闘将バトラーが因縁の相手ウォーレンをシャットアウト!ヒートがペイサーズとのプレーオフ前哨戦を制す

闘将バトラーが因縁の相手ウォーレンをシャットアウト!ヒートがペイサーズとのプレーオフ前哨戦を制す

この試合から復帰したバトラーは19得点、11リバウンド、5アシストと多彩な活躍を披露。ディフェンスでもブレイク中のウォーレンを12得点に封じ込め、勝利の立役者となった。(C)Getty Images

8月10日(日本時間11日、日付は以下同)、ともに43勝27敗(勝率61.4%)で並ぶイースタン・カンファレンス4位のマイアミ・ヒートと5位のインディアナ・ペイサーズがシーディングゲーム(順位決定戦)で激突した。

 両チームは9日時点で3位のボストン・セルティックス(47勝23敗/勝率67.1%)と4.0ゲーム離れており、6位のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ(42勝28敗/勝率60.0%)とは1.0ゲーム差。ただシクサーズはベン・シモンズ(左ヒザ膝蓋骨の亜脱臼)が戦線離脱、ジョエル・エンビードも左足首を痛めたことで欠場しているため、プレーオフ1回戦の“前哨戦”として行なわれた。

 結果はヒートが最大23点差をつけるなど114−92でペイサーズに完勝。今季の直接対決の戦績を3戦無敗とした。この試合、ジミー・バトラーが右足の痛みから4戦ぶりに復帰し、いずれもゲームハイとなる19得点、11リバウンド、さらに5アシスト、4スティール、1ブロックと多彩な活躍で勝利の立役者となった。

「彼(バトラー)はゲームそのものを指令しており、ボールは彼を中心に回っていた。彼こそがゴー・トゥ・プレーヤーである定義なのさ」と、ヒートのエリック・スポールストラ・ヘッドコーチ(HC)は闘将のパフォーマンスを称えていた。
  ヒートではバトラーのほか、ダンカン・ロビンソンとジェイ・クラウダー(14得点)、ゴラン・ドラギッチ(11得点、9アシスト)、バム・アデバヨ(10得点、9リバウンド、3ブロック)と先発全員が2桁得点を奪取。

 さらに控えのデリック・ジョーンズJr.が18得点、5リバウンド、タイラー・ヒロが17得点、5リバウンドの活躍。チーム全体でリバウンド数(59−45)、スティール数(11−5)、ブロック数(9−4)でもペイサーズを圧倒してみせた。

 そして、この日注目されたTJ・ウォーレンとのマッチアップでもバトラーが圧勝。シーディングゲーム5試合で平均34.8点(リーグトップ)、フィールドゴール61%、3ポイント56%を残すブレイク中の26歳を、ヒートはバトラーを中心にフィールドゴール35.7%(5/14)、3ポイント33.3%(2/6)の計12得点にシャットアウト。

 両者は少なからず因縁があった。今年1月8日の対戦では第3クォーター中盤、バトラーのドライブに対してウォーレンが左腕を掴み回したことでバトラーが激怒。2人が顔を押し付けて一触即発の展開になり、ダブルテクニカルファウルがコールされた。
  直後のポゼッションでウォーレンに対しバトラーがぶつかりオフェンシブ・ファウル。ウォーレンが「ざまあ」と言わんばかりに手を叩いて煽ったことで2度目のテクニカルファウルが宣告されて退場処分。バトラーは余裕の表情で投げキスし、ウォーレンをコートから送り出した。

 バトラーはこの試合後「ヤツにとって俺はタフな相手だと思うね。なぜって、俺はアイツをガードできるが、ヤツには俺を止められないからな。それにヤツが言ったことは俺への敬意に欠けるものだった。ヤツはソフトで俺(のレベルには)には程遠い。もし俺が相手コーチだったら、この俺をガードさせようなんて絶対にしないね。ヤツはガラクタなのさ」とバッサリ。
  一悶着を起こしたウォーレンに対して、バトラーはまるで狙っていたかのようにペイサーズ戦で復帰し、容赦なく叩きのめしたのだ。

 バトラーとヒートに対して、ウォ―レンは「相手は侵略者として向かってきて、ショットを沈めていった。彼らは十分にコーチングされたチームで、ハードにプレーしていた」と振り返っていた。

 プレーオフ開幕を前に、ペイサーズはシーディングゲーム最終戦として14日にヒートと再戦する。「ジミーとTJの戦いではない。マイアミとインディアナによる戦いなんだ」とネイト・マクミランHCが語ったように、これはあくまでチームスポーツ。ペイサーズがプレーオフを前にヒートへ一矢報いることができるのか、注目したいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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