ビールが球団史上トップタイに浮上。もう1人の記録保持者は?…NBAチーム別1試合得点ランキング【サウスイースト編】

ビールが球団史上トップタイに浮上。もう1人の記録保持者は?…NBAチーム別1試合得点ランキング【サウスイースト編】

1月6日の試合で自己最多の60得点をマークしたビール。1試合の得点記録で球団史上1位タイに浮上した。(C)Getty Images

先日、ウィザーズのブラッドリー・ビールがキャリアハイの60得点をマークし、球団記録1位タイに浮上した。そこで今回は、それぞれのチームにおける1試合最多得点の記録保持者を紹介。第2回はウィザーズのほか、優勝3回を誇るヒートや古豪ホークスが所属する「サウスイースト・ディビジョン編」をお届けする。

■アトランタ・ホークス
1位ボブ・ペティット/57得点(1961年2月18日vsデトロイト・ピストンズ)
1位ルー・ハドソン/57得点(1969年11月10日vsシカゴ・ブルズ)
1位ドミニク・ウィルキンス/57得点(1986年4月10日vsニュージャージー・ネッツ)
1位ドミニク・ウィルキンス/57得点(1986年12月10日vsシカゴ・ブルズ)
5位クリフ・ヘイガン/55得点(1962年2月11日vsシンシナティ・ロイヤルズ*)*現サクラメント・キングス

 70年以上の歴史を誇るホークスは過去3人が57得点でトップに立っている。1954〜65年にかけてチーム一筋で活躍したペティットは、得点王とMVPを2回ずつ受賞したほか、58年にはチーム唯一の優勝に導いた創世記のスタービッグマン。61年のピストンズ戦では57得点に加え、驚異の28リバウンドもマークしている。そのペティットから主軸の座を引き継いだハドソンは、4年目の69年に同じく57得点を奪取。この試合では34本中25本のシュートを沈め、FG成功率73.5%という高数値を叩き出した。

 80〜90年代前半にかけてエースを務めたウィルキンスは、通算得点でも球団記録を持つホークスの象徴的存在。リーグ得点王に輝いた86年に1度目の57得点をマークすると、翌シーズンの12月に再びタイ記録を残すなど、キャリア通算で7度の50点超えを果たした。ちなみに、現役ではトレイ・ヤングが昨季約18年ぶりに50点超えを達成している。
 ■シャーロット・ホーネッツ
1位ケンバ・ウォーカー/60得点(2018年11月17日vsフィラデルフィア・76ers)
2位ケンバ・ウォーカー/52得点(2016年1月18日vsユタ・ジャズ)
3位グレン・ライス/48得点(1997年3月6日vsボストン・セルティックス)
4位ケンバ・ウォーカー/47得点(2017年11月17日vsシカゴ・ブルズ)
4位ケンバ・ウォーカー/47得点(2018年12月29日vsワシントン・ウィザーズ)
4位ケンバ・ウォーカー/47得点(2019年4月1日vsユタ・ジャズ)

 ホーネッツでは7位までのうち、昨季まで8年間在籍したウォーカーが6枠を占めている。特に18年11月のシクサーズ戦ではキャリアハイを大幅に更新する60得点の大暴れ。延長の末、試合には敗れたものの、チームの119点中半分以上を1人で叩き出した。

 3位に入ったライスは96−97シーズンに自己最高の平均26.8点を記録。この年はシュートが絶好調で、3ポイント成功率47.0%でリーグ首位に立ったほか、オールスターでMVPを獲得。勢いそのままに、3月のセルティックス戦で48得点を叩き出した。
 ■マイアミ・ヒート
1位レブロン・ジェームズ/61得点(2014年3月3日vsシャーロット・ボブキャッツ*)*現シャーロット・ホーネッツ
2位グレン・ライス/56得点(1995年4月15日vsオーランド・マジック)
3位ドゥエイン・ウェイド/55得点(2009年4月12日vsニューヨーク・ニックス)
4位レブロン・ジェームズ/51得点(2011年2月3日vsオーランド・マジック)
5位アロンゾ・モーニング/50得点(1996年3月29日vsワシントン・ブレッツ*)*現ワシントン・ウィザーズ
5位ドゥエイン・ウェイド/50得点(2009年2月22日vsオーランド・マジック)
5位ドゥエイン・ウェイド/50得点(2009年3月14日vsユタ・ジャズ)

