追い込まれたロケッツとナゲッツの逆転劇はあるか?1勝3敗からシリーズをひっくり返したチームたち

追い込まれたロケッツとナゲッツの逆転劇はあるか?1勝3敗からシリーズをひっくり返したチームたち

1勝3敗と追い込まれたロケッツとナゲッツ。文字通り崖っぷちの状態だが、ここから意地を見せられるか。(C)Getty Images

今年のNBAのプレーオフは、フロリダ州オーランドのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート内の“バブル”で開催している。

 ファーストラウンドはイースタン・カンファレンス5位のマイアミ・ヒートが4位のインディアナ・ペイサーズを下した1カードを除き、すべて上位シードが勝利し次のラウンドへ駒を進めた。

 しかしカンファレンス準決勝では、リーグ最高勝率のミルウォーキー・バックスが2回戦でマイアミ・ヒートに1勝4敗で敗れるという波乱が起こった。
 
 イーストのもう1つの山であるトロント・ラプターズとボストン・セルティックスは最終戦までもつれ込む接戦となっているが、ウエストはロサンゼルス・クリッパーズがデンバー・ナゲッツに、ロサンゼルス・レイカーズがヒューストン・ロケッツにともに3勝1敗とシリーズ突破に王手をかけている。

 ナゲッツとロケッツは次の試合に敗れれば今季が終了。文字通りがけっぷちの状態だが、ナゲッツは1回戦でユタ・ジャズ相手に1勝3敗から3連勝を飾るなど粘りがあり、ロケッツはジェームズ・ハーデンとラッセル・ウエストブルックを中心に爆発力のあるチームで、まだ逆転の可能性は残されている。

 ここでは2000年以降のプレーオフで1勝3敗からシリーズをひっくり返したチームを紹介しよう。
 ■2003年デトロイト・ピストンズ(1回戦vsオーランド・マジック)
 同シーズンにカンファレンス1位でプレーオフに進んだピストンズだが、マジックのエース、トレイシー・マッグレディに4試合で平均36.3点を奪われ、先に王手をかけられてしまう。しかし第5戦からテイショーン・プリンスがマッグレディに対して見事なディフェンスを披露。23歳のルーキーがこの年の得点王を3試合でフィールドゴール成功率36.1%に封じ込め、ピストンズは逆転勝利を飾った。

■2006年フェニックス・サンズ(1回戦vsロサンゼルス・レイカーズ)
 第2シードのサンズは初戦に勝利したものの、そこから連敗。第4戦ではレイカーズの大黒柱コビー・ブライアントに逆転ブザービーターを決められ、1勝3敗と瀬戸際に追い込まれた。それでもホームでの第5戦に勝利すると、敵地での第6戦では同年にシーズンMVPに輝いたスティーブ・ナッシュが32得点、13アシストと大暴れ。延長の末に勝利を収めると、最終戦では121-90と相手を圧倒し2回戦へ駒を進めた。
 ■2015年ヒューストン・ロケッツ(カンファレンス準決勝vsロサンゼルス・クリッパーズ)
 ロケッツは第2戦に勝ちシリーズをタイに持ち込むも、第3戦は25点差、第4戦は33点差の完敗で後のない状態に。第5戦に勝利して首の皮一枚つながったものの、第6戦では第3クォーター終了時点で13点差を追っていた。万事休すと思われたが、最終クォーターでベテランのジョシュ・スミスとコーリー・ブリューワーが2人で29得点と爆発。40−15とクリッパーズを圧倒し逆転勝ちを収めると、最終戦ではジェームズ・ハーデンが31得点、トレバー・アリーザが22得点、ドワイト・ハワードが15リバウンドをあげる活躍で相手を粉砕した。

■2016年ゴールデンステイト・ウォリアーズ(カンファレンス決勝vsオクラホマシティ・サンダー)
 同シーズンにNBA最多記録となる73勝をマークしたウォリアーズだが、カンファレンス決勝ではケビン・デュラントとラッセル・ウエストブルックの2枚看板を擁するサンダーに大苦戦。それでもステフィン・カリー&クレイ・トンプソンの“スプラッシュ・ブラザーズ”の活躍で第5戦をモノにし2勝目をあげると、敵地での第6戦ではトンプソンがプレーオフ記録の11本の3ポイントを含む41得点、相棒のカリーも31得点を叩き出し逆転勝ち。これで息を吹き返したウォリアーズは最終戦も勝利し、2年連続のファイナル進出を決めた。
 ■2016年クリーブランド・キャバリアーズ(ファイナルvsゴールデンステイト・ウォリアーズ)
 キャブズは前年王者のウォリアーズに攻守でレベルの差を見せつけられ、簡単に王手をかけられてしまう。ところが、ウォリアーズのドレイモンド・グリーンが、フレイグラントファウルの累積で第5戦の出場停止が決まるとシリーズの流れが一変。第5戦でキャブズはレブロン・ジェームズとカイリー・アービングがともに41得点をあげて2勝目を手にすると、ホームに戻った第6戦も勝利。最終戦ではレブロンがトリプルダブル、アービングが決勝シュートを沈め王者を撃破。ファイナル史上初となる1勝3敗からの逆転優勝を成し遂げた。

 2000年以降の逆転劇は上記の5例。ただ、ナゲッツは先述のように今年のポストシーズンで、ロケッツは2015年、さらに連覇を飾った1995年のカンファレンス準決勝でサンズ相手に1勝3敗から逆転勝利を飾っている。今季の両チームの運命はいかに。

構成●ダンクシュート編集部

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