過去20年の“ユーロバスケット・ドリームチーム”と“各国ベスト5”を発表!ノビツキーやガソル、ドンチッチ、さらには懐かしの名選手も

過去20年の“ユーロバスケット・ドリームチーム”と“各国ベスト5”を発表!ノビツキーやガソル、ドンチッチ、さらには懐かしの名選手も

ノビツキー(左)、ガソル(右上)、ドンチッチ(右下)ら、優秀な選手を多く輩出したユーロリーグ。はたして“過去20年のベスト5”に選ばれたのは?(C)Getty Images

FIBAが、2000〜20年の20年間で最も活躍したヨーロッパ人選手を選ぶ“ユーロバスケット・ドリームチーム”を発表した。

 これはファンからの投票により選出されたもので、FIBA主催のユーロバスケット(欧州選手権)での活躍をベースに、まずはユーロバスケット常連の15か国と、それ以外の国からの欧州選抜、計16チームにおける“過去20年のベストスターティング5”を決定。その後、大会でのMVP受賞歴などといった活躍度を元に、フロントコートとバックコート、それぞれ12人ずつをピックアップし、最も多くの投票を得た5人が、究極のドリームチームのメンバーに選ばれた。

 わずか1週間の投票期間に、セルビアから1万5310票、ギリシャからは1万3444票、リトアニアからも1万2037票と多くの票が投じられるなど、注目度の高かったこの企画。栄えあるドリームチームを発表する前に、いくつかの国のベスト5をご紹介しよう。
  セルビアの過去20年のドリームチームの顔ぶれは、ミロシュ・テオドシッチ(元ロサンゼルス・クリッパーズ)、ボグダン・ボグダノビッチ(サクラメント・キングス)、デヤン・ボディロガ(1995年にキングスからドラフト指名)、ペジャ・ストヤコビッチ(元キングスほか)、そしてセンターには、2000年代にデトロイト・ピストンズやクリッパーズでプレーしたジェリコ・ベルラサ。さすがは欧州きっての強豪、全員がNBA経験者、もしくはドラフト指名を受けているチームだ。

 同じくフランスとスペインも、現役を含め全員が世界最高峰のリーグを経験した選手で占められている。

 フランスはトニー・パーカー(元サンアントニオ・スパーズほか)、ナンド・デ・コロ(元スパーズほか)、ニコラ・バトゥーム(シャーロット・ホーネッツ)、ボリス・ディーオウ(元スパーズほか)、そして現在ユタ・ジャズでプレーするルディ・ゴベア。

 スペインはリッキー・ルビオ(フェニックス・サンズ)、ファン・カルロス・ナバーロ(元メンフィス・グリズリーズ)、ルディ・フェルナンデス(元ポートランド・トレイルブレザーズほか)、パウ・ガソル(今季はブレイザーズに所属し、現在はFA)、マルク・ガソル(トロント・ラプターズ)と、納得の黄金メンバーだ。ホセ・カルデロン(元ラプターズほか)やホルヘ・ガルバホサ(元ラプターズ)が漏れたのが惜しいが、彼らでさえ落選するほど、この20年のスペインは豊作だった。
  ギリシャはセオドロス・パパルーカス、バシリス・スパヌーリス(元ヒューストン・ロケッツ)、ディミトリス・ディアマンティディス、ジョルジオス・プリンテジス。そして最後はやはりこの人、NBAで昨季シーズンMVPに輝いた、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)だ。

 スロベニアも、ゴラン・ドラギッチ(マイアミ・ヒート)やルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)、ボスジャン・ナックバー(元ニュージャージー/現ブルックリン・ネッツほか)、エラゼン・ローベック、ラドスラフ・ネステロビッチ(元ミネソタ・ティンバーウルブズほか)と、ローベックを除いてNBAファンにもおなじみのメンバーが揃った。

