ネッツ行きが噂されるハーデンにレイ・アレンが“警鐘”「大惨事を引き起こしてしまうかもしれない」

ネッツ行きが噂されるハーデンにレイ・アレンが“警鐘”「大惨事を引き起こしてしまうかもしれない」

一時トレンドとなったビッグ3だが、必ず1人の選手が犠牲にならなければいけない。アレンもセルティックス移籍後は、役割の減少に戸惑ったという。(C)Getty Images

11月16日(日本時間17日、日付は以下同)にトレードが解禁となったNBAで、今最も注目を集めているのはジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)の去就だろう。

 前日にブルックリン・ネッツがハーデンを獲得すべく、ロケッツと交渉していると『スポーツイラストレイテッド』が報道。ネッツは16日にデトロイト・ピストンズとのトレードでガードのブルース・ブラウンを獲得しており、カイリー・アービングのバックアップを確保。

 そのため、スペンサー・ディンウィディー、キャリス・ルバートというプレーメーカーとトーリアン・プリンス、ジャレット・アレンというスターター陣をトレード要員にしているというのもうなずける。

 さらに、16日にハーデンがロケッツから提示された2年1億300万ドル(約107億1200万円)という超巨額の延長契約を拒否し、ネッツへトレードで移籍することにフォーカスしていると『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が報じたことで、3シーズン連続で得点王を手にしたスーパースターの移籍が現実味を帯びてきた。

 もしハーデンがネッツへ移籍することとなれば、ケビン・デュラント、カイリー・アービングと選手の顔ぶれでは史上最高クラスの“ビッグ3”が形成される。

 そんな中、レジェンドのレイ・アレンが「SiriusXM NBA Radio」へ出演。フランク・イゾラ記者とブライアン・スカラブリニ(元ボストン・セルティックスほか)とのトークで、ハーデンのネッツ移籍説について言及した。
 「彼らが一緒にプレーしていくのは、ものすごく難しいだろうね。個人的に言えば、彼らは素晴らしい選手たちだ。でもコート上では何かトラブルや問題が起きてしまうかもしれない。それは彼らの関係に大きな影響を与えてしまうんじゃないかな」

 アレンはセルティックスでポール・ピアース、ケビン・ガーネット、ラジョン・ロンド(現ロサンゼルス・レイカーズ)といった選手たちとプレーしたほか、マイアミ・ヒートでもレブロン・ジェームズ(現レイカーズ)、ドゥエイン・ウェイド、クリス・ボッシュといったスター選手と共闘した。

 08年にセルティックス、13年にはヒートの主力として王座を勝ち取ったアレンだが、それまでに所属していたミルウォーキー・バックス、シアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)ではエースとして平均20本近くのショットを放ってきただけに、セルティックス移籍直後は苦しんでいたという。

「08年にチャンピオンシップを勝ち取った時、僕はこれまでのキャリアで最も難しかったんだ。シアトルでは1試合で平均18〜19本のショットを放っていたからね。でも、ボストン移籍後は平均8〜9本になってしまったんだ」
  ソニックスで最後にプレーした06−07シーズン。アレンは平均21.0本のショットを放ち、キャリアベストの平均26.4点を奪取。だがセルティックスへ加入した最初のシーズンでは平均13.5本まで減少し、17.4点までダウンしていた。

 ボールハンドラーとしてスコアリングだけでなくプレーメーカーもこなしていたアレンは、移籍後はスポットアップシューターとしての役割が増え、ボールを手にする時間も減少していった。

 アレンはハーデンがネッツ入りした場合、アービングとの関係性を懸念事項に挙げていた。

「選手たちは今いるチームで一緒にプレーするという責任がある。特にチャンピオンシップを勝ち取ることを望んでいるならね。ネッツではカイリーが第一のボールハンドラーだから、ハーデンが(カイリーと)どのようにして責任をシェアし、チームを動かしていくかだね。もし彼らがそれを遂行できるなら、素晴らしい偉業を成し遂げることができるだろう。でもそれがうまくいかなければ、大惨事を引き起こしてしまうかもしれない」
  デュラントはアイソレーションだけでなく、キャッチ&シュートや流れの中で高得点を奪えるものの、ハーデンとアービングはいずれもボールを長く保持して攻撃を仕掛けるスコアリングガード。ボールを持ってこそ生きるタイプだけに、アレンの指摘は的を得ている。

 はたして、ハーデンが絡んだ超大型トレードは実現するのか。今後の展開を楽しみに待ちたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

【PHOTO】巧みなステップでゴールに斬りこむ!ジェームズ・ハーデンのキャリアを振り返り!
 

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