マブズはノビツキー、マジックはシャック&ペニー…全30球団の“オールドラフトチーム”を米メディアが発表!【Part.5】

マブズはノビツキー、マジックはシャック&ペニー…全30球団の“オールドラフトチーム”を米メディアが発表!【Part.5】

ノビツキー(右)は引退までマブズ一筋でプレー。ドンチッチ(左)は現在のチームでエースを務めている。(C)Getty Images

ドラフトは各チームにとってフランチャイズの未来を占う重要な人材発掘の場だ。ただ、近年はスーパースターの移籍も珍しくなく、コビー・ブライアントやティム・ダンカンのような、プロ入りからひとつの球団でキャリアを終える選手は絶滅寸前となっている。

 もし年代を問わずドラフト指名orデビュー前に入団した選手を対象に、各チームのベスト5を結成したらどういった顔ぶれになるのか?『Hoopshype』が、30球団の“オールドラフトチーム”を発表している(チーム名は略称、カッコは入団年)。

 今回は、マーベリックス、マジック、サンダー、ネッツ、ホーネッツの5チームを紹介する。

■マーベリックス
ガード:ジェイソン・キッド(1994)、ルカ・ドンチッチ(2018)
フォワード:ローランド・ブラックマン(1981)、デトレフ・シュレンプ(1985)
センター:ダーク・ノビツキー(1998)

 スコアラーのブラックマンは3年目の1984年に自己最多の平均22.4点をあげ、同年からチームは5年連続でプレーオフに出場している。のちにオールスター選手になったシュレンプだが、マブズでは先発に定着できず、3年半の在籍で平均8.3点にとどまった。95年に前年から勝ち星を20以上も増やし、新人王に選ばれたキッドは、コート上の監督として味方の力を最大限に引き出した。さらに3ポイントやリバウンド、ディフェンスにも定評があったオールラウンドPGだった。

 98年のドラフト当日のトレードで加入したノビツキーは213㎝と長身ながら高いシュート力を誇り、3年目から12年連続で平均20点以上をマーク。2011年には出戻りのキッドとともにマブズを初のチャンピオンに導いた。そのノビツキーからエースの座を受け継いだのがドンチッチ。スロベニア若き天才は2年目の昨季、MVP投票で4位に入るなど、早くもリーグ屈指のプレーヤーに成長。通算トリプルダブル数(25)はすでにチーム1位と将来的にはノビツキーを上回り、マブズ史上最高の選手になれるかもしれない。
 ■マジック
ガード:ジャミーア・ネルソン(2004)、アンファニー・ハーダウェイ(1993)
フォワード:ヴィクター・オラディポ(2013)、ドワイト・ハワード(2004)
センター:シャキール・オニール(1992)

 201㎝と長身ながら司令塔を務め、マジック・ジョンソン2世と呼ばれた“ペニー”ことハーダウェイは、前年のドラフト1位で入団したオニール(シャック)とコンビを結成。ペニーの華麗なパスからシャックがゴール下でフィニッシュするこのホットラインは相手の大きな脅威となり、95年のプレーオフはマイケル・ジョーダンが復帰したブルズを破り、ファイナルに勝ち進んだ。同期のネルソンとハワードはペニー&シャックほどの華やかさはなかったが、2人の成長に合わせてマジックも成績を伸ばし、09年には14年ぶりにイーストを制した。13年のドラフト2位指名のオラディポは3年間で平均15.9点、4.0アシストとまずまずの成績を残したが、肝心のチーム成績は振るわず、16年のオフにサンダーへトレードに出された。
 ■サンダー
ガード:ゲイリー・ペイトン(1990)、ラッセル・ウエストブルック(2008)
フォワード:ジェームズ・ハーデン(2009)、ケビン・デュラント(2007)
センター:ジャック・シクマ(1977)

 シクマとペイトンはチームがシアトルに本拠地を置いていた時代(当時はシアトル・スーパーソニックス)の主力。シクマは79年の優勝メンバーで、同年から7シーズン連続で得点&リバウンドで2桁超えとインサイドで存在感を放った。ペイトンは得点力と守備力を兼備した2ウェイプレーヤー。96年には最優秀守備選手賞に輝き、ショーン・ケンプとのコンビでファイナルに導いている。デュラントは10年から5年間で4度得点王に輝くなど、圧倒的なオフェンス力でチームを牽引。ウエストブルックは驚異的な身体能力を武器に得点、リバウンド、アシストを量産し、17年から3年連続で平均トリプルダブルを達成した。サンダー在籍時は控えだったハーデンだが、当時から得点力は折り紙つきで、12年にシックスマン賞を獲得している。

■ネッツ
ガード:ケニー・アンダーソン(1991)、スリーピー・フロイド(1982)
フォワード:バーナード・キング(1977)、バック・ウィリアムズ(1981)
センター:デリック・コールマン(1990)

 コールマンとアンダーソンのレフティーコンビは抜群の破壊力を持ち、結成から3年連続でプレーオフ進出。94年には揃ってオールスターに出場した。ネッツ史上初の新人王(82)であるウィリアムズは、8年間で7回得点とリバウンドでダブルダブルと安定感のあるプレーが光った。キングはデビューから2年連続で平均20点以上も、チームは勝率5割以下と低迷し、79年のオフにジャズへ移籍。のちにウォリアーズの先発PGとなるフロイドは、ルーキーシーズンの途中に放出されている。
 ■ホーネッツ
ガード:バロン・デイビス(1999)、ケンバ・ウォーカー(2011)
フォワード:ラリー・ジョンソン(1991)、ジャマール・マグロワ(2000)
センター:アロンゾ・モーニング(1992)

 ジョンソンとモーニングは1990年代に“フューチャー・ブルズ”と呼ばれたホーネッツの中心人物。インサイドだけでなく、アウトサイドでもプレーできた両者は結成1年目からチームを初のプレーオフに導いたが、わずか3年で解散を迎えた。デイビスは抜群の身体能力とフィジカルを武器に、ビッグマンの上から目の覚めるようなダンクを何度も決めて人気を博した。そのデイビスとコンビを組んだマグロワは04年のオールスターで19得点を奪取。ただ、同年をピークに成績は下降するなど全盛期は短かった。ウォーカーは球団名がボブキャッツ時代だった2011年に入団。8年間でフランチャイズ最多の1万2009点、オールスター出場3回はグレン・ライスと並びチーム史上最多タイとエースの役割を全う。昨季シャーロットに帰還した際にはファンからスタンディングオーベーションで迎えられた。

構成●ダンクシュート編集部

【PHOTO】巧みなステップでゴールに斬りこむ!ジェームズ・ハーデンのキャリアを振り返り!
 

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