「ルイは成長し続ける」試練が続く八村を指揮官は大局的視点で評価。次戦はザイオンと初対決へ

「ルイは成長し続ける」試練が続く八村を指揮官は大局的視点で評価。次戦はザイオンと初対決へ

シクサーズ戦で8得点に終わった八村。これで自身3戦連続1桁得点、チームも4連敗となった。(C)Getty Images

8月5日(日本時間6日、日付は以下同)、シーディングゲーム(順位決定戦)で3戦全敗中のワシントン・ウィザーズはフィラデルフィア・76ersとの一戦に臨み、98−107で敗れた。

 過去2試合はいずれも9得点に終わっている八村塁について、スコット・ブルックスHCは試合前に「(再開後は)うちのNo.1オプションとして相手にマークされている。そのうえ、チームが3ポイントを決めていないから、ペイントが密集している。ルイにはとにかく、引き続き諦めずにやってほしい。(チームとして)3ポイントをしっかり決めてスペースを作ってあげたい」と話していたが、長距離砲はこの日もチーム全体で33.3%(7/21)と不発に終わった。

 それでもウィザーズは第3クォーター途中に5点のリードを奪い、再逆転を許した第4クォーター終盤には八村のシーディングゲーム初となる3ポイントが決まって、4点差まで詰め寄る奮戦を見せた。
 「(今シーズン)何回か戦っていたので、どういう相手かっていうのも分かってました。チームとしてディフェンスも最初から良かったんですけど、最後は力の差でやられた感じがしました」

 試合後に八村が振り返ったように、この日のウィザーズはオフェンスが振るわなかった代わりに守備で奮闘した。しかし最後はオールスタービッグマンのジョエル・エンビードが勝負所で次々とジャンパーやダンクをねじ込み、ゲームを支配。いずれもゲームハイとなる30得点、11リバウンドに加えて3アシスト、3スティール、2ブロックと大車輪の活躍を見せて勝利を手繰り寄せた。

 シクサーズはエンビードのほか、トバイアス・ハリスが17得点、ジョシュ・リチャードソンが15得点、シェイク・ミルトンが14得点をマーク。第3クォーター途中にベン・シモンズが左ヒザに違和感を訴えて途中退場(MRI検査の結果、異状なしと診断)したものの、再開後の戦績を2勝1敗、今季通算41勝27敗とした。

 一方、再開後いまだ勝ち星なしの4連敗(通算24勝44敗)となったウィザーズは、トーマス・ブライアントが19得点、10リバウンド、4ブロック、ジェローム・ロビンソンが19得点、トロイ・ブラウンJr.が17得点、8リバウンド、4アシスト、イシュ・スミスが12得点、5リバウンド、6アシストで試合を終えた。
 「スタートは全員リバウンドを取れる選手たちなので、皆でリバウンドを取りにいくことを意識して、そこは良かったんじゃないかなと思います」という八村の言葉通り、ウィザーズはシクサーズ相手にリバウンド数で48−41と上回ったほか、ペイントエリアの得点でも42−40とリード。

 だが八村自身は両チーム最多となる約39分のプレータイムを記録するも、8得点、8リバウンド、2アシスト、1スティールと3試合連続の1桁得点という結果に。3ポイントこそ1/1で沈めたものの、フィールドゴール成功率18.2%(2/11)、フリースロー60.0%(3/5)と過去2戦に続いて苦しみ、「それ(相手マークが厳しいこと)も感じましたし、僕もシュートを落としたので。そこはしっかりシュートを決めなければいけない」と反省を口にした。

 高さとパワー、機動力を誇るシモンズとのマッチアップでは絶妙な間合いをとられてなかなかボールをもらえず、1対1を仕掛けてもマークを振り切れずにタフショット、あるいはカバーに入られてしまい、ショットミスを連発。この日決めた2本のフィールドゴールは、第3クォーター中盤にハリス越しに決めたジャンパーと、試合終盤の3ポイントのみ。後半にはエンビード相手に真っ向勝負を仕掛けるなど積極性も見られたが、放ったショットはことごとくリングに嫌われた。
  もっとも、指揮官は「ルイについてはどんなことがあろうと心配はしてない。彼は戦い続けるし、成長し続ける。今は新しい経験をたくさんしているんだ。オフェンスの中心として相手チームにマークされている。とにかく成長を続けるだけ。お互いのためにプレーし続けることだ」と、引き続きチームの主軸として期待を寄せた。

 そしてこの日チームが見せた戦いについてもこう話している。

「我々は試合を通して集中していたと思う。リーグ有数のチーム相手に戦い続けた。残り2、3分と第3クォーター終盤、それに第4クォーター序盤にプレーを遂行できず、ディフェンス面でミスを重ねてしまった。だが選手たちを誇りに思う。我々は、第4クォーターでどうやって勝利を掴めるかを学んでいるところであり、それが難しいことなんだ」

 ウィザーズのシーディングゲーム5戦目の相手はニューオリンズ・ペリカンズ。昨年のサマーリーグで実現しなかったザイオン・ウィリアムソンと八村による“2019年ドラフト同期”対決に注目が集まるなか、チームとして再開後初の勝利を手にできるかにも注目していきたい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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