八村塁がNBA再開初戦で21得点、8リバウンドと躍動!しかしサンズに黒星を喫し、逆転プレーオフ進出は厳しい状況に

八村塁がNBA再開初戦で21得点、8リバウンドと躍動!しかしサンズに黒星を喫し、逆転プレーオフ進出は厳しい状況に

ともにチームトップの21得点、8リバウンドと躍動した八村だが、シーディングゲーム初戦を白星で飾ることができなかった。(C)Getty Images

7月31日(日本時間8月1日、日付は以下同)、フロリダ州オーランドのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート内にある“バブル”(リーグによって隔離された空間)において、シーディングゲーム(順位決定戦)の2日目が行なわれた。

 この日は八村塁が所属するイースタン・カンファレンス9位のワシントン・ウィザーズが、ウエスタン・カンファレンス13位のフェニックス・サンズと対決。両チームにとってこれが初戦、逆転でのプレーオフ出場を果たすためにはともにマスト・ウィン・ゲームと言える試合となった。

 スコット・ブルックス・ヘッドコーチ(HC)は「ゲーム開始が楽しみだ。選手がここ1か月間、一生懸命取り組んだ成果を見られるからね」とコメント。両軍の先発ラインナップは、ウィザーズがシャバズ・ネイピアー、トロイ・ブラウンJr.、アイザック・ボンガ、八村、そしてトーマス・ブライアント。一方のサンズはリッキー・ルビオ、デビン・ブッカー、ミケル・ブリッジズ、キャメロン・ジョンソン、ディアンドレ・エイトンがスターターとして登場した。
  序盤は互いに相手の様子を伺う展開のなか、八村はいきなりゴール下でファウルを獲得。2本のフリースローを着実に沈めると、残り約10分には左ウイングからドリブルでマッチアップ相手を揺さぶり、サイドステップからプルアップのロングレンジジャンパーをヒットさせた。

 以降も積極的にインサイドへ攻め込み、ミスショットしてもオフェンシブ・リバウンドに何度も絡んで最後はティップインに成功。アグレッシブなプレーで早くも6得点を奪取する。

 ところがその後オフェンシブファウルを犯すと、その直後にもブッカーのベースラインドライブに対してファウルをコールされてしまい、試合開始からわずか3分半で2ファウル。一旦ベンチへと下がった。

 ウィザーズはベンチスタートのジェローム・ロビンソンが躍動したものの、第1クォーターは31−38と7点ビハインド。しかし第2クォーターに入るとロビンソン、ブライアントのショットが次々と決まり、残り8分19秒で44−42と逆転に成功する。
  だがサンズも負けていない。残り約7分からブリッジズの5連続得点を皮切りに、16連続得点で一気に突き離し、67−52と大量15点差をつけて試合を折り返した。

 後半の先手を取ったのはウィザーズ。八村のボールプッシュからブライアントがダンクを叩き込むと、ブラウンJr.も5連続得点を奪い8点差まで追い上げる。その後ブッカーに3ポイントプレーを許したが、八村がお返しにショットを決めるなど、何とか食い下がり81−89で最終クォーターへと突入した。

 迎えた最後の12分間、ウィザーズはイシュ・スミスやロビンソンが得点を奪い、残り約5分には八村の3ポイントプレーで9点差、残り4分26秒にはネイピアーの4点プレーで7点差まで追い上げる。しかしその後がなかなか続かず、ブッカーやエイトン、ルビオに活躍を許し、112−125で敗戦を喫した。
  143日ぶりの公式戦で、八村は30分47秒プレーし、ともにチームトップの21得点、8リバウンドをマーク。フィールドゴール(FG)成功率53.3%(8/15)、フリースローは5投すべて沈めてみせた。

 対するサンズはチーム全体でFG成功率52.5%(42/80)と高確率でショットを沈め、アシストも29本を記録。ブッカーが27得点を奪い、キャリア初の3ポイントを沈めたエイトンも24得点、12リバウンドをマークするなど先発全員が2桁得点をあげたほか、ベンチスタートのダリオ・シャリッチも16得点と強力に援護した。

「最初の出だしは良かったんですけど、途中から相手がオールコートでディフェンスをしてきて、僕らがそのなかでしっかりとできなかった。対応できなかったなというのがありますし、相手の方が気持ちが強く、その点でも負けてしまったんじゃないかなと思います」

 試合後に八村がそう振り返ったように、サンズは試合のなかでチェンジングディフェンスを敷き、ウィザーズのリズムを崩すことに成功。フリースローも32本中30本(93.8%)を決めるなど、チーム全体で高い集中力を持続していた。
  ブルックスHCは20得点の活躍を見せたロビンソンに対し「今日はオフェンスで光った。ちょうどいいペースでプレーしていたよ」と称賛。ただし「ディフェンス面ではまだ向上することが必要」と指摘したように、相手エースのブッカーに対応できず、「彼はもの凄く論理的にプレーする選手であり、どうやって自分の得意なスポットへ行けるのか、どうすればファウルをもらえるのかを熟知している」と脱帽していた。

 八村は序盤のファウルトラブルでリズムを崩したものの、指揮官は「ルイはファウルと付き合いながらプレーできる選手。その後は安定したプレーを見せてくれた。今日の試合ではしっかりとアタックできたしね」と、ゲーム中に持ち直したことを評価した。
  この日、イースト8位のオーランド・マジックが7位のブルックリン・ネッツを128−118で下したため、両チームの順位は逆転。8位となったネッツとウィザーズは6.0ゲーム差開いており、8月2日の直接対決は絶対に負けられない一戦となる。

「(この試合では)スマートにできなかったです。チームから必要とされているので、そこを改善してうまくやっていきたいなと思います。かといって、アグレッシブさをなくさないようにしていきたいです」と反省した八村。ネッツとの重要な試合で、どのような活躍を披露するか必見だ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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