 欧州選抜チームには、マケドニアに帰化したアメリカ人ガードのボー・マキャレブ、アイスランド代表のヨン・ステファンソン、ハンガリー代表のアダム・ハンガ。そして元NBA勢からは、かつてネッツやバックスでプレーしたボスニアのミルザ・テレトビッチ、2013年からアトランタ・ホークスに2シーズン在籍した“マケドニアの魂”ペロ・アンティッチと、なかなか渋いメンバーが選出された。
  続いて、過去20年のドリームチームを決定する、ポジション別投票の結果を紹介しよう。

■バックコート投票結果

1位:ディミトリス・ディアマンティディス(ギリシャ)/22%
2位:バシリス・スパヌーリス(ギリシャ)/18%
3位:サルナス・ヤシケビシャス(リトアニア)/13%
4位:テオドロス・パパルーカス(ギリシャ)/13%
5位:ルカ・ドンチッチ(スロベニア)/8%
6位:トニー・パーカー(フランス)/8%
7位:フアン・カルロス・ナバーロ(スペイン)/6%
8位:ミロシュ・テオドシッチ(セルビア)/3%
9位:ボグダン・ボグダノビッチ(セルビア)/3%
10位:ゴラン・ドラギッチ(スロベニア)/3%
11位:ナンド・デ・コロ(フランス)/1%
12位:アレクシー・シュベド(ロシア)/1%
 ■フロントコート投票結果

1位:ダーク・ノビツキー(ドイツ)/21%
2位:パウ・ガソル(スペイン)/18%
3位:デヤン・ボディロガ(セルビア)/17%
4位:ペジャ・ストヤコビッチ(セルビア)/14%
5位:ラムーナス・シスコウスカス(リトアニア)7%
6位:リーナス・クレイザ(リトアニア)/6%
7位:ヨナス・ヴァランチュナス(リトアニア)/6%
8位:アンドレイ・キリレンコ(ロシア)/4%
9位:ボリス・ディーオウ(フランス)/2%
10位:ルディ・フェルナンデス(スペイン)/2%
11位:マルク・ガソル(スペイン)/2%
12位:ヒドゥ・ターコルー(トルコ)/2%

 これらの結果を受けて、栄えある欧州ドリームチームは、以下のメンバーに決定した。

PG:サルナス・ヤシケビシャス
SG:バシリス・スパヌーリス
SF:ディミトリス・ディアマンティディス
PF:ダーク・ノビツキー
C :パウ・ガソル
  ユーロバスケットの最多得点記録(1183)を持つパウと、大会得点王3回、2005年大会ではMVPに輝いたノビツキーの両ビッグマンは、どちらも欠かすことのできない超主役級プレーヤー。そしてバックコート陣には、2008−09シーズンにユーロリーグを制覇した、最強パナシナイコスのメンバーが揃った。

 全体トップの得票数を得たディアマンティディスは、NBAに挑戦しなかった欧州のスーパースターの1人だ。24歳の時に加入したパナシナイコスで引退まで12年間プレーし、ユーロリーグで3度優勝。2011年には年間MVP、2007年と2011年にはファイナル4MVP、ギリシャ代表でも2005年のユーロバスケット制覇を果たすなど、数多くの栄誉を手にしている。

 彼についてはまた別の機会に取り上げるとして、ナバーロの票が案外伸び悩んだり、上位にパナシナイコス勢やパパルーカスが並んでいるのは、ギリシャからの投票が多いといった影響もあるだろう。ルビオが12人に食い込んでいないのもやや意外だったが、ドンチッチがこの若さで次点の得票数を得ているのはさすがだった。

 また、ガード陣に偏っているギリシャやスロベニアに対し、セルビアやスペイン、リトアニアなどは幅広くドリームチーム級プレーヤーを輩出しているところも、これらの国の層の厚さを感じさせる。しかし、ギリシャにもアデトクンボが登場し、スロベニアが欧州チャンピオンになるなど、勢力図にも変化が起きているのも事実。次世代のドリームチームを選ぶ際には、また面白い変化や特徴がみられることだろう。

 次回のユーロバスケットは2022年、チェコ、ジョージア、イタリア、ドイツの共催で行なわれる予定だ。

文●小川由紀子

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