「ケミストリーがなかった」クリッパーズが輝くには誰が必要?ピアースはロンド獲得を推奨

「ケミストリーがなかった」クリッパーズが輝くには誰が必要?ピアースはロンド獲得を推奨

ピアース(左)はセルティックス時代に7年間ロンドと共闘。2008年には優勝を経験している。(C)Getty Images

今年、チーム創設50年目を迎えたロサンゼルス・クリッパーズにとって、2019-20シーズンは特別なシーズンになるはずだった。

 昨夏にチームはカワイ・レナード、ポール・ジョージというリーグ最高の2ウェイプレーヤーの獲得に成功。この2枚看板を筆頭に、守備力に秀でたガードのパトリック・ベバリー、成長著しいビッグマンのイビツァ・ズバッツ、ピュアシューターのランドリー・シャメット、平均15点は朝飯前のルー・ウィリアムズとモントレズ・ハレルなど先発にも控えにも強力なメンバーを揃え、シーズン前は優勝候補にも挙げられていた。

 開幕戦でレブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスの強力デュオ擁するロサンゼルス・レイカーズを下すと、クリスマスの対戦でも勝利。第1シードの座はそのライバルに譲ったが、ウエスタン・カンファレンス2位の49勝23敗という好成績を残し、自信を持ってプレーオフに挑んだ。

 1回戦ではルカ・ドンチッチ率いるダラス・マーベリックスを4勝2敗で撃破すると、カンファレンス準決勝ではデンバー・ナゲッツに4試合終了時点で3勝と先に王手をかける。しかしそこから悪夢の3連敗を喫して逆転負け。第5~7戦はいずれも2桁のリードを守り切れず、チーム史上初のカンファレンス決勝進出はまたもお預けとなった。
  そんななか、かつてクリッパーズでプレーし、現在は『ESPN』でアナリストを務めるポール・ピアースは、プレーオフでチームが失速した理由のひとつに、コート上でのリーダーシップの欠如を挙げている。

 現にナゲッツ戦ではジョージとハレルが口論を繰り広げ、シリーズ敗退後にはウィリアムズが「ケミストリーはなかった」と語るなど、昨季のチームにまとまりがなかったのは事実だった。

 レナードとジョージの2大エースが健在である限り、来季もプレーオフ進出は堅い。ただ王者レイカーズを下し、ファイナルに勝ち進むためにはロースターの見直しが必要だ。

 そこでピアースは『ESPN』の「The Jump」で、チームにリーダーシップをもたらせる選手として、元チームメイトのラジョン・ロンドの名前を挙げている。

「今頭に浮かぶのはラジョン・ロンドだ。クリッパーズは彼のような選手を調べる必要がある。ロンドはロッカールームに必要な男。2度のチャンピオンであり、誰もが尊敬できる選手だからね」
  2006年にNBA入りし14年のキャリアを誇るロンドはこれまでボストン・セルティックス、ダラス・マーベリックス、ニューオリンズ・ペリカンズなど5球団でプレー。

 2018年にレイカーズと契約し、加入2年目の昨季は平均7.1点、5.0アシスト(プロ2年目以降ではどちらもワースト)、3ポイント成功率32.8%に終わったが、プレーオフでは8.9点、6.6アシスト、40.0%と数字が上昇。類い稀なバスケットIQを武器に“コート上の指揮官”として抜群のインパクトを放ち、自身2度目の優勝を経験した。

 レイカーズのヘッドコーチのフランク・ヴォーゲルはロンドについて「このチームにおいて、彼の存在感は計り知れない」と語れば、エースのレブロンも「相手のディフェンスを的確に分析することができ、ゲームの流れをしっかり把握できる。このリーグでそういったことができるヤツはそう多くない」と絶賛していた。
  34歳のベテランはクリッパーズに現在のチームに欠けているリーダーシップをもたらせる存在で、司令塔としてレナードとジョージの負担も軽減することができる。また、“プレーオフ・ロンド”の異名を持つように、大舞台に強いことも魅力的だ。

 ロンドは来季の契約(プレーヤーオプション)を破棄して、今オフに完全FAになる可能性が高い。獲得のチャンスはあるだけに、クリッパーズのフロントがどう動くか注目が集まる。

構成●ダンクシュート編集部

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