シャックが語ったコビーへの“信頼と絆”「ダブルチームされたら、最初に誰を探せばいいか分かっていた」

シャックが語ったコビーへの“信頼と絆”「ダブルチームされたら、最初に誰を探せばいいか分かっていた」

シャックはコビーとは“仲良しこよし”の関係ではなかったが、コート上ではお互いをリスペクトし、ベストを尽くしていたという。(C)Getty Images

シャキール・オニール(シャック)&コビー・ブライアントと言えば、マイケル・ジョーダン&スコッティ・ピッペンと並ぶ“NBA最強デュオ”の一角として語り継がれている。対照的なキャラクターもあり、一時は確執が報じられ、犬猿の仲のままコンビは解消となったが、当時からリスペクトし合う関係だったとシャックは振り返っている。

 2000〜02年にロサンゼルス・レイカーズで3連覇を達成し、リーグを席巻したシャック&コビー。他を寄せつけないパワーを誇る怪物センターと、負けん気に満ち溢れた卓越したスコアラーのコンビは、立ちはだかる相手を次々と蹴散らしていった。

 しかし、陽気なキャラクターのシャックと、勝利を追い求めてどこまでもストイックなコビーの間には徐々にズレが生じ、確執として表面化した。共闘8年間でファイナル進出4回、優勝3回と輝かしい結果を残しながら、2003−04シーズン終了後に契約期間が重なり、レイカーズは若いコビーを中心としたチームを作る道を選択。シャックはマイアミ・ヒートへトレードされ、最強コンビは無念の解散を迎えた。

 別々の道を歩んだあとも、距離は縮まらない状態が続いていたなかで、和解して雪解けの時を迎えたのは周知の事実だが、周囲が騒ぐほど事態は深刻ではなかったという。シャックはヒップホップMCであるファット・ジョーの『Fat Joe Show』に出演した際、今年1月にヘリコプター墜落事故に巻き込まれて命を落とした名相棒について改めて語った。
 「世間は、俺たちが毎日争っていたんじゃないかと思っていた。俺たちは決して嫌い合ってたわけじゃない。ちょっとした取っ組み合いがあったのは事実だけど、それ以外は何もなかった。彼のことについて、メディアがいろいろ騒ぎ立てていたけど、俺という人間がどんなヤツか知っているだろ? 俺について何か報じるなら、俺はそいつのところに行く」

 シャックは“仲良しこよし”の関係ではなかったことは認めつつも、2人の「頑固でがむしゃらな男」はコート上でお互いを尊敬し合い、ベストを尽くしていたと自負している。

「俺たちはいつも一緒にプレーしていた。俺は選手として自分の仕事をして金を稼いで、すぐに家に帰るタイプだった。誰かに電話して、ディナーに繰り出すようなタイプじゃなかった。世間の連中は親友でなければならないという固い考えだが、そうじゃない。お互いにリスペクトも必要だ。ダブルチームされたら、最初に誰を探せばいいか分かっていた。何かを言わずとも、俺はコビーと彼のプレーをリスペクトしている」

 コビーにパスをすれば何とかしてくれる――。シャックの言葉からは、相棒へのそんな信頼が見て取れる。多くを語らずとも、トップレベルを極めたもの同士、コート上で共鳴していた2人は、今後もNBAの歴史における名デュオのひとつとして、語り継がれていくに違いない。

構成●ダンクシュート編集部

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