オラディポも「別に驚かない」と“賞賛”。ペイサーズのTJ・ウォーレンがキャリアハイ53得点を奪いシクサーズを粉砕

オラディポも「別に驚かない」と“賞賛”。ペイサーズのTJ・ウォーレンがキャリアハイ53得点を奪いシクサーズを粉砕

ウォーレンはキャリアハイの53得点を叩き出し、ペイサーズを勝利に導いた。(C)Getty Images

8月1日(日本時間2日、日付は以下同)、シーズン中断前は39勝26敗で同率に並んでいたインディアナ・ペイサーズとフィラデルフィア・セブンティシクサーズが、ビザ・アスレティック・センターで行なわれたシーディングゲーム(順位決定戦)初戦で激突。白熱の展開となったこのゲームを、ペイサーズが127−121で制した。

 シクサーズは大黒柱のジョエル・エンビードが大暴れ。シェイク・ミルトンと試合中に口論する場面も見られたものの、ドマンタス・サボニスを欠くペイサーズの守備陣をことごとく蹴散らし、41得点(フィールドゴール成功率65.2%、フリースロー成功率83.3%)、21リバウンド、4アシスト、3ブロックと、ペイントエリアを完全に制圧した。
  ただ、この日の主役TJ・ウォーレンの前に、その活躍も霞んでしまう。キャリア6年目を迎えた26歳のスモールフォワードは、40分37秒のプレータイムでフィールドゴール成功率69.0%(20/29)、3ポイント成功率75.0%(9/12)、フリースロー成功率100.0%(4/4)とシュートが大当たり。7月31日のダラス・マーベリックス戦でジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)が叩き出した49得点を上回り、第二幕におけるリーグ最多、かつキャリアハイの53得点を奪ってみせた。

 これまで50点超えどころか40点超えも記録したことがなかったウォーレンだったが、この日はレイアップやジャンパーを着実に放り込み、キャッチ&シュートやステップバックでも長距離砲を連発。3点差で迎えた終盤にはトップ・オブ・ザ・キー付近からこの日9本目の3ポイントをねじ込み、追いすがるシクサーズに引導を渡した。

 ペイサーズはサボニスに加え、ガードのマルコム・ブログドンも欠場。主力を2人も欠いた状況下で、ウォーレンの超絶パフォーマンスが貴重な勝利をもたらしたと言っていい。

「TJ・ウォーレンという男を知っているなら、彼が得点を取ることを知ってるはずさ。俺は別に驚いたりはしていない。俺たちはただ、絶好調の男にボールを集めただけ。だって彼は乗りに乗っていたからね」
  この試合でゲームハイの10アシストをマークしたアーロン・ホリデーの言葉からも、ウォーエンに対する信頼の厚さを感じられるだろう。さらに、エースのヴィクター・オラディポもこう話す。

「TJ・ウォーレンはバスケットボールキャリアのなかで、ずっと得点を取ってきた。AAU(アマチュア運動連合)時代からノースカロライナ州大までずっとね。俺が知っている限り、彼はスコアラーとして活躍してきた。だから俺たちは彼のパフォーマンスに驚いたりはしない。今夜やってのけたこともね」

 ウォーレンは昨年7月、フェニックス・サンズとのトレードでペイサーズに加入。キャリアベストとなった試合後は「俺はバスケットボールをたくさんプレーしてきた。家にいる時は友だちともやったし、ピックアップゲームにだって参加した。バスケットボールプレーヤーとして生まれてきたのさ。だから、今夜もコートに出て自分のプレーをして、アグレッシブに攻めただけだよ」と謙遜したが、やはりこのゲームは格別だったようだ。
 「(無観客試合だろうと)環境は関係なく、すべての試合に臨まなきゃならない。どんな試合でも、俺は不安と緊張を同時に感じている。でも、凄く興奮しているんだ。今夜はそんな特別な夜のひとつだったよ」

 シクサーズ戦での大活躍により、ウォーレンはペイサーズのフランチャイズ史上4人目の50得点ゲーム達成者となった。「このチームに彼がいてくれて最高さ。観ていてベストだった。このチームのみんなが彼の活躍を喜んでいるよ。滅多に起こることじゃないからね」というオラディポの言葉は、チームメイト全員の気持ちを代弁していたと言っていい。

 シーディングゲームは1試合の結果で順位が大きく変動する可能性もあるため、今後も通常のレギュラーシーズンより重い試合が続く。そんななか、ペイサーズとしては最高のスタートを切ることができたのではないだろうか。

文●秋山裕之(フリーライター)

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