ダルビッシュ有や大坂なおみも熱中!ゲームを愛して止まない7名のスポーツ選手

ダルビッシュ有や大坂なおみも熱中!ゲームを愛して止まない7名のスポーツ選手

宇野(左)、大坂(中央)、ダルビッシュ(右)は、いずれもゲーム好きで知られるスポーツ選手だ。(C)Getty Images

「eスポーツはスポーツなのか?」という議論はともかく、リアルスポーツとeスポーツの繋がりは日を増すごとに濃くなっている。というのも、野球やサッカーといったリアルスポーツ分野の公式団体が、ゲームメーカーと共催でeスポーツ大会に力を入れ始めているからだ。

 日本野球機構(NPB)が手掛けた「eBASEBALL プロリーグ」では実際に”eドラフト会議”を行い、『実況パワフルプロ野球』シリーズを用いて各球団チームが激しく衝突。またJリーグによる「eJ.LEAGUE ウイニングイレブン」の場合、J1・J2リーグを合わせた計40ものクラブが参加し、『ウイニングイレブン 2019』を題材に熱戦を繰り広げた。経済効果や世間からの注目度は発展途上にあるものの、スポーツ系団体とゲームメーカーが手を取り合い、新たな興行として可能性を見出そうとしている点は十分注目に値する。
  そうした”歩み寄り”が企業同士で起こっている最中、スポーツ選手自身もゲーム好きを公言し、自らのプレイ動画などを積極的に公開。スポーツファンのみならず、ゲームファンからも注目を集める人物が増えているようだ。

 そこで今回はリアルスポーツ界隈で名を残す選手の中から、ゲーム分野に対して熱心な取り組みを見せる7名をピックアップ。当人が運営するYoutubeチャンネルでの活動、および”ゲーム好きエピソード”等を掘り下げる。

 最初に紹介するのは、2004年にドラフト1位指名で北海道日本ハムファイターズへ入団し、2020年現在はシカゴカブスに在籍中のダルビッシュ有だ。日本人初となる最多勝獲得など、MLB(メジャーリーグベースボール)において実績を残し続ける彼は、2020年1月より「ダルビッシュのゲームチャンネル」をYoutube上に開設。自身で撮影した動画を投稿し続けており、チャンネル総再生回数は3000万回を越えている。特に力を入れて取り組んでいるのは、実名のプロ野球選手が多数登場するスマートフォン向けアプリ『プロ野球スピリッツA』(以下、『プロスピA』)。その投稿動画において、同氏はキャラクター獲得ガチャを回す模様をはじめ、”ゲーム内に登場する自分(キャラクター)”を実際に使ってみたりと、趣向を凝らしながらプレイに興じているようだ。
  ダルビッシュ有と同じくプロ野球の舞台を戦い抜き、現在は野球評論家であり千葉ロッテマリーンズのスペシャルアドバイザーを務める里崎智也もまた、自身の公式Youtubeチャンネルで『プロスピA』プレイ動画を投稿中の一人。こちらはゲーム専門チャンネルではないものの、「里崎智也のプロスピA成長日記」と銘打ったシリーズを展開。基本ルールを理解するところから始まり、ゲーム内の試合パートやキャラクター獲得ガチャで一喜一憂する姿を惜しげもなく披露している。

 また同チャンネルを盛り上げるメンバーとして、フリーアナウンサーの袴田彩会もレギュラーとして出演。彼女の登場回では、里崎と共同で『実況パワフルプロ野球』に興じる様子を垣間見ることができる。

 上記2名はプロ野球シーンで知名度の高い人物だが、もちろん別のプロシーンにも、とてつもないゲーム愛を持った選手は存在する。例えば新日本プロレスに所属するSHOの場合、体感型ゲーム『Dance Dance Revolution』(以下、『DDR』)と、対戦格闘ゲーム『鉄拳』の大ファンという事実が、プロレスファンの間でも知れ渡っている。TBSラジオのトーク番組「ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ」へ出演した際は、「『DDR』を4時間遊んでトイレへ行き、また4時間遊んでの繰り返し」と自身のエピソードを明かし、番組MCの宇多丸も「身体を実際に動かすゲームでそれは凄い」と驚愕。また『鉄拳』においても、新日本プロレスとのコラボ番組「ハイボルテージSHOタイム」にゲスト出演を果たし、競技シーンの最前線で活躍するプロゲーマーたちと”鉄拳談義”を交わした。
  SHOに引き続き、ゲーム好きプロレスラーを語る上で欠かせないのはカナダ出身のケニー・オメガ。元新日本プロレス所属で、現在はアメリカのAEW(オールエリートレスリング)に籍を置く彼は、対戦格闘ゲームの金字塔『ストリートファイター』シリーズの熱烈な支持者だ。同作をただ遊ぶだけでなく、自身のプロレス活動の多くにゲームのエッセンスを大量に取り入れている。

