『HoopsHype』が昨季の全米放送の視聴率トップ10を発表!ファイナルを抑え、5位にランクしたのは?

『HoopsHype』が昨季の全米放送の視聴率トップ10を発表!ファイナルを抑え、5位にランクしたのは?

昨年のクリスマスに行なわれた“LA対決”がファイナルを抑えてトップ5に入った。(C)Getty Images

NBAの2019−20シーズンは、レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビス率いるロサンゼルス・レイカーズが通算17度目の優勝を飾って幕を下ろした。

 コビー・ブライアント、デイビッド・スターン(前コミッショナー)といったリーグを代表する偉人たちの逝去、新型コロナウイルスによる前代未聞のシーズン中断、バブルと呼ばれるフロリダ州オーランドで、無観客の中で行なわれた第二幕など、約1年間に数多くのことが起き、歴史的なシーズンになったと言っていい。

 そんななか、10月26日(日本時間27日、日付は以下同)に『HoopsHype』が昨季行なわれた全米放送の試合における視聴者数・視聴率ランキングを発表した。

『ShowBuzz Daily』の協力の下、レギュラーシーズンとプレーオフにおける視聴者数と視聴率の平均値は下記の通り(カッコ内は昨季との比較)。

■2019−20シーズンに全米放送された試合の視聴者数と視聴率の平均値
<レギュラーシーズン>
視聴者数:141万人(9.36%減)
視聴率:0.90%(8.55%減)

<プレーオフ>
視聴者数:292万人(36.94%減)
視聴率:1.72%(40.19%減)

 シーズン中断という予期せぬアクシデントがあったものの、レギュラーシーズン、プレーオフとも視聴者数と視聴率はダウン。だが昨季は開幕6週間経過時点でNBAの視聴率はダウンしており、『Sports Business Journal』は『NBA on TNT』で22%、『NBA on ESPN』では19%も下がっていると報じていた。
  昨年12月下旬に『Yahoo! Finance』の“On The Move”へ出演したマーク・テイタム(NBA副コミッショナー兼COO)は、テレビ視聴率低下となった要因のひとつとして「運が悪かった。昨季はクレイ・トンプソン、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)、ザイオン・ウィリアムソン(ニューオリンズ・ペリカンズ)といった、視聴者が観たいと思う選手たちがケガのため欠場している」と語っていた。

 昨季はカリーが左手骨折による長期離脱、トンプソンとデュラントは全休しており、ザイオンは1月中旬にデビューするも、ペリカンズは第二幕のシーディングゲーム(順位決定戦)で失速したためプレーオフに出場できなかった。

 では、昨季の全米放送で最も多く観られた試合はどのカードだったのか。ここでは、上位10試合を見ていきたい(チーム名は略称、右側がホームチーム)。
 ■2019−20シーズンに全米放送された試合の視聴者数と視聴率TOP10

1.NBAファイナル第5戦(ヒート×レイカーズ)
視聴者数889万人、視聴率4.76%
(昨季との比較で51.20%減)

2.NBAファイナル第6戦(レイカーズ×ヒート)
視聴者数829万人、視聴率4.17%
(昨季との比較で54.78%減)

3.NBAファイナル第4戦(レイカーズ×ヒート)
視聴者数754万人、視聴率4.37%
(昨季との比較で41.07%減)

4.NBAファイナル第1戦(ヒート×レイカーズ)
視聴者数741万人、視聴率4.06%
(昨季との比較で44.31%減)

5.12月25日(クリッパーズ×レイカーズ)
視聴者数698万人、視聴率3.57%

6.NBAファイナル第2戦(ヒート×レイカーズ)
視聴者数661万人、視聴率3.58%
(昨季との比較で52.41%減)

7.12月25日(ロケッツ×ウォリアーズ)
視聴者数655万人、視聴率3.22%

8.NBAファイナル第3戦(レイカーズ×ヒート)
視聴者数594万人、視聴率3.14%
(昨季との比較で54.70%減)

9.12月25日(バックス×シクサーズ)
視聴者数548万人、視聴率2.97%

10.ウエスタン・カンファレンス準決勝第2戦(ロケッツ×レイカーズ)
視聴者数543万人、視聴率2.87%
(昨季との比較で50.35%減)
  昨季NBAの試合を全米放送したのは『ABC』、『ESPN』、『TNT』の3局で、トップ10は『ABC』が独占。その内訳はNBAファイナル全試合とウエスト準決勝、残りの3試合はいずれもクリスマスゲームだった。

 特にレイカーズは10試合のうち8試合が入っており、名門復活は視聴者数、視聴率という面でも如実に表われていることが分かる。だがそれでも昨季からダウンしてしまったことは否めない。

 新型コロナの影響もあり、第二幕を無観客試合としたことでNBAの収入減は間違いなく、来季のサラリーキャップも昨季の1億914万ドル(約113億5056万円)から最大で1200万ドル(約12億4800万円)も下がると複数の現地メディアが報じている。

 NBAは現在、12月22日の開幕を目指している。昨季終了から2か月も経たない中で新シーズンが幕を開けることに対して、選手たちは不満を感じ、ドラフトとフリーエージェント(FA)戦線を控えるコーチやフロントも大慌てになっていると言っていい。

 だがNBAにとって、来年7月の東京オリンピックへスター選手を送り込むことは、リーグのPRという重要な意味合いを持ち、インターナショナルなリーグになっていることを世界へ知らしめるチャンスでもある。

 それと同時に、毎年好カードが組まれるクリスマスゲームはプレーオフをも上回る視聴者数と視聴率を稼ぐことができるため、収入面でもクリスマス前に開幕させたいということなのだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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