NBAに残る負の歴史…優勝候補に挙げられながら期待を裏切った5チーム

NBAに残る負の歴史…優勝候補に挙げられながら期待を裏切った5チーム

2016年のウォリアーズはシーズンでNBA記録の73勝をマーク。しかしファイナルでは1勝3敗から史上初の逆転負けを喫した。(C)Getty Images

今季のNBAのプレーオフでは、レギュラーシーズンをリーグ最高勝率で終えたミルウォーキー・バックスと、ウエスタン・カンファレンス2位のロサンゼルス・クリッパーズがともにカンファレンス準決勝で姿を消すという波乱が起こった。両チームとも開幕前には優勝候補に挙げられていただけに、その衝撃度は小さくなかった。ここでは今季の2チームのように前評判は高かったものの、期待外れに終わったチームを紹介する。

2015−16ゴールデンステイト・ウォリアーズ
 ステフィン・カリー、クレイ・トンプソンの“スプラッシュ・ブラザーズ”、万能戦士のドレイモンド・グリーン、経験豊富なアンドレ・イグダーラら実力者を擁し、前年にチームは40年ぶりにチャンピオンシップを獲得。その勢いそのままに翌年は開幕から24連勝を含む、NBA記録となる73勝9敗でレギュラーシーズンを終えた。プレーオフではカンファレンス決勝でオクラホマシティ・サンダーに1勝3敗と追いつめられるも、見事な逆転劇で2年連続のファイナルへ。頂上決戦ではクリーブランド・キャバリアーズ相手に3勝1敗と先に王手をかけるものの、攻守の要のグリーンの出場停止でシリーズの流れが変わり、まさかの逆転負け。連覇を逃すとともに、3勝1敗から優勝を逃したNBA初のチームとなってしまった。
 2012−13ロサンゼルス・レイカーズ
 開幕前に元MVPの司令塔スティーブ・ナッシュ、リーグNo.1センターのドワイト・ハワードを補強。この2人に加え、エースのコビー・ブライアント、万能ビッグマンのパウ・ガソル、守備職人のメッタ・ワールドピースとスタメン全員がオールスター経験者という机上では最強チームが完成した。だが、プレーシーズンは8戦全敗、開幕後も1勝4敗と振るわず、ヘッドコーチのマイク・ブラウンは解任。ナッシュは衰えが顕著で、ハワードはコビーとの?み合わせが悪く、まったく機能しなかった。最終的にチームはコビーの孤軍奮闘が目立ち、頼みのエースもシーズン終盤に負傷し戦線離脱。何とかプレーオフには進んだものの、1回戦でサンアントニオ・スパーズにスウィープ負けを喫した。

2010−11マイアミ・ヒート
 2010年のオフにチームはレブロン・ジェームズとクリス・ボッシュを獲得。この2人と生え抜きエースのドゥエイン・ウェイドで結成した“ビッグ3”は大きな話題を呼んだ。シーズンでは58勝をあげ、第2シードで挑んだプレーオフでは12勝3敗と期待通りの強さを発揮し、5年ぶりにイーストを制する。ファイナルではホームコート・アドバンテージを保持していたものの、ダラス・マーベリックスに2勝4敗で敗退。ウェイドは平均26.5点、ボッシュも18.5点をマークするが、レブロンはシーズンを大幅に下回る平均17.8点にとどまりA級戦犯に。前年のTV番組での移籍発表(The Decision)でアンチが急増したこともあり、“キング”への風当たりはさらに強くなった。
 2006−07ダラス・マーベリックス
 ダーク・ノビツキー、ジョシュ・ハワード、ジェイソン・テリー、ジェリー・スタックハウスら優秀なタレントを擁したチームは、開幕から12連勝を飾るなどフランチャイズ記録の67勝を達成。リーグ最高勝率でファイナルまでのホームコート・アドバンテージを獲得して自信を持ってプレーオフに挑んだ。だが1回戦でシーズン中に相性の悪かった(0勝3敗)ウォリアーズに2勝4敗で敗退。最終第6戦は25点差の完敗で、第1シードが第8シードに敗れた史上3つ目のチームとなってしまった。敗退後にノビツキーのシーズンMVPが発表されたのは何とも皮肉だった。
 2003−04ロサンゼルス・レイカーズ
 前年に4連覇を逃し、雪辱に燃えるチームは開幕前にベテランのカール・マローンとゲイリー・ペイトンの獲得に成功。シャキール・オニール(シャック)とコビー・ブライアントとの夢の“ビッグ4”が完成する。プレーオフではファイナルまで順調に駒を進めたが、最終決戦では鉄壁の守備と全員バスケが武器のデトロイト・ピストンズに1勝4敗で完敗。期待されたマローンはケガに苦しみ、ペイトンはチャンシー・ビラップスに攻守で圧倒された。シーズン終了後にシャックとペイトンは移籍、マローンは引退し“ビッグ4”はわずか1年で解散を迎えた。

 上記で紹介した2004、2013年のレイカーズ、2011年のヒートは大型補強を敢行しながら優勝を逃し、単にスターを集めるだけでは勝てないことが証明された。リーグの頂点に立つには選手の組み合わせはもちろん、主力の健康状態、さらに対戦相手との相性や運も重要な要素と言えるだろう。

構成●ダンクシュート編集部

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