 その最たるものが彼の必殺技名で、「波動拳」に「ダブルラリアット」といったゲームキャラの固有技を採用するほど。ついには『ストリートファイターV アーケードエディション』でトレーラーへの出演も果たした。ちなみに『ファイナルファンタジー』シリーズへの造詣も深く、フィニッシュホールド(決め技)の名称に同シリーズ作品の楽曲名をもじった「片翼の天使」と名付けている。そのほかアメリカ・フロリダ州で行われた格闘ゲームイベント「CEO Fighting Game Championships」の場で特別マッチを実施したりと、常にゲームと寄り添うプロレスラーとして名を轟かせている。
  プロ野球選手からプロレスラーと続き、5人目に取り上げたいのはフィギュアスケート選手の宇野昌磨。若干20歳ながら2018年度の平昌オリンピック・男子シングル部門の銀メダリストに輝き、続く2019年度の四大陸選手権でも王座にたどり着いた名スケーターだ。

 そんな彼の心を射止めたゲームタイトルは、任天堂シリーズの人気キャラクターが一同に集う対戦アクションゲーム『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』(以下、『スマブラSP』)。宇野は同作を丹念にやり込んでおり、オンシーズン時でも約5時間ほどはゲームプレイにリソースを割いているという。競技シーンに身を置く有名プレイヤーも「プロゲーマーの生活リズムと同等」と評するほどで、他の動画投稿者とコラボしながら対戦企画にも前向きに臨んでいる。また2020年6月より「OjiGaming」(オジゲーミング)というYoutubeチャンネルを知人たちと開設。上述の『スマブラSP』に加え、協力プレイ可能なゲームタイトルで仲睦まじく遊ぶ様子を投稿している。
  ゲームを愛好するがゆえにゲームプレイ動画を日頃からチェックし、人気ゲーム実況者と直接連絡を取り合う関係に発展したスポーツ選手もいる。ジャパンラグビートップリーグの「パナソニック ワイルドナイツ」の一員としてプロシーンを駆け抜け、日本代表としてラグビーワールドカップ2019へ参戦した福岡堅樹は、ゲーム実況グループ「2BRO.」のファンを公言。Twitterにてリプライを送り合う仲にはじまり、現在はバトルロイヤルゲーム『Apex Legends』を一緒にプレイしたり、顔を合わせて食事に出向くなど、定期的な交流関係を築いたようだ。なお福岡はラグビーの競技シーンから退くことを表明しており、2020年10月現在は医師になるための受験勉強に励んでいる。
  最後にご紹介するのは、日清食品ホールディングス所属のプロテニスプレイヤーである大坂なおみ。彼女は2018年のグランドスラム初優勝を勝ち取ると、2019年の全豪オープン優勝、さらにWTA(女子テニス協会)世界ランキングで1位に上り詰め、プロテニスシーンに揺るぎない衝撃を与えた。

 彼女が愛して止まないゲーム作品は、6vs6で行うアクション・シューティングゲーム『オーバーウォッチ』。ファッションカルチャーメディア・「GQ」に掲載された記事によると、「姉(大坂まり/プロテニスプレイヤー)と一緒にプレイしている。チームメイトをサポートするヒーラー(回復役)やタンク(防御役)を好む」とのことで、日常的に同作のゲームプレイに親しんでいる様子が伺えるほか、公式イベントの会場に赴いてプロゲーマー同士の試合観戦にも興じている模様だ。彼女はゲームプレイ動画のコンテンツ展開こそ行っていないが、今後の動向に注目すべき存在であることに変わりはないだろう。
  本稿で取り上げた7名以外にも、ゲーム作品に対する個性豊かなエピソードを持っているスポーツ選手は多く見受けられる。彼らがどのようにゲーム分野と関わっていくのか。はたまた発想の飛躍となるが、リアルスポーツとeスポーツの両方でプロシーンに参戦する二刀流プレイヤーは現れるのか。いずれにせよ、リアルスポーツとゲーム分野の接点に関心を寄せつつ、これからのシチュエーションを見守りたい。

構成●THE DIGEST編集部

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