ジョーダン&ピッペン、マローン&ストックトン…全30球団の“オールドラフトチーム”を米メディアが発表!【Part.2】
2020年12月04日 13時33分THE DIGEST

ジョーダンとピッペンはNBA屈指の名コンビに挙げられ、この2人を中心にブルズは90年代に2度の3連覇を成し遂げた。(C)Getty Images
ドラフトは各チームにとってフランチャイズの未来を占う重要な人材発掘の場だ。ただ、近年はスーパースターの移籍も珍しくなく、コビー・ブライアントやティム・ダンカンのような、プロ入りからひとつの球団でキャリアを終える選手は絶滅寸前となっている。
もし年代を問わずドラフト指名orデビュー前に入団した選手を対象に、各チームのベスト5を結成したらどういった顔ぶれになるのか?『Hoopshype』が、30球団の“オールドラフトチーム”を発表している(チーム名は略称、カッコは入団年)。
今回は、ブルズ、ロケッツ、ジャズ、ウィザーズ、キングスの5チームだ。
■ブルズ
ガード:デリック・ローズ(2008)、マイケル・ジョーダン(1984)
フォワード:ジミー・バトラー(2011)、スコッティ・ピッペン(1987)
センター:アーティス・ギルモア(1971)
シカゴ出身のローズは、チーム史上2人目となる1位指名で地元球団へ。191㎝の司令塔はスピードと切れ味鋭いドリブルワークで相手を翻弄し、2011年に史上最年少でMVPに輝いた。バトラーは下位指名(1巡目30位)ながら、年を追うごとに主力に成長。15年から3年連続で平均20点以上を叩き出した。
90年代にブルズを2度の3連覇に導いたジョーダンは、ダンクやフェイダウェイなど華麗なプレーで世界中のファンを魅了。チームだけでなくNBAの歴史も大きく変え、バスケット史上最高の選手と呼ばれている。ピッペンはドラフト当日のトレードで入団。攻守で多彩な能力を持ったフォワードはジョーダンの相棒として6度の優勝に大きく貢献した。ギルモアは71年のドラフトで指名を受けたが、5年間はライバルリーグのABAに在籍。同リーグが解散した76年に加入すると、218㎝のサイズを生かしたポストプレーで得点を量産。81年にはFG成功率67.0%という高確率を残している。
■ロケッツ
ガード:サム・キャセール(1993)、カルビン・マーフィー(1970)
フォワード:エルビン・ヘイズ(1968)、ラルフ・サンプソン(1983)
センター:アキ―ム・オラジュワン(1984)
キャセールは93年にロケッツに入団し、2年連続で優勝を経験。ファイナルでは平均2桁得点をあげ、強心臓ぶりを見せつけた。マーフィーは175㎝ながら、サイズ不足を補う得点力を備え、78年には平均25.6点を奪取。81年にはフリースロー成功率95.8%でリーグトップに立っている。オラジュワンは90年代のロケッツの大黒柱。必殺の“ドリームシェイク”で相手ビッグマンを手玉に取り、94、95年に頂点に立った。224㎝のサンプソンは時代を先取りした万能センターで、86年にはファイナルまで勝ち進んだ。オラジュワンとのツインタワーも話題を呼んだが、ヒザのケガに苦しみ87年に放出されてしまった。
■ジャズ
ガード:ジョン・ストックトン(1984)、デロン・ウィリアムズ(2005)
フォワード:ポール・ミルサップ(2006)、カール・マローン(1985)
センター:ルディ・ゴベア(2013)
ジャズのストックトン&マローンは、ブルズのジョーダン&ピッペンに匹敵する名コンビ。伝家の宝刀ピック&ロールは分かっていても止めることが難しく、この2人を中心にチームは97、98年にファイナルまで勝ち進んだ。地元開催となった93年の球宴ではMVPをダブル受賞している。デロンとミルサップは2000年代後半に在籍。前者は6年間で平均17.3点、9.1アシスト、後者は3年目に平均得点を2桁に乗せるなど2巡目47位指名から這い上がり、不動の先発PFに成長を遂げた。現役のゴベアは2年目からローテーション入りを果たすと、4年目にブロック王、18、19年には最優秀守備選手賞を受賞。リーグ屈指のディフェンシブセンターとなった。
