プロ入り初、ザイオンと対決する八村。全米に名を轟かせた大学時代の一戦を振り返る

プロ入り初、ザイオンと対決する八村。全米に名を轟かせた大学時代の一戦を振り返る

デューク大との決勝をはじめ、大会3試合を通してチームを牽引した八村は見事MVPに選ばれた。(C)Getty Images

NBAが再開してから1週間、ワシントン・ウィザーズの八村塁は4試合を戦って平均11.8点、6.8リバウンド、フィールドゴール成功率36.4%という成績を残している。主力が参加を見送り、攻撃の軸として期待されたことを考えれば物足りない数字だが、それでも新人として毎試合30分以上のプレータイムを得て格上の相手と連戦していることは、極上の経験と言っていいだろう。

 そんな八村にとって、日本時間8日(9時〜)に待ち受けるニューオリンズ・ペリカンズ戦は再開後最も注目すべき一戦となる。昨年のドラフトで全体トップ指名を受けたザイオン・ウィリアムソンとの、プロ入り後初の直接対決が実現するからだ。

 八村とザイオンが大学時代に1度対戦していることは多くのファンが知っているだろう。2018年11月、当時ゴンザガ大3年の八村はシーズン開幕直後にハワイで開催された招待大会「マウイ・インビテーショナル」に参戦。イリノイ大、アリゾナ大を倒して決勝に駒を進めると、ザイオン擁するデューク大と相まみえることとなった。
  当時のデューク大は全米ランキング1位を誇る圧倒的な優勝候補。ザイオンをはじめ、現ニューヨーク・ニックスのRJ・バレット、アトランタ・ホークスのキャム・レディッシュらスーパー1年生を擁し、ヘッドコーチには元アメリカ代表指揮官のマイク・シャシェフスキーという豪華布陣で、そのシーズンも開幕5連勝を記録していた。

 迎えたファイナル、八村は開始直後に3ポイントを沈めると、その後も着実にゴールを重ねて前半だけで12得点をマーク。チームも47−39とリードして折り返した。

 後半もエースとして攻守で奮闘を見せたが、疲労から徐々にジャンパーが落ち始める。一方のデューク大はザイオンとバレットを中心に反撃を開始。最大16点あった点差を追い上げ、残り1分40秒にザイオンのゴールでついに同点に追いついた。

 しかし八村も気力を振り絞る。87−87で迎えた残り1分15秒、ゴール下へ攻め込むと値千金の決勝点をマーク。その後も2本のブロックを記録するなど、相棒のブランドン・クラーク(現メンフィス・グリズリーズ)とともに相手の猛攻をしのぎ、89−87でゴンザガ大が勝利。終了のブザーが鳴るとチームは歓喜の輪を作り、20得点、7リバウンド、5アシスト、3ブロックをあげた八村が大会MVPに選ばれた。
  強豪デューク大を下したこの一戦は、八村の名を全米に轟かせる名刺代わりのゲームとなった。一方のザイオンも、敗れたとはいえ22得点、12リバウンド、4ブロックと申し分ないスタッツで存在感を発揮。その後のシーズンでも大活躍を続け、大学の個人賞を総なめにしてドラフト1位の座を手にした。

 NBA入り後は開幕からスターターを務めた八村に対して、ザイオンはケガで遅れを取ったものの、1月のデビュー以降はさすがの怪物ぶりを披露。再開後の4試合でも毎試合20分前後の出場ながら平均16.8点、フィールドゴール成功率58.3%とスタッツ面では前述の八村を圧倒している。
  ともにパワーフォワードの両者は、次戦でも試合開始から直接マッチアップすることが考えられる。大学時代以来の対戦で、八村はチームを再開後初勝利に導き、浮上のきっかけを掴むことができるだろうか。

構成●ダンクシュート編集部

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