フィリピンで腕を磨いた19歳、プロ2戦目で初優勝を飾った笹生優花の底知れぬポテンシャル

フィリピンで腕を磨いた19歳、プロ2戦目で初優勝を飾った笹生優花の底知れぬポテンシャル

最終日に赤と黒のウェアで現われた笹生は、タイガー・ウッズのような猛チャージで優勝まで駆け抜けた。(C)Getty Images

国内女子ツアー第2戦「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」最終日、首位と1打差の3位タイからスタートした笹生優花が、1イーグル、7バーディ、ノーボギーの63(コースレコードタイ)で回るという圧巻のゴルフを展開。通算16アンダーで、ツアー初優勝を飾った。

 黒いキャップに赤いポロシャツ、黒のズボンとまさにタイガー・ウッズを彷彿とさせるような出で立ちでスタートホールのティグラウンドに現れた笹生だが、この日のプレーはまさに本家を思わせるチャージを見せた。

 昨年第1子を出産し、今大会がツアー復帰2戦目となった若林麻衣子が前半に4アンダーをマークする猛チャージをかける。後半もスコアを4つ伸ばし、ついにはトーナメントリーダーに立ったが、その座をあっさりと奪ったのが19歳の笹生だった。アウトの9ホールで若林を上回る5アンダーをマークすると、10番パー4でも約4メートルのバーディパットを沈めて単独首位に立つ。さらに14番パー4でも約5メートルを沈めて2打差に広げた後、迎えたのが16番パー5だ。
 「17番パー3は難しいので、ここでイーグルを奪えばボギーを叩いても大丈夫かなと思っていました」という笹生。ドライバーの平均飛距離は250〜260ヤードというが、フォローに乗ったティショットはなんと283ヤード地点に止まる。小さい頃から飛距離アップを目指し、下半身を鍛えていた成果が、大事なところで形となって表れた。残り195ヤードを6番アイアンで放ったボールはピン手前約2.5メートルに。慎重にラインを読むと、カップの右サイドから沈め、右手を握りしめてガッツポーズを見せた。この時点で2位以下に4打差をつけて勝負アリ。残り2ホールをパーで上がり、あっさりと逃げ切った。

「昨日はティショットの調子がよくなかったので、ホールアウト後に練習場で打ち込み、自信を取り戻したのがよかったです」と笑顔を見せた笹生。日本人の父とフィリピン人の母を持つが、6歳のときにフィリピンから来日し、それからゴルフを始めたという。最初は遊びの延長だったが、小学1年になったとき、テレビの中で活躍する宮里藍やポーラ・クリーマーを見るうちに、自分も将来はプロになりたいと思った。

 本格的にプロを目指したのは小3になってからだ。そのためだけに、東京よりもゴルフ環境のいいフィリピンへ戻って腕を磨いた。その後、武者修行を兼ねて16か国で試合に出場。その間、オーガスタナショナル女子アマで3位タイに入る活躍も見せ、昨年のプロテストに合格。ファイナルQTで28位に入り、今季のツアー出場権を手にした。
  新型コロナの影響でツアーの開幕が遅れたものの、昨年のプロテスト後から弟子入りしているジャンボ尾崎の自宅で練習を積み重ね、腕を上げてきた。今回の優勝後、ジャンボから「パワーとスピードを兼ね備えた体を作りあげた。本人の努力以外になし。アメリカでトップになりたいと意識をしていたが、見えてきたんじゃないかな。まずは1勝。良かった」と祝福のコメントをもらい、「すごくうれしいです」と喜んだ。
  将来的には米女子ツアーに挑戦したいという笹生だが、まずは国内ツアーでじっくりと力をつけることが先決だという。しかし、国内でのプロデビュー戦となった「アース・モンダミンカップ」では5位タイに入り、2戦目の今大会で優勝。2戦合せた賞金が2304万円となり、賞金ランキングも2位にまで上がった。これだけの実力を見せられると、太平洋を渡るのもそれほど時間はかからないだろう。

文●山西英希

 
 
 
 
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