 ヒートの60点超え達成者は、現在レイカーズで活躍する“キング”レブロンただ1人だ。マイアミでのラストイヤーとなった2014年3月、ボブキャッツを相手にゾーンに入ったレブロンは、キャリアハイに並ぶ8本の3ポイントをヒット。33本中22本のFGを沈めてチームを勝利に導いた。レブロンの60点超えはキャリアを通じてもこの1度だけで、ヒートでの50点超えは意外にも2回のみである。
  2位にはホーネッツでも登場したライスがランクイン。ヒート最終年の95年4月、同地区のマジック戦でFG20/27、3ポイント7/8と爆発して当時の球団記録を樹立した。そのライスとのトレードでヒートに加入したモーニングは、移籍初年度にキャリアハイの50得点をマーク。その後2度の最優秀守備選手賞を受賞するなど本来は守備を売りとするセンターだったが、この年は自己最多の平均23.2点をマークしている。

 ヒート在籍15年、3度の優勝に貢献し2019年に現役を引退したウェイドは、キャリア通算で3度の50点超えを達成。驚くべきはその全てを2009年の後半戦にマークしていることで、まずオールスター明けの2月に50得点をあげると、その10試合後に再び50点を奪取。極めつけは4月のニックス戦、自己最多6本の3ポイントを含む55得点を叩き出して、キャリア初の得点王を確定させた。なお、トップ10まで広げればウェイドは6回ランクインしており、まさにフランチャイズ史上最高の選手と言っていいだろう。
 ■オーランド・マジック
1位トレイシー・マッグレディ/62得点(2004年3月10日vsワシントン・ウィザーズ)
2位シャキール・オニール/53得点(1994年4月20日vsミネソタ・ティンバーウルブズ)
3位トレイシー・マッグレディ/52得点(2003年2月21日vsシカゴ・ブルズ)
4位トレイシー・マッグレディ/51得点(2003年11月14日vsデンバー・ナゲッツ)
5位ニック・アンダーソン/50得点(1993年4月23日vsニュージャージー・ネッツ)
5位トレイシー・マッグレディ/50得点(2002年3月8日vsワシントン・ウィザーズ)

 1位を含めトップ5の多くを占めるマッグレディ(Tマック)は、ラプターズ移籍後のマジックで大ブレイク。初年度にMIPを受賞すると、2003、04年には2年連続で得点王に輝いた。04年以降はロケッツでも活躍したが、マジックで達成した4回の50点超えを1度も再現することはできなかった。

 2位のシャックは2年目の22歳で当時の球団新記録を更新。在籍4年で50点超えは1回だけだが、3ポイントを打たないセンターとしては驚異の破壊力を誇り、95年には平均29.3点で得点王に輝いている。キャリアハイはレイカーズ移籍後の2000年3月にマークした61得点だ。

 シャックと同時期に主軸を担ったアンダーソンは93年に球団初の50得点を達成。しかもこの試合では珍しく先発を外れており、ベンチ出場の選手では当時のリーグ新記録というおまけ付きだった(2019年4月13日にサンズのジャマール・クロフォードが51得点で更新)。
 ■ワシントン・ウィザーズ
1位ギルバート・アリナス/60得点(2006年12月17日vsロサンゼルス・レイカーズ)
1位ブラッドリー・ビール/60得点(2021年1月6日vsフィラデルフィア・76ers)
3位アール・モンロー/56得点(1968年2月13日vsロサンゼルス・レイカーズ)
4位ブラッドリー・ビール/55得点(2020年2月24日vsミルウォーキー・バックス)
5位ギルバート・アリナス/54得点(2006年12月22日vsフェニックス・サンズ)

 昨季リーグ2位の平均30.5点をマークしたビールは、20年2月のブルズ戦とバックス戦で2試合連続の50点超えを達成。そして迎えた今季、1月6日のシクサーズ戦でキャリアハイとなる60得点の大台に乗せ、球団史に名を刻んだ。もっともその3試合ではいずれも勝利を逃しており、本人は「個人記録はどうでもいい」と、あくまで勝利が最優先と語っている。

 ビールと並んでトップに立つアリナスは2000年代中盤に活躍したスコアリングPG。キャリア通算で3回の50点超えを記録しているが、そのいずれも2006−07シーズンに達成したもので、同年は得点ランクでもリーグ3位に入った。特に60得点を叩き出した12月のレイカーズ戦では、第4クォーターに15得点、延長の5分間で16得点を稼ぎだし、チームを勝利に導いている。

 なおウィザーズでは過去、3位のモンローのほか、バーナード・キング(52得点/1990年12月29日vsナゲッツ)やジョン・ウォール(52得点/2016年12月6日vsマジック)など計9人が50点超えを記録。2001年12月29日には、4シーズンぶりに現役復帰したマイケル・ジョーダンが当時最高齢(38歳315日)での50点超えを成し遂げている(2019年4月13日にサンズのジャマール・クロフォードが39歳20日で更新)。

構成●ダンクシュート編集部
 

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