八村塁はショットが不発…連携不足を露呈して6連敗のウィザーズは、シーディングゲーム全敗の可能性も

八村塁はショットが不発…連携不足を露呈して6連敗のウィザーズは、シーディングゲーム全敗の可能性も

ベストメンバーではなかったサンダーに対し、八村はショットが不発に終わり、チームも6連敗を喫してしまった。(C)Getty Images

8月7日(日本時間8日、日付は以下同)のニューオリンズ・ペリカンズ戦に107−118で敗れたワシントン・ウィザーズ。5まで伸びた連敗を止めるべく、8日に2時間のフィルムセッションを含むチーム練習を行ない、9日のオクラホマシティ・サンダー戦に挑んだ。

 しかし、試合は序盤からクリス・ポールが試合をコントロールし、効果的に3ポイントを決め続けたサンダーが終始優位にゲームを進める。結局ウィザーズは一度もリードを奪えず103−121で完敗し、シーディングゲーム(順位決定戦)は6戦全敗となった。

 この試合、サンダーはスティーブン・アダムズ、ナーレンズ・ノエルの欠場により、マイク・マスカーラが先発センターとして出場。ダニーロ・ガリナーリとともに“ストレッチビッグマンデュオ”として、序盤からアウトサイドシュートを鮮やかに決めていった。
 「ピック&ロールのところで、相手にうまくやられたなと感じました。相手の4番(ガリナーリ)、5番(マスカーラ)の選手が、ピック&ポップでスリーがうまい選手たちだったので、そこをしっかりカバーできなかったなと思いました」

 八村塁がそう振り返ったように、ウィザーズの選手たちはポールやシャイ・ギルジャス・アレキサンダーといったハンドラーにつられ、次々とオープンショットを許してしまう。ガリナーリが3本の3ポイントを含む20得点、マスカーラも4本を沈め14得点、さらにベンチスタートの新人ダリウス・ベイズリーも5本の長距離砲を成功させ、キャリアハイの23得点をマーク。ほとんどの時間帯で2桁点差をリードされる劣勢を強いられた。

 ウィザーズの主要メンバーは、ジェローム・ロビンソンがチームトップの19得点、6アシスト、アイザック・ボンガは14得点、8リバウンド、トロイ・ブラウンJr.は12得点、8リバウンド、4アシスト、モリッツ・ヴァグナーが12得点、イシュ・スミスは10得点、4アシストをマーク。しかしサンダーのディフェンスをなかなか切り崩すことができず、3ポイントもチーム全体で成功率25.0%(9/36)と低調に終わった。
  八村も11得点、8リバウンドと2桁得点こそあげたものの、フィールドゴール(FG)成功率36.4%(4/11)、フリースローは放った3本すべて沈め、3ポイントは0/1。ショットが不発に終わり、第4クォーターは出場しなかった。

 この日決めたFGは4本中2本がレイアップで、残りはオフェンシブ・リバウンド争いを制してのティップイン、そしてプルアップジャンパー。ペイントエリアの密集地帯でショットを放り込んだものの、ボールプッシュから持ち込んだレイアップはオフェンシブ・ファウルを取られ、ポールとのミスマッチでも得意のプレーからショットを放ったが、リングにかすりもしないなど欲しいところで決め切れなかった。

「最初から積極的に、身体を張っていこうと思いました」という八村は、その言葉通り4本のオフェンシブ・リバウンドを奪取。ただ、フィジカルに長けたアダムズ、リムプロテクターのノエルが不在だったサンダーはベストメンバーとは程遠く、むしろペイントエリアでもっと暴れるシーンを観てみたかったのが正直なところだ。
  また、右肩のケガで第二幕への出場を辞退したブラッドリー・ビールとのやり取りについても聞かれ「ブラッドからは『もっと思い切って行け』とか言われましたし、チームもこういう状況なので、しっかりと学んで、大変な時でもどれだけ自分の力を出せるか、とか、『ちゃんとやってこい』と連絡がきました。彼が言ったとおり、この次の2試合も来年につながるように、しっかりと終わらせられたらいいなと思います」と返答した。

 シーディングゲームのなかで、積極的にリムへ向かっていることは見て取れるのだが、いかんせんチームがまとまりきれていない。この試合でもウィザーズは序盤からターンオーバーを連発。チームメイト同士の連携不足が明確なバッドパスも見られ、チャンスをむざむざと潰してしまったことが悔やまれる。

「うちの選手たちもよく戦った。彼らはいい癖をつけようと取り組んできている。なんとか次の2試合で、勝利として実ることを願っているよ」とはスコット・ブルックス・ヘッドコーチ。ただ、1勝への道のりは厳しいと言わざるをえない。
  残り2戦はミルウォーキー・バックス(11日)、ボストン・セルティックス(13日)といずれもプレーオフ出場を決めたチームが相手で、特にバックスはイースタン・カンファレンスのトップシードを勝ち取った今季の優勝候補。2月24日の同カードは延長にもつれ込む激戦を演じ、八村もヤニス・アデトクンボ相手に好守を見せたのだが、この試合ではビールがキャリアハイの55得点、シャバズ・ネイピアーも27得点、7アシストと活躍していただけに、サンダー戦を右足首の捻挫で欠場していたネイピアーが復帰できるかも勝利へのカギとなるだろう。
 「チームとしてどうやって守ったかを、フィルムとかで観てやっていきたいなと思います」と八村。チームとして時間をかけてバックス戦に備えるとともに、八村自身も試合では自信を持ってショットを放っていきたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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