■ウィザーズ
ガード:ジョン・ウォール(2010)、アール・モンロー(1967)
フォワード:ガス・ジョンソン(1963)、ウォルト・ベラミー(1961)
センター:ウェス・アンセルド(1968)
先日、ロケッツへの移籍が決まったウォールは10年のドラフト1位でウィザーズ入り。1年目から期待通りの活躍でチームを牽引し、通算5282アシストと976スティールは球団1位となっている。ベラミーは62年の新人王で、ルーキーイヤーから4年連続でオールスターに出場。63年に入団した万能戦士のジョンソンとともにインサイドを制圧した。“ブラック・ジーザス”ことモンローは得点力に長け、69年にはリーグ2位の平均25.8点を稼いだ。69年に新人王とMVPをダブル受賞したアンセルドは、201㎝とセンターとしては小柄ながらフィジカルを生かしリバウンドを奪い、攻撃では的確なパスで味方の好機を演出。78年にはチームを初優勝に導いた。
■キングス
ガード:オスカー・ロバートソン(1960)、タイニー・アーチボルド(1970)
フォワード:ジャック・トワイマン(1955)、ジェリー・ルーカス(1962)
センター:モーリス・ストークス(1955)
キングスはチームがシンシナティ(当時のチーム名はロイヤルズ)に本拠地を置いていた時代の選手が名を連ねた。ロバートソンは10年間で平均29.3点、8.5リバウンド、10.3アシストという成績を残し、61-62シーズンにはNBAで初めて平均トリプルダブルを達成。ロバートソンの同僚だったルーカスは、得点とリバウンドでダブルダブルを連発。65年から2年連続で平均20点&20リバウンドを記録している。アーチボルドは72-73シーズンに得点王とアシスト王をダブル受賞。トワイマンとストークスは50年代の主力でオールスターの常連。両者は同じフィラデルフィア出身でコート外でも深い絆を築いた。
構成●ダンクシュート編集部
【PHOTO】引退後もその影響力は絶大!NBAの頂点に君臨するバスケットボールの”神様”マイケル・ジョーダン特集
もし年代を問わずドラフト指名orデビュー前に入団した選手を対象に、各チームのベスト5を結成したらどういった顔ぶれになるのか?『Hoopshype』が、30球団の“オールドラフトチーム”を発表している(チーム名は略称、カッコは入団年)。
今回は、ブルズ、ロケッツ、ジャズ、ウィザーズ、キングスの5チームだ。
■ブルズ
ガード:デリック・ローズ(2008)、マイケル・ジョーダン(1984)
フォワード:ジミー・バトラー(2011)、スコッティ・ピッペン(1987)
センター:アーティス・ギルモア(1971)
シカゴ出身のローズは、チーム史上2人目となる1位指名で地元球団へ。191㎝の司令塔はスピードと切れ味鋭いドリブルワークで相手を翻弄し、2011年に史上最年少でMVPに輝いた。バトラーは下位指名(1巡目30位)ながら、年を追うごとに主力に成長。15年から3年連続で平均20点以上を叩き出した。
90年代にブルズを2度の3連覇に導いたジョーダンは、ダンクやフェイダウェイなど華麗なプレーで世界中のファンを魅了。チームだけでなくNBAの歴史も大きく変え、バスケット史上最高の選手と呼ばれている。ピッペンはドラフト当日のトレードで入団。攻守で多彩な能力を持ったフォワードはジョーダンの相棒として6度の優勝に大きく貢献した。ギルモアは71年のドラフトで指名を受けたが、5年間はライバルリーグのABAに在籍。同リーグが解散した76年に加入すると、218㎝のサイズを生かしたポストプレーで得点を量産。81年にはFG成功率67.0%という高確率を残している。
■ロケッツ
ガード:サム・キャセール(1993)、カルビン・マーフィー(1970)
