“未知のドライバー”角田裕毅のF1キャリアを海外メディアが展望!「フェルスタッペンと同じ道を辿る可能性もある」

“未知のドライバー”角田裕毅のF1キャリアを海外メディアが展望!「フェルスタッペンと同じ道を辿る可能性もある」

海外メディアからの評価も高い角田。F1デビューイヤーでどんな走りを見せるのか。(C)Getty Images

アルファタウリでF1デビューを飾る角田裕毅。3月下旬にバーレーンで幕を開ける新シーズンに向け、現在は準備に余念がない。

 一方、そんなルーキーに対して海外メディアの興味は尽きず、彼がレースの最高峰の舞台でどのような足跡を残すことになるのかを探ろうとしている。アメリカの専門メディア『ROAD&TRACK』もそのひとつで、わずか2年の国際経験でF1に辿り着いたこの20歳の日本人ドライバーを詳しく取り上げている。

 同メディアはまず、角田が2016年に初めてフォーミュラカー(F4)に乗り、2年後にチャンピオンシップ制覇、そして19年にレッドブルとの関係を築き、F3で9位、そして20年にF2で僅差でミック・シューマッハーに年間タイトルを奪われた(3位)ことを紹介。欧州でのレース経験が2年しかないのは、「レッドブル系列では珍しくないが、他のチームから見れば、経験不足と映るだろう」と指摘する。
  そんな彼のデビューイヤーについて、同じチーム(ハース)で切磋琢磨する他のルーキー2人(シューマッハーとニキータ・マゼピン)に比べ、角田は「幸運ではない」と同メディアは綴る。それは彼が、昨季アルファタウリ(トロロッソ時代を含めて)に初優勝をもたらした有望なピエール・ガスリーとの対決を強いられるためで、「理論的には角田がガスリーを上回ることは可能だろうが、それは20歳の新人にとって非現実的な目標でもある」と厳しめだ。

 チームメイトを打ち負かすことに力を注ぐよりも、自身の「スピード」を上げることが必要で、予選では1ラップの速さを示し、レースを通して正しい判断を下せるようになる他、ポイントをチームにもたらせるように車を仕上げる術を身につけることが先決だという。

 本格的な4輪レースデビューの翌年にはもうF1に乗っていたマックス・フェルスタッペンほどではないが、下のカテゴリーでのキャリアが短い角田は「未知のドライバー」であり、ゆえに現時点で改善すべき点を挙げるのは難しく、それは今季を経て明らかになるだろうと同メディアは綴っている。
  レッドブルのプロジェクトの中で着実に成長している彼は、自身が望むのであれば、2022年のレッドブルのシートを得るための「オーディション」を受けることも可能であり、その場合、彼はベテランのセルジオ・ペレスをはじめ、アレクサンダー・アルボン、そして現チームメイトのガスリーといった先輩たちとの比較を強いられることになるという。

 ただ、角田がフェルスタッペンと同じ道を辿って、すぐにレッドブルへの昇格を果たす可能性もあり、またトロロッソでF1デビューし、ルノー、マクラーレンでも力を示して今季よりフェラーリで出走するカルロス・サインツ・ジュニアのようなキャリアを歩むこともあり得るとしている。
 「フェルスタッペンがレッドブルにいる限り、アルファタウリに留まることは行き詰まりを意味する」と主張する同メディアは、角田がファーストドライバーとしてのキャリアを歩むためには、現在はトップドライバーが不在のルノー、フェラーリ、マクラーレンで挑戦する手もあるが、やはりレッドブル昇格を目指すのが最も賢明だろうと記事を締めている。

 まさに「未知のスーパールーキー」といった捉えられ方の角田。同メディアからすれば、どちらに転ぶか分からないといったところだろうが、チーム首脳陣からの期待が高い彼がその真価を1年目から発揮して新鮮な驚きをF1にもたらせるかが、非常に楽しみだ。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】イモラでの角田裕毅のテスト走行とインタビューの様子

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