相棒ウエストブルックは不在、サンダーとの相性も最悪。それでも古巣とのプレーオフ初戦に自信を覗かせるハーデン

相棒ウエストブルックは不在、サンダーとの相性も最悪。それでも古巣とのプレーオフ初戦に自信を覗かせるハーデン

プレーオフ1回戦の相手サンダーに対し、ハーデン(左)は相性が今ひとつ。加えてウエストブルック(右)もシリーズ中に復帰できるか微妙なところ。それでもハーデンは勝利に自信を覗かせる。(C)Getty Images

8月14日(日本時間15日、日付は以下同)、シーディングゲーム(順位決定戦)最終日。この日行なわれた4試合をもって、17日から幕を開けるプレーオフのシード順位が正式に決定した。

 なかでも注目が集まったのが、ヒューストン・ロケッツとオクラホマシティ・サンダーの勝敗の行方だ。ロケッツは96−134でフィラデルフィア・セブンティシクサーズに敗れ、オクラホマシティ・サンダーも103−107でロサンゼルス・クリッパーズに敗戦。これにより2チームの最終成績は、44勝28敗(勝率61.1%)で並ぶ結果となった。

 直接対決の戦績ではサンダーが2勝1敗とリードしているものの、ロケッツはサウスウエスト・ディビジョンの首位。そのため、ロケッツが第4シード、サンダーは第5シードとしてプレーオフを迎えることとなる。
  シーズンMVP候補のファイナリストに入ったジェームズ・ハーデン(ロケッツ)は、今季も平均34.3点のハイアベレージを叩き出し、NBA史上7人目となる3年連続の得点王を獲得。いずれのシーズンも平均30点以上をクリアしているのは、ウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズ/現ゴールデンステイト・ウォリアーズほか)、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)だけであることを加味すると、ハーデンは現役最強のスコアラーと言っていいだろう。

 ロケッツ対サンダーのシリーズ初戦は18日。しかしロケッツは、ラッセル・ウエストブルックが右足大腿四頭筋の肉離れのため、少なくとも序盤の数試合を欠場することが濃厚となっている。今季平均27.2点、7.9リバウンド、7.0アシスト、1.6スティールを記録する相棒の不在について、ハーデンはこう話した。

「俺たちが優勝を成し遂げるうえで、ラスがどれだけ重要な存在なのかはこのチーム全員がわかってる。だから彼には早く元の身体に戻ってもらい、コートに帰ってきてほしいね」

 サンダーとのシリーズにおけるロケッツの予想スターターは、ハーデン、エリック・ゴードン、ロバート・コビントン、PJ・タッカー、そしてダヌエル・ハウスJr.の5人。ウエストブルックの不在により、ロケッツが講じるスモールボールの恐ろしさはダウンするかもしれないが、それでもハーデンの自信は揺るがない。
 「俺からすれば、誰がコートにいようと何も変えることはない。俺が持つアグレッシブなメンタリティは変わらないのさ。ラスが持つバスケットへのアタック、そしてディフェンダーを複数引きつけ、このチームのためにチャンスを作り出してくれる能力がないことは寂しい。また、ハウスとエリックはリズムを取り戻している段階だし、PJも(右手を痛めているため)試合を通してプレーすることはないだろう。だけど、俺たちはグループなんだ。俺たちが本当に危険なチームであることに変わりはない。彼らができるだけ早くコートに戻ってくることができるといいね」

 ハーデンが『The Athletic』へそう語っていたように、ロケッツが依然として爆発力を秘めた危険なチームなのは間違いない。ここまで挙げてきた選手たちだけでなく、8月9日のサクラメント・キングス戦でベンチスタートながらキャリアハイの41得点を奪ったオースティン・リバースや、ベン・マクレモア、ジェフ・グリーンなど、乗せると厄介な選手たちが在籍している。
  もっとも、ハーデンはサンダーとの3試合で平均28.7点、5.0リバウンド、5.3アシストを記録しているものの、フィールドゴール成功率は32.8%、3ポイント成功率も15.0%と相性が悪い。ウエストブルックの元チームメイトで、ディフェンスに定評があるアンドレ・ロバーソンが戦列復帰しただけに、プレーオフでのサンダーはハーデンに対してより厳しい包囲網を敷いてくるに違いない。

 果たして、リーグ最強のスコアリングマシンは、どのようにしてディフェンス陣をかいくぐって得点を積み重ねていくのか。シリーズの勝敗を決する上で、見逃せないポイントになりそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

【PHOTO】巧みなステップでゴールに斬りこむ!ジェームズ・ハーデンのキャリアを振り返り!

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