シカゴ・ブルズが最後に優勝した1997-98シーズンにフォーカスした珠玉のドキュメンタリーの中で、ジョーダンは自身が求めるレベルへと引き上げるように、情け容赦ない態度でチームメイトたちへ厳しく当たり散らしていた。だがジョージは特に問題になるとは捉えていないという。
 「俺はそのことが大きな事態にまで発展するとは思わないね。俺がコビーを観て育ってきたことは知ってるよね?俺は彼が持つ勝利への飽くなき思いと激しい感情を真価だと思い、自分でも努力してそうなれるようにやってきた。インディアナ(ペイサーズ)ではそういう選手になるべくやってきたんだ。俺はどんなことをしてでも勝ちたいんだということを皆に分かってもらい、それを実行する存在になろうとやってきた。だからあのドキュメンタリーでMJが見せてきたことには敬服するし、ああいう選手と一緒にプレーできたら最高だと思うね」

 そしてジョーダンのような恐るべき闘争心を持つ選手として、昨季までオクラホマシティ・サンダーで2シーズン共闘したウエストブルックを挙げた。

「MJを観て、多くの傾向があると思った。それと同じ傾向にあるのは、一緒にプレーしたことがあるラスだね。ラスはどんなことをしてでも勝利を欲する選手で、チームメイトとして大好きだったよ。彼はコートに立てば毎試合勝ちたいと思う選手であり、勝利するべくすべてを捧げるような男だった。あれには本当に感心したんだ」
  昨夏ジョージはトレードでオクラホマシティ・サンダーからクリッパーズへ移籍。今季は昨季終了後に受けた両肩の手術の影響で開幕から出遅れたほか、1月には左ハムストリングを痛めたこともあり、22試合を欠場。それでも、平均29.1分の出場時間ながら21.0点、5.7リバウンド、3.9アシスト、1.3スティールとオールラウンドな数字を残している。

 前身のバッファロー・ブレーブス時代も含め、これまでカンファレンス・ファイナルへ出場した経験のないクリッパーズだが、今季はレナードとジョージという頼れるスーパースターが2人もいる。7月末にシーズン再開が実現した場合、中断期間からベストシェイプを取り戻し、プレーオフを勝ち抜くためには各チームに君臨するエース格のリーダーシップが鍵を握る。ジョージにはクリッパーズでその役目が与えられることになるかもしれないだけに、注目していきたい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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