渋野日向子が海外ツアー6試合から得たモノとは?“自信喪失と回復”を繰り返した2か月間を振り返る

渋野日向子が海外ツアー6試合から得たモノとは?“自信喪失と回復”を繰り返した2か月間を振り返る

海外での6試合を終え、30日からは国内ツアーに出場する予定の渋野。(C)Getty Images

渋野日向子にとって2か月に渡る海外遠征が終了した。昨年優勝した『AIG全英女子オープン』以来の海外遠征だったが、渋野はこの6戦でどのようなことを感じ、何を手にしたのだろうか。

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「メンタル的にはイギリスが一番辛かったですね」と振り返るように、イギリスでの2試合はまさに苦痛以外の何物でもなかった。ただでさえショットの調子が悪いまま渡英したのに、初めてのリンクス挑戦はあまりにもハードルが高かった。『スコティッシュオープン』では2日間で奪ったバーディがわずかに1つ。海からの強風や硬いグリーン、ブッシュといった未経験の難敵が容赦なく渋野を襲い、ショットからパッティングまで思うようなゴルフをさせてもらえなかった。

 そのような状態で臨んだ『AIG女子オープン』だが、ある程度ティショットはフェアウェイをとらえるようになったものの、アイアンショットは相変わらず風に流され、思うようなところへボールを落とすことができない。練習してきた低い球もままならず、練習と本番とでは大きな隔たりがあることを思い知らされた2日間だった。ただ、予選落ちしたとはいえ、リンクスとはどのようなコースで、いかにショットやアプローチのバリエーションを増やす必要があるのか分かったことは収穫だった。
  自信を失ったイギリスでの2試合だったが、幸いだったのは、米国で2週間のオープンウイークがあったことだ。この期間にスイングを見直し、ショットの精度を取り戻すことに集中できた。パッティングでもクロスハンドグリップを試し、自らのクセを修正。距離感と方向性に可能性を見出した。

 ある程度自分のゴルフを取り戻して臨んだ『ANAインスピレーション』では、3週前の自信を失った渋野はいなかった。大きく体重移動していたスイングから体の軸を中心に回転するスイングへと変えたことで、ティショットだけでなくアイアンショットも安定。最終日こそ「78」と崩れて58位タイにまで落ちたが、通算2オーバーに留めたことは復活に向けての大きな第一歩となった。

 山火事による大気汚染の影響で急きょ3日間大会に短縮された『キャンピアポートランドクラシック』では、渋野のショットはさらに精度を高める。「チャー、シュー、メーン」のリズムに乗ってスイングしたことが要因だと語ったが、3日間で6アンダーをマーク24位タイに。まだ不安定さは残っているものの、ようやく渋野本来の攻めるゴルフができるようになってきた。自分が進んでいる道が間違っていないと確信することができた。
  一週間のオフを挟み、東海岸へと移動した渋野。オフの間は好きな距離だという80〜100ヤードを徹底して練習する一方で、ダウンスイングの際に懐をつくることを意識したという。また、オーバースイング気味だったスイングを修正するために、トップの位置をコンパクトにしたり、大きめのクラブで抑え気味に打つショットを練習。さらに、パッティングもクロスハンドグリップから順手に戻した。

 そんな状況で迎えた『ショップライトLPGAクラシック』。初日の前半になんと5アンダーの「29」をマークする。それ以降はポアナ芝に悩まされ、思うようにスコアを伸ばせず、通算6アンダーの27位タイに終わったが、上位を伺うチャンスはあると思わせた。

 そして今回の遠征で最終戦となる『KPMG全米女子プロ』を迎えた。初日はフェアウェイを一度しか外さず、グリーンも15回とらえ、イーブンパーの好スタートを切る。しかし、ショットの調子がよかったのはこの日だけで、徐々にスコアを落とし、最終的には通算11オーバーの58位タイに終わった。試合後には、「足りないものが多すぎます。メジャーチャンピオンと名乗るは恥ずかしいと思いました」と自虐的に語っていた。
  自信喪失と自信回復を繰り返した2か月間だったが、最終的には自信を取り戻せないほどのレベルの高さを味わうことになった。しかし、渋野のコメントで気になったことが1つある。「ここにくるまでは飛距離が必要だとすごい思っていたけど、飛距離の問題じゃないなというか、飛距離以外のことで何打も縮められるとすごい実感しました」というひと言だ。

 男子も含めて日本から米ツアーに参戦すると、まず他の選手の圧倒的な飛距離に驚かされる。無名選手でさえ当たり前のように自分をオーバードライブすることで、飛ばさなければと思うのだ。その結果、スイングを崩して低迷するというパターンを何度も見てきた。

 しかし、米ツアーやメジャーで優勝争いを繰り広げるには、飛距離よりも小技が大切になる。過去、日本人で優勝してきた選手は皆ショートゲームが上手かった。最近の男子はパワーゲームになっているが、女子はまだそこまでではない。飛距離アップに費やす時間があるなら、アイアンショットやショートゲームを磨いたほうがいい。そのことを理解できたことが、最大の収穫ではないだろうか。

文●山西英希
著者プロフィール/平成元年、出版社に入社し、ゴルフ雑誌編集部所属となる。主にレッスン、観戦記などのトーナメントの取材を担当。2000年に独立し、米PGAツアー、2007年から再び国内男子、女子ツアーを中心に取材する。現在はゴルフ雑誌、ネットを中心に寄稿する。

 
 
 
 
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お久しぶりです。 約2ヶ月間、6試合の米ツアー転戦が終了しました。 6試合の中でもメジャー以外の3試合は推薦をいただき、出場させていただきました。 思ったこと、感じたこと、体験したこと、たったの2ヶ月でしたが2ヶ月とは思えないほどたくさんの経験をさせていただきました。 その経験を言葉だったり文章にしたりしたいところですが、なかなか難しいものですね。 ゆっくりですが、私なりの言葉だったり表現で色々なものを通してまた伝えていけたらと思います?? 悔しい思いも楽しい思いも嬉しい思いも苦しい思いも悲しい思いも、24時間あると色々な思いを体験できちゃうものですね。 心の中頭の中、忙しかったです? 今回1番感じたことは、ゴルフは個人競技ではありますが、私は1人では本当に何もできない。ってことです。 ゴルフだけではなくて生活から全てにおいて、今回一緒に転戦してくれて一緒に戦ってくれた、さおりさん、青木さん、みみさん(マネージャーさん) 日本からツアー中だったり忙しい中、連絡をくださった先輩プロの皆様。 テレビ中継してくださったWOWOWの皆様、全英の中継をしてくださったテレビ朝日の皆様、そして真夜中のはずなのに次の日朝からお仕事の方がたくさんいるはずなのに中継を見てくださった皆様と家族? 本当にたくさんの方々に支えられてるんだとまた改めて、実感しました。 いつもいつもありがとうございます?? 伝えたいことは沢山あるのですが、文章を作るのが苦手すぎてまとまりのない文章すぎますねごめんなさい。 あと日本では4試合! 私らしく、頑張っていきたいと思います?? 皆様くれぐれも体調にはお気をつけて。 これからもよろしくお願いします? 自粛生活はアメリカ生活で習得した、目玉焼き?を作りまくりたいと思います? #??????

渋野 日向子 Hinako Shibuno(@pinacoooon)がシェアした投稿 -

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