ドンチッチのプレースタイルは“プリウス”?元スコアラーのアリナスがスロベニアの神童を分析

ドンチッチのプレースタイルは“プリウス”?元スコアラーのアリナスがスロベニアの神童を分析

2年目の今季、平均28.8得点、9.4リバウンド、8.8アシストと大活躍をみせるドンチッチ。(C)Getty Images

ダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチは、21歳にしてすでにNBAを代表するスーパースターだ。現役時代に1試合60得点を叩き出すなど、“エージェント・ゼロ”の異名をとったギリバート・アリナスも、その試合を支配する能力に太鼓判を押している。

【PHOTO】レブロン級の逸材!スロベニアが生んだ若き天才、ルカ・ドンチッチの厳選フォト特集!

 2018年のドラフト1巡目3位指名でNBA入りしたドンチッチは、ルーキーイヤーに平均21.2点、7.8リバウンド、6.0アシストを記録して新人王に輝いた。迎えた2年目の今季は開幕からトリプルダブルを連発し、平均28.8得点(リーグ6位)、9.4リバウンド、8.8アシスト(同3位)の成績を残してオールスターに初出場。ロサンゼルス・クリッパーズとのプレーオフ1回戦初戦では、ジョージ・マイカン、カリーム・アブドゥル・ジャバー、ジュリアス・アービング、ウィルト・チェンバレンら錚々たるレジェンドを上回り、プレーオフデビュー戦で歴代最多となる42得点を叩き出した。
  同期のトレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)、今季新人王に輝いたジャ・モラント(メンフィス・グリズリーズ)やザイオン・ウィリアムソン(ニューオリンズ・ペリカンズ)とともに、次世代のNBAを牽引していくと目されるドンチッチ。2005−06シーズンにリーグ4位の平均29.3点をあげるなど、攻撃的ポイントガードとして鳴らしたアリナスは『Fubo Sports』に出演した際、スロベニアの神童が持つ特徴について語っている。

「かつて白人選手は身体能力が高くなかったが、今は白人選手やヨーロッパ出身選手も身体能力が高い。ルカはファンダメンタル(基礎)がしっかりしている選手だ。(高級スポーツカーの)ランボルギーニか(量産ハイブリッドカーの)プリウスか考えた時に、直線ならランボルギーニがプリウスをぶっちぎれるが、渋滞している中ではプリウスにアドバンテージがある。つまり、ルカはマッチアップするどんな相手に対しても優勢だ。対峙する選手たちは運動能力が高すぎる。オープンコートなら彼を捉えられるだろう。でも、規律が求められるハーフコートでは、本当にどうしようもないね」
  身長201cm・体重104kgで司令塔を務めるドンチッチには、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)のような圧倒的なパワーも、カイリー・アービング(ブルックリン・ネッツ)のような電光石火のクロスオーバーも、若き日のヴィンス・カーターのような跳躍力もない。ただ、代わりにチェンジ・オブ・ペースなど基礎的なドリブルムーブと、卓越したバスケットボールIQを最大限に活用している。そのプレーを支えているのは「基礎」だと、アリナスは主張する。
 「(ドンチッチの)ドライブに追いついても、ポンプフェイクに飛んでファウルだ。次の対峙ではフェイクに引っかからないかもしれないが、相手に主導権がある。ルカは(ディフェンダーを翻弄する)人形遣いみたいなもんさ。特に、若い年齢では基礎が重要なんだ。運動能力以前に、基礎が必要になる。彼に最初に教えるべきは、ジャンプ能力の前にフットワークだ。ジャンプしてダンクする。彼がしたいのは以上だ」

 厳しいマークを受けながらも、毎試合トリプルダブル級の成績を残してきたドンチッチ。“基礎”と“応用”が融合した時、今以上にアンストッパブルな存在になりそうだ。

構成●ダンクシュート編集部

関連記事(外部サイト)