フォワード:エルビン・ヘイズ(1968)、ラルフ・サンプソン(1983)
センター:アキ―ム・オラジュワン(1984)
キャセールは93年にロケッツに入団し、2年連続で優勝を経験。ファイナルでは平均2桁得点をあげ、強心臓ぶりを見せつけた。マーフィーは175㎝ながら、サイズ不足を補う得点力を備え、78年には平均25.6点を奪取。81年にはフリースロー成功率95.8%でリーグトップに立っている。オラジュワンは90年代のロケッツの大黒柱。必殺の“ドリームシェイク”で相手ビッグマンを手玉に取り、94、95年に頂点に立った。224㎝のサンプソンは時代を先取りした万能センターで、86年にはファイナルまで勝ち進んだ。オラジュワンとのツインタワーも話題を呼んだが、ヒザのケガに苦しみ87年に放出されてしまった。
■ジャズ
ガード:ジョン・ストックトン(1984)、デロン・ウィリアムズ(2005)
フォワード:ポール・ミルサップ(2006)、カール・マローン(1985)
センター:ルディ・ゴベア(2013)
ジャズのストックトン&マローンは、ブルズのジョーダン&ピッペンに匹敵する名コンビ。伝家の宝刀ピック&ロールは分かっていても止めることが難しく、この2人を中心にチームは97、98年にファイナルまで勝ち進んだ。地元開催となった93年の球宴ではMVPをダブル受賞している。デロンとミルサップは2000年代後半に在籍。前者は6年間で平均17.3点、9.1アシスト、後者は3年目に平均得点を2桁に乗せるなど2巡目47位指名から這い上がり、不動の先発PFに成長を遂げた。現役のゴベアは2年目からローテーション入りを果たすと、4年目にブロック王、18、19年には最優秀守備選手賞を受賞。リーグ屈指のディフェンシブセンターとなった。
■ウィザーズ
ガード:ジョン・ウォール(2010)、アール・モンロー(1967)
フォワード:ガス・ジョンソン(1963)、ウォルト・ベラミー(1961)
センター:ウェス・アンセルド(1968)
先日、ロケッツへの移籍が決まったウォールは10年のドラフト1位でウィザーズ入り。1年目から期待通りの活躍でチームを牽引し、通算5282アシストと976スティールは球団1位となっている。ベラミーは62年の新人王で、ルーキーイヤーから4年連続でオールスターに出場。63年に入団した万能戦士のジョンソンとともにインサイドを制圧した。“ブラック・ジーザス”ことモンローは得点力に長け、69年にはリーグ2位の平均25.8点を稼いだ。69年に新人王とMVPをダブル受賞したアンセルドは、201㎝とセンターとしては小柄ながらフィジカルを生かしリバウンドを奪い、攻撃では的確なパスで味方の好機を演出。78年にはチームを初優勝に導いた。
■キングス
ガード:オスカー・ロバートソン(1960)、タイニー・アーチボルド(1970)
フォワード:ジャック・トワイマン(1955)、ジェリー・ルーカス(1962)
センター:モーリス・ストークス(1955)
キングスはチームがシンシナティ(当時のチーム名はロイヤルズ)に本拠地を置いていた時代の選手が名を連ねた。ロバートソンは10年間で平均29.3点、8.5リバウンド、10.3アシストという成績を残し、61-62シーズンにはNBAで初めて平均トリプルダブルを達成。ロバートソンの同僚だったルーカスは、得点とリバウンドでダブルダブルを連発。65年から2年連続で平均20点&20リバウンドを記録している。アーチボルドは72-73シーズンに得点王とアシスト王をダブル受賞。トワイマンとストークスは50年代の主力でオールスターの常連。両者は同じフィラデルフィア出身でコート外でも深い絆を築いた。
構成●ダンクシュート編集部
【PHOTO】引退後もその影響力は絶大!NBAの頂点に君臨するバスケットボールの”神様”マイケル・ジョーダン特集
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