海人まさかの苦戦に、RIZIN榊原CEOが愛ある叱咤!「覚醒してほしい」

海人まさかの苦戦に、RIZIN榊原CEOが愛ある叱咤!「覚醒してほしい」

海人は実力十分な選手だが、この日は「しっくりこなかった」と自らの試合を振り返った。(C)RIZIN FF

総合格闘技イベントRIZINは『RIZIN.23』を10日、神奈川・ぴあアリーナMMで開催した。

 シュートボクシングの“若きエース”海人が、今年の初戦をRIZINマットで行なった。テクニック対パワーを絵に描いたようなマッチアップとなった。
 
 海人はシュートボクシングを代表するテクニシャンで非常に綺麗なファイトスタイルだが、対するロクク・ダリは柔道をバックボーンに持つ総合格闘家だ。ヒジ、頭突きありのラウェイにも参戦し、好成績を残している。

 ダリは柔道で培った体幹の強さと持って生まれた爆発力で圧倒的なプレッシャーをかけながら豪腕を奮うことが出来れば大物食いのチャンスは十分にある。

 ペースを掴んでからの試合運びと組み立て方が抜群にうまいだけに、ダリには短期決戦で勝負を決めたい海人。そんなダリの癖を見抜き攻略方法を見つけて試合を組み立てていけば、海人の有利は変わらないだろう。今年2月15日のシュートボクシング・後楽園ホール大会で、ピンペット・バンチャメークに判定負けを喫しており、今年初勝利に向けて気合満点だ。
  試合は、海人が序盤からカーフキックをヒットさせ、ダリの下半身にダメージを与えるが、ひたすら突進を続けるダリにまさかの大苦戦となった。しかし、ポイントでは差が開き、海人が判定勝ち。今年初勝利となったが笑顔はなく、マイクもなしでリングを後にした。

 インタビュースペースで海人は「しっくりこなかった。試合前の印象と違った。パンチも重かったです」と試合を振り返ると、半年間開いたブランクについては「ワクワクしてたけど、不安な気持ちが大きかった。先に下を崩して、相手はスタミナが切れてるのも分かっていたので、効かせてから仕留めたかった。もらったらやられるんじゃないかと、慎重になり過ぎた」と悔しさを滲ませた。
  RIZINの榊原信行CEOは「試合前に本人と話して『もっともっと弾けていけ』と言っただけに残念ですね。行かなきゃダメ!何で行かないんだと。相手はキックが得意な選手じゃないんだから。ポテンシャルはあるし、今回は海人にとって、覚醒する大会だと思ってた。それだけ期待値が高かっただけに残念」と厳しい言葉を送った上で、「SB(シュートボクシング)さんはもちろん、RIZINでもチャンスは作るから覚醒して欲しいですね」と愛あるエールを送った。
  海人は「勝ったもののいい勝ち方ができなかった。今年は(2月に)負けて、勝てたのはいいけど、勝ち方が僕には大事なので、今回は、考えなきゃいけない試合だったのかなと思う。ルールに関しては問題なかった。今年も負けた選手(ザカリア・ゾウガリー、チャムアトーン・ファイタームエタイ、チャド・コリンズら)にリベンジする気持ちは変わらない。彼らにリベンジして、シュートボクシングを盛り上げていきます」と“若きエース”は最後に力強く前を向いた。

 昨年から海人に求められるレベルが上がっているのは、シュートボクシングのシーザー武志会長も語っているように、これはRIZINマットに限らないこと。まもなく23歳になる若者は立ち技最強を証明するため、覚醒に向けて動き出す。

◆RIZIN◆
『RIZIN.23』
2020年8月10日 観衆 4410人
神奈川・ぴあアリーナMM
▼RIZINキックボクシングルール(肘無し / 3分3R 延長1R)
○海人(判定 3-0)ロクク・ダリ●

文●どら増